STS-32
名称:STS-32
オービター名称:コロンビア
打ち上げ国名/機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:1990年1月9日
着陸年月日:1990年1月20日
宇宙飛行士:ダニエル・C・ブランデンシュタイン/ジェームス・D・ウエザビー/ボニー・J・ダンバー/G・デビッド・ロウ/マーシャ・S・アイビンズ
飛行時間:261時間
STS-32のコロンビアは、通信衛星SYNCOM IV-F5の放出と、長期暴露試験衛星LDEFの回収を行いました。
LDEFはSTS-41-Cのチャレンジャー(1984年4月6日〜4月13日)によって放出され、そのままずっと軌道上を回っていた実験用科学衛星です。宇宙空間に長いあいだ放置しておいた場合の影響をテストするための衛星で、6年近くも宇宙を漂っていたことになります。STS−32コロンビアはSYNCOM IV-F5をシャトルから放出したあと、ロボットアームを使ってLDEFの回収を行いました。
そのほかにも、微小重力を利用したさまざまな科学実験が行われ、物質の流動性や、タンパク質の結晶が成長するようすを調べる実験などが行われました。
約10日間の飛行を無事に終え、コロンビアは地球へ帰還しました。
1.どんな形をして、どのような性能を持っているの
スペースシャトル・コロンビアは、オービター(軌道船)と呼ばれる有人宇宙船(コロンビア)と、それを打ち上げるための固体燃料ブースターロケット2基と、液体燃料を入れてある外部タンクからなっています。全体の長さは56m、高さ23m、重さ2,000tで、オービターだけの長さは37m、高さ17m、重さ85tです。外部タンクは使い捨てですが、オービターとブースターロケットはくりかえし使われます。
2.打上げや飛行の順序はどうなっているの?
ブースターロケットの噴射と、外部タンクの液体燃料を使うオービターの噴射で打ち上げます。2分後に、燃料の燃えつきたブースターロケットが切り離され、パラシュートで落下します。8分後、高度250kmから400kmに達したとき外部タンクが切り離され、オービターは軌道修正用エンジンで地球周回軌道に乗ります。オービターが地球に戻るときは、グライダーのように滑空しながら着陸します。
3.宇宙飛行の目的は?
人工衛星の放出と回収、そして微小重力を利用した科学実験を行うことです。
4.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
通信衛星SYNCOM IV-F5を放出し、長期暴露試験衛星LDEFを回収しました。
※参考文献
「Newton Collection II 宇宙開発」竹内 均・監修(教育社)1992年発行
「SPACE ATLAS 宇宙のすべてがわかる本」河島信樹・監修/三品隆司・著(PHP研究所)1995年発行
STS-32
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/29 04:13 UTC 版)
STS-32は、アメリカ航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル計画の33回目のミッションで、コロンビアの9回目の飛行である。1990年1月9日に打ち上げられた。ケネディ宇宙センター第39発射施設のA発射台が用いられたのは、1986年以来だった。また、移動式発射プラットフォーム-3(MPL-3)が初めてスペースシャトルの打上げに用いられた。STS-32は、期間が約11日間に及ぶ、それまでで最も長いスペースシャトルのミッションとなった。STS-32の前に同じ期間で行われた唯一のミッションは、1983年のSTS-9だった。1990年1月20日、スペースシャトル計画で3度目となる夜間の着陸が行われた。
- ^ “Leasat Military Communications Satellite”. GlobalSecurity.org (2011年). 2013年2月1日閲覧。
- ^ Fries, Colin (2007年6月25日). “Chronology of Wakeup Calls” (PDF). NASA 2007年8月13日閲覧。
- 1 STS-32とは
- 2 STS-32の概要
- 3 乗組員
- 4 起床コール
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