STS-7
名称:STS-7
オービター名称:チャレンジャー
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1983年6月18日
着陸年月日:1983年6月24日
宇宙飛行士:ロバート・L・クリッペン/フレデリック・ホーク/ジョン・ファビアン/サリー・K・ライド/ノーマン・サガード
飛行時間:146時間24分
STS-7のチャレンジャーには、アメリカ人として初めての女性宇宙飛行士サリー・ライドが乗っていました。旧ソ連(ロシア)のワレンチナ・テレシコワ、スベトラーナ・サビツカヤに続く史上3人目の女性宇宙飛行士です。
サリー・ライド宇宙飛行士は、カナダの通信衛星アニクC2号をシャトルから静止軌道に打ち出す作業や、他の人工衛星をロボット・アームでシャトルから切り離したり、再びアームで回収するテストにくわわりました。このときのロボット・アームを使って衛星を分離・回収する技術は史上初の試みでしたが、大成功に終わりました。
飛行計画を順調にこなして地球に戻ったチャンデジャーですが、ケネディ宇宙センターの天気が悪化していたため、予定を変えてエドワーズ空軍基地に着陸しています。「シャトルが悪天候に弱い」という欠点をさらけだしてしまいました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・チャレンジャーは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(チャレンジャー)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全長さ56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
人工衛星を静止軌道に乗せることや科学実験などです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
アメリカ初の女性宇宙飛行士がスペースシャトルに乗りました。また、遠隔操縦のロボット・アームを使って人工衛星をシャトルから切り離し、再び回収するテストに成功しています。
※参考文献:「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)、「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)、朝日新聞縮刷版 昭和58年6月
STS-7
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