カーディガンズとは? わかりやすく解説

カーディガンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/05 18:15 UTC 版)

カーディガンズ
ブラジルベロオリゾンテで演奏するカーディガンズ(2006年9月)
基本情報
出身地  スウェーデン スモーランド地方 ヨンショーピング市
ジャンル
活動期間 1992年 -
レーベル
公式サイト The Cardigans official website
メンバー
旧メンバー マテアス・アルフェイム(ギター)

カーディガンズ英語: The Cardigans)は、スウェーデンバンド。1992年に結成。キュートなボーカルと60年代風のアコースティックなロックサウンドでスウェディッシュ・ポップのブームを巻き起こした。

来歴

1992年10月に、ピーター・スヴェンソンとマグナス・スヴェニンソンを中心に結成。この2名は元々ヘヴィメタルを演奏しており、カーディガンズはブラック・サバスの楽曲もレパートリーとしている。ここにマグナスの幼馴染でバンド仲間であったベン・ラガーバーグ、マテアス・アルフェイム、さらにマテアスのクラスメイトであったニーナ・パーションが参加してバンドが誕生する。 結成から1年が過ぎた頃マテアスが脱退し、ベンの友人でありスタジオに見学に来ていたラス・ヨハンソンが入れ替わる形で加入した。

5人は共同生活をしながらデモを制作し、これがプロデューサーのトーレ・ヨハンソンの耳に入って、1994年2月18日に『エマーデイル』でレコード・デビュー。このアルバムは当初、母国スウェーデンでの発売のみであったが、同年9月24日に日本で、以降1997年1月にヨーロッパで、5月にカナダで、そして同年アメリカでも発売された。

1995年発表の2作目のアルバム『ライフ』は日本で大ヒットし、プラチナ・アルバムとなった。また、同アルバムからのシングル「カーニヴァル」はイギリスでヒットした。波に乗ったバンドはマーキュリー・レコードと契約し、アルバム『ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン』(1996年)を発表。このアルバムからは、アメリカ映画『ロミオ+ジュリエット』の中で使用された「ラヴフール」が世界中でヒットする(『ビバリーヒルズ青春白書』第7シーズン最終回でもゲスト出演し、「ラヴフール」を披露した)。

この頃は特に日本でのアルバムの売上が大きかったことから、頻繁に来日している(2年間で6回)[2]

続くアルバム『グラン・トゥーリスモ』(1998年)では、音楽性をよりダークなものに転換しファンからは賛否両論を呼んだが、全世界で250万枚を売り上げるヒット作となった。同アルバムからは「マイ・フェイヴァリット・ゲーム」や「イレイス/リワインド」がシングル・ヒットした。 1999年にはトム・ジョーンズの企画アルバム『Reload』に参加し、コラボレーションした楽曲『バーニング・ダウン・ザ・ハウス』はPVも作成されシングルカットされた。 この後、バンドは活動を休止し、ソロ活動に入る。

2003年に活動を再開し、『ロング・ゴーン・ビフォー・デイライト』を発表。この年、スウェーデンで最も売れたアルバム(12万枚)となり、ダブル・プラチナムとなった。2005年には『スーパー・エクストラ・グラヴィティ』を発表。ゴールド・ディスクにはならなかったものの、スウェーデンのチャートで初登場1位になった。

その後は個々の活動が中心となっていたが、2012年のサマーソニックからの招待を機にバンド活動を再開。サマーソニックの前に台湾を訪れ台北で公演を行い、サマーソニック後にはロシア、イスラエル、インドネシア、台湾でも公演を行った。

メンバーと主な担当楽器

ニーナ・パーション(2004年)

ディスコグラフィー

スタジオ・アルバム

コンピレーション・アルバム

リミックス・アルバム

  • グラン・トゥーリスモ・オーバードライブ Gran Turismo Overdrive (1998)

ビデオ

  • ライフ—ザ・トゥルー・ストーリー Life - The true story (1995)
  • ライヴ・イン・ロンドン Live In London (1997)
  • ラヴフール Lovefool (2004)

シングル

  • ライズ&シャイン Rise & Shine (1994)
  • ブラック・レター・デイ Black Letter Day (1994)
  • シック&タイアード Sick & Tired (1994)
  • カーニヴァル Carnival (1995)
  • ヘイ! ゲット・アウト・オブ・マイ・ウェイ Hey! Get Out of My Way (1995)
  • ラヴフール Lovefool (1996)
  • ビーン・イット Been It (1996)
  • ユア・ニュー・ククー Your New Cuckoo (1996)
  • マイ・フェイヴァリット・ゲーム My Favourite Game (1998)
  • イレイス/リワインド Erase/Rewind (1999)
  • ハンギング・アラウンド Hanging Around (1999)
  • Junk of the Hearts (1999)
  • バーニング・ダウン・ザ・ハウス Burning Down the House (Tom Jones Feat. The Cardigans) (1999)
  • For What It's Worth (2003)
  • You're the Storm (2003)
  • Live and Learn (2003)
  • I Need Some Fine Wine and You, You Need to Be Nicer (2005)
  • Don't Blame Your Daughter (Diamonds) (2006)

脚注

  1. ^ a b c d Bush, John. The Gardigans | Biography & History - オールミュージック. 2020年12月24日閲覧。
  2. ^ 「音楽界を蝕む使い捨て主義 メガ・ヒットが生まれる土壌」『AERA』1997年5月12日号。

外部リンク


カーディガンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/30 17:52 UTC 版)

アリョーナ・ヴィーンニツカヤ」の記事における「カーディガンズ」の解説

クリップ撮影後すぐにキエフ戻ったアリョーナは、「スポーツ宮殿」(Київський Палац спорту;Киевский Дворец спорта)にあるウクライナ最大屋内コンサート場に出場した2003年12月6日行われたこのコンサートは、アリョーナにとっては二倍意義深い出来事となった第一に、これはキエフ観衆へのアリョーナ最初の公式な出場であったということ第二に、彼女はスウェーデン人気グループ「カーディガンズ」(The Cardigans)の前座として出場したということであったアリョーナは5曲ほど歌った。この出場観客にとってのみならず、「カーディガンズ」自身にとっても思いがけない贈り物となった。「カーディガンズ」のニーナ・パーション(Nina Persson)は当初記者会見での「いったい自分前座出演者選んでいるのか」という質問からアリョーナ選んだことに不安を抱き始めていたが、彼女の歌聴くとすぐにそれを気に入ったその日アリョーナは「カーディガンズ」とともにUkrainian Recordsオフィス出向いた。

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