851(1988年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/22 17:49 UTC 版)
「ドゥカティ・851」の記事における「851(1988年)」の解説
851として最初に登場した車種であり、1988年のみ販売された初期型(1型)である。公道仕様の851ストラーダ(Strada)は300台限定の生産で、その他にホモロゲーション資格獲得のためのレース仕様851キット(レーシング)が限定207台として存在した。 エンジンは吸排気バルブがそれぞれ吸気32mm径に排気28mm径、シリンダーボア92mmにピストンストローク64mmとショートストローク型で排気量851ccとされ、圧縮比が10.4:1で最大出力は102ps、最大トルクは8.7kg-mとされた。ウェーバー・マレリ製の燃料噴射は50mm径スロットルボディと1気筒あたり2個のインジェクターを持ち、ストラーダでも1気筒あたり2個装備されるのはこの年式のみの特徴となっている。また、冷却水経路の一部にフレームを利用するのも1型の特徴で、サイレンサー形状もこの1型のみ750パソと同じタイプとされた。 車体については、キャスター角27.5度を持つフレームは銀色に塗装され、メインスパーなかほどにはねじれ剛性を高める目的で左右を繋ぐ補強パイプが設けられていた。カウルや燃料タンクなどの外装は、塗色がイタリア国旗の赤白緑の3色に塗り分け(トリコロール)とされた。なお、カウルは後年式よりやや大柄で、パゾと同様のウィンカーが一体化したミラーを採用、前輪を覆うフェンダーも深めの外観、アルミ製の燃料タンクも後年式よりやや大柄で容量は22Lとされた。ホイールは前後16インチで、寸法が前輪130/60-16に後輪160/60-16のラジアルタイヤを採用、ブレーキは前後ともディスクブレーキ、前側はオフセット量の多い750F1系の280mm径のフローティング式ダブルディスクにブレンボ製同径対向4ピストンキャリパー、後ろ側は260mm径のフローティング式シングルディスクにブレンボ製対向2ピストン式キャリパーが採用された。サスペンションは前側に41.7mm径のマルゾッキ製正立式を採用、後ろ側もマルゾッキ製の全調整式が採用された。なお、1型はストラーダでも座席が一つだけの1人乗り仕様であり、車両乾燥重量は180kgとされた。 なお851キット(レーシング)では、エンジンは、吸気、排気ともレーシングAカム(別名SPカム)に変更や圧縮比が10.6:1、ベルリッキ製専用メガホンタイプマフラーで若干高められるなどして最大出力が121psとなっていた。車体では、前後17インチのマグネシウム製ホイールを採用し、タイヤは前輪12/60-17に後輪18/67-17のスリックタイヤを採用。スイングアームが下側に補強ブリッジが追加された形状となるという違いもあった。なお車両乾燥重量は175kgとストラーダより軽量になっている。
※この「851(1988年)」の解説は、「ドゥカティ・851」の解説の一部です。
「851(1988年)」を含む「ドゥカティ・851」の記事については、「ドゥカティ・851」の概要を参照ください。
851(1989年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/22 17:49 UTC 版)
「ドゥカティ・851」の記事における「851(1989年)」の解説
851は登場翌年の1989年に早々と大幅に手を加えられて、851ストラーダ(2型)として販売される。なお、この年にはレース仕様として、排気量851ccの851SP1と851コルサ(レーシング)が存在した。 ストラーダのエンジンは排気量は同じながら圧縮比を11.0:1に高めてクランク軸で最大出力105ps/9,000rpmへ向上、ただし燃料噴射のインジェクターが1気筒あたり1個へ減らされ最大トルクは8.06kg-mと若干減少した。またこの年式から冷却水経路を一新して、フレームを冷却水通路の一部として使用しなくなる。なお、サイレンサーがアルミニウム製円筒形状となったのも、外観上の変更点として大きい。 851SP1(851cc)のエンジンは吸気バルブφ32→φ33、排気バルブφ28→φ29とし、圧縮比を11.5:1に上げるなどの変更を受け、クランク軸で122ps/10,000rpmとなっている。 車体では、まず外装が一新された。ミラーは前年のウィンカー一体型から単体の丸型となってアッパーカウル上部に取り付けられるようになり、カウルの塗色もトリコロールから赤を基調としたものへ変更された。フレームは白色に塗装され、キャスター角が3度立てられた24.5度となりトレールも105mmから95mmへ短縮、ホイールベースも30mm短い1430mmとなった。燃料タンクは材質は同じアルミ製ながら形状が変更され、容量が20Lへ減少した。バッテリー搭載位置がシートレール後端からエンジン右横へ移動して、前輪荷重が高められた。ホイールは前後17インチ化されてタイヤ寸法が前輪120/70-17に後輪180/55-17となり、ブレーキは前側がオフセット量の少ない320mm径のフローティング式ダブルディスクへ変更され、後ろ側が245mm径のリジッド式シングルディスクへ変更された。なお、ストラーダでも1人乗り仕様なのはこの年式までである。 851レーシング(888cc) 1988年レーシングをベースにエンジンは吸気バルブφ32→φ33、排気バルブφ28→φ29、排気量を851cc→888cc変更
※この「851(1989年)」の解説は、「ドゥカティ・851」の解説の一部です。
「851(1989年)」を含む「ドゥカティ・851」の記事については、「ドゥカティ・851」の概要を参照ください。
851(1990年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/22 17:49 UTC 版)
「ドゥカティ・851」の記事における「851(1990年)」の解説
この1990年式より、公道仕様は通常版の851ストラーダ(3型)と、200台のみの高性能限定版851SP2という2種類が販売されるようになる。なお、前年のSP1はレース仕様で公道走行不可であったので、公道仕様としてのSP系はこのSP2からとなる。 ストラーダのエンジンは前年と同仕様の排気量851ccでインジェクターが1気筒あたり1個のままであり、最大出力105ps/9,000rpmを発揮。SP2では車種名こそ851だが、シリンダーボアが94mmとなって排気量が888ccへ拡大され、最大出力109ps/10,500rpmを後輪で発揮した。他にも、851SP1同様吸排気バルブが1mmずつ拡大されて吸気33mm径に排気29mm径となり、インジェクターも1気筒あたり2個に増え、オイルクーラーが追加されたりしている。なおこの年式からクラッチレリーズが、車体右側クラッチカバーに内蔵される形式ではなく、車体左側に取り付けられたレリーズピストンからプッシュロッドを介してクラッチを作動させる形式へと変更された。この変更は、ストラーダおよびSP2の両方で行なわれている。 車体については、ストラーダが2人乗り仕様となったためにシートレールがスチール製となり強化され、後部座席とタンデムステップが追加された。SP2は1人乗り仕様とされ、アルミ製シートレールを採用された。以降、SP3/SP4/SPS/SP5までSP系はアルミ製シートレールになっている。 前後サスペンションがスウェーデンのオーリンズ社製になり、フロントはレース仕様とも言える42mm径倒立式(FG9050)へ変更された。851SP2はオーリンズのフォークを市販車に初めて採用したモデルだろう。リアにはオーリンズのDU8070を使っている。 ストラーダの前後サスペンションは前年を踏襲し、マルゾッキに変更はない。前後ホイールはブレンボ、タイヤはミシュラン・ハイスポーツ、そしてブレーキもブレンボに、ストラーダもSP2も前年のストラーダ(2型)を踏襲しており、大きな変更はない。
※この「851(1990年)」の解説は、「ドゥカティ・851」の解説の一部です。
「851(1990年)」を含む「ドゥカティ・851」の記事については、「ドゥカティ・851」の概要を参照ください。
851(1991年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/22 17:49 UTC 版)
「ドゥカティ・851」の記事における「851(1991年)」の解説
1991年式も、公道仕様として通常版851ストラーダ(4型)と、約500台生産された高性能限定版851SP3の2種類が販売された。 ストラーダ(4型)のエンジンは前年と同様のまま、インジェクターが1気筒あたり1個で最大出力105ps/9,000rpm(後輪:91ps)を発揮。SP3も基本的には前年のSP2を踏襲しており、排気量888ccでインジェクターは1気筒あたり2個で最大出力128ps/10,500rpm(111ps:後輪)を発揮した。ただしストラーダとSP3の双方で、燃料噴射の特性など細部の熟成がはかられており、中速域のトルクやスロットルレスポンスが向上している。またSP3はサイレンサーをSP2よりも高い位置まで上げ、リアウインカー近くにエキゾーストエンドがある。 排気量やプログラムの違いのほかに、バルタイ、バルブのリフト量、クロスしたミッションなど、車体だけでない多くの魅力がマニアを引きつけていた。 車体については、ストラーダ(4型)からサスペンションが変更され、前側に41mm径ショーワ製倒立式フロントフォークが採用、後ろ側もショーワ製ショックユニットが採用された。またミラーは、同年にモデルチェンジした900SSと同等品となる、角型のビタローニ製へ変更された。SP3では、ミラーがストラーダと同じくビタローニ製に変更された他に、シートカウル側面に白色のゼッケンスペースを設け、サスペンションは前年のSP2と同様の前後オーリンズ製が採用された。
※この「851(1991年)」の解説は、「ドゥカティ・851」の解説の一部です。
「851(1991年)」を含む「ドゥカティ・851」の記事については、「ドゥカティ・851」の概要を参照ください。
「851」の例文・使い方・用例・文例
- フランス第二帝政 (1851‐70).
- 米国の鳥類学者、芸術家(ハイチ生まれ)で、アメリカの鳥の絵で有名(1785年−1851年)
- 米国の作家で、ルイジアナでのクレオールの生活について記述した(1851年−1904年)
- 米国の小説家で、アメリカインディアンと辺境の生活の話で知られる(1789年−1851年)
- フランスの発明者で、最初の実用的な写真処理、銀板写真の(1789年−1851年)
- 米国の司書で、十進分類法を確立した(1851年−1931年)
- 英国の考古学者で、ミノア文明と呼んだ文明を見つけるためにクレタ島のクノッソスの宮殿を掘削した(1851年−1941年)
- 米国の教育者で、聴覚障害者のために米国初のフリースクールを設立した(1787年−1851年)
- ドイツの数学者(1804年−1851年)
- 英国の物理学者で、電磁放射線を研究し無線電信の先駆者(1851年−1940年)
- デンマーク人の物理学者(1777年−1851年)
- ドイツの自然主義者で、動植物が小さい生物『滴虫類』で作られるという推測が細胞説につながった(1779年−1851年)
- 米国の医師で、黄熱病は蚊が媒介することを証明した(1851年−1902年)
- 英国の作家で、フランケンシュタインの怪物を作り、パーシー・ビッシュ・シェリーと結婚した(1797年−1851年)
- 英国の風景画家で、光と色の取り扱いはフランスの印象派画家に影響した(1775年−1851年)
- 英国の小説家で、女性参政権運動の活発な反対者(1851年−1920年)
- 2009年,明(みん)代(1368年~1644年)に建造された壁の部分の全長が8851.8キロであると発表された。
- 851のページへのリンク