STS-52
名称:STS-52
オービター名称:コロンビア
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1992年10月22日
着陸年月日:1992年11月1日
宇宙飛行士:J・ウェザービー/マイケル・A・ベーカー/C・レーシービーチ/W・シェパード/T・シャニーガン/S・マクリーン
飛行時間:236時間56分
STS-52のコロンビアは、レーザー地球科学衛星ラジオスを軌道上に運びました。ラジオスはイタリア宇宙局とNASAが共同開発したもので、426個のプリズムを埋めこんだゴルフボール形の衛星です。地上からのレーザー光をラジオスにあて、その反射光が地上に返ってくるまでの時間を正確に測定することで、地表の動きをつかむために作られました。
STS-52のコロンビアでは、USMP-1(米国微小重力実験)と呼ばれる、宇宙の無重力を利用したさまざまな科学実験も行われ、カナダ製の微小重力実験装置が使われています。
コロンビアは10日間の飛行のあと、ケネディ宇宙センターに帰還しました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・コロンビアは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(コロンビア)と、それを打上げるための固体燃料ブースターロケット2基、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
レーザー地球科学衛星ラジオスを軌道上に運び、また科学実験も行ないました。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 平成4年10月
STS-52
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/17 04:02 UTC 版)
STS-52は、コロンビアを用いたスペースシャトルのミッションである。1992年10月22日に打上げられた。
- 1 STS-52とは
- 2 STS-52の概要
- STS-52のページへのリンク