用地買収とは? わかりやすく解説

用地買収

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/11 21:53 UTC 版)

用地買収(ようちばいしゅう)あるいは用地取得(ようちしゅとく)とは、道路河川改修、砂防設備、鉄道電気ガス水道などの公共事業のために、起業者が土地を買い取ること。事業のために必要となる土地のことを事業用地という。


  1. ^ [1]昭和37年6月29日閣議決定
  2. ^ a b 用地交渉ハンドブック(平成23年3月 国土交通省土地・水資源局総務課公共用地室)
  3. ^ つまり、公対公の補償。公共事業の施行に伴う公共補償基準要綱(昭和42年2月21日閣議決定)。対して、私人の財産権に対する損失補償(公対民)を「一般補償」と称する。
  4. ^ 公共施設の設置に起因する日陰により生ずる損害等に係る費用負担について(昭和51年建設事務次官通知)、公共事業に係る工事の施行に起因する水枯渇等により生ずる損害等に係る事務処理要領の制定について(昭和59年建設事務次官通知)など。
  5. ^ 用地取得のあらまし(国土交通省土地・建設産業局総務課公共用地室)
  6. ^ 一般財団法人公共用地補償機構 『用地ジャーナル 2001年7月号』 pp. 68-69
  7. ^ 収用等により土地建物を売ったときの特例国税庁 タックスアンサー(よくある質問) No.3552)


「用地買収」の続きの解説一覧

用地買収

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 10:05 UTC 版)

東名高速道路」の記事における「用地買収」の解説

地形図入れたルート地元関係者発表路線発表)してのち、諸々協議経て用地取得に入る。用地確保されれば道路完成したようなものだ、といわれる。しかし、土地確保されなければ路線計画絵に描いた餅で、期限までに収容できなければ予定され開通日間に合わないだけではなく税金優遇措置影響するなど様々な不都合生じる。よって、調印取り付けるために地主感情読み解きながら、いたずらに感情刺激しないように事を運び期限内の取得目指した。 かつて行われた名神の用地買収は、地元民から強い抵抗受けた地元直接利益もたらさない思われる高速道路先祖から受け継いだ大切な土地取られはならぬ、という執念があって、「弾丸道路通過絶対反対」という看板沿道至る所押し立てられた。そして、名古屋駅にはむしろ旗がならび、地元民公団現地機関県庁市役所押しかけ打たれ焼かれたり抜かれたりするなどの激し抵抗遭ったそのあとに続く東名では、こうした絶対反対という過激な抵抗少なく条件闘争おもだった争点となった。以下、買収事例挙げる高速道路における用地買収では、限られた間内大量土地一々評価することはできないので、各々の場所から価格決めるにふさわしい土地選び、それを標準値として価格算定行いその他の土地については、この標準値基準として価格決定するプロセス採用した。よって、買い取る所によって価格差が生じ、それが地権者思い描いた価格相違する場合激しい対立生じた。それを避けるために地元民組織化して、その代表と交渉する等の対策講じた。それでも金銭が絡むことゆえ内部分裂生じることも多々あって、そのために地主たちをまとめる代表の苦労並々ならぬものであった。ある交渉では、地元民束ねる用地対策委員長連日一般地主の強い突き上げにより過労倒れ、代わった副委員長心労によって憔悴はなはだしく妥結瞬間至ってはまさに崩れ落ちるような表情であったという。これが袋井市場合東海道新幹線の用地買収に2年費やし国道1号のそれに8か月要した土地柄の場所へ東名交渉入った価格協議予想通り難航示しほうぼう手を尽くして妥結至ったのであるが、この間地主会長三人交代している。また、対立深く協議一向進展見られない場合自治体トップ斡旋依頼して解決図った先述のように、用地買収は時間との戦いでもあった。秦野市では1966年昭和41年3月以降公団単価発表に不満を持つ地権者との交渉決裂し租税特別措置法優遇措置適用される最終期限の3日前に行われた地権者総会では、集まった200人が関係地主の総意として、公団買収価格には一切応じられないとして、いよいよ怪し雰囲気漂い始めた。そこで公団地権者会を相手にすることをやめて各地主との直接交渉乗り出した。そして迎えた最終日公団価格再調整して市長室にて地権者会長呼んで協議したところ、会長公団価格了承、ただちに公民館待機中の地権者発表の上有線放送各地主に個別調印呼びかけ行った。しかし、それに応じ動き見せ一部地権者妨害する者の仕業もあって夜半になっても1割弱の調印し得られなかった。それでもなお公団諦めず、特別班編成のうえ夜を徹して個別説得工作試みた結果夜明け前調印訪れる者が現れ最終的に関係地主が公団事務所訪れて、ここにようやく団体調印完了をみた。また、世田谷区では、都営緑地公園(現・都立砧公園)と区営総合体育グランド用地取得する際し東京都議会区議会承認要することで短期間取得危ぶまれた。しかし、都区関係者尽力によって、まれにみる短期間での都議会議決至った宗教施設買収には困難が伴った四部共有神社曳家工法移転させる事例があったが、氏子側は公団提示額の3倍を要求して交渉難航した最終手段として土地収用法による採決公団迫り氏子側は神社移転収用持ち込むのは地元の恥であるとして交渉妥結した。この土地収用最終手段ではあるが、東名の用地買収ではやむを得ず行使した例がある。ある交渉において最後まで了承しなかった地主数人に対して市長午前9時より翌日午前2時まで、連続17時間にもわたる説得妥結した者を除く残り1名について公団妥結価格不服として最後まで調印拒絶し、そのうえ、7兆円の5億万倍という天文学的な価格突きつけたことから、やむなく収用法を適用したのである買収地には農地少なからず存在し時には農協斡旋依頼した清水市(現・静岡市清水区内の海岸と山に挟まれ農地の買収では、残り少ない農地提供する農民苦悩嫌というほど味わいながら、それでも農民説得した用地職員苦労並大抵ではなかった。 特異な例として、ある買収予定地が共有地で、複数人100名や60名等)で一つ土地所有という事例があった。そこは相続登記がされておらず、その相続調査する300人以上となるものが数件あり、その者が北海道から九州まで居場所散在中にはアメリカ在住者ベトナム戦争出兵して居場所不明という者がおり、土地一つ調印を得るために大変な時間労力費やすになった一方で名古屋市とその近辺自治体は、土地区画整理事業只中にあって土地商品化されていることもあり、買収比較スムーズであったこうした用地買収と工事に伴う補償費だけで工費全体30パーセント924億9,300万円)を要した

※この「用地買収」の解説は、「東名高速道路」の解説の一部です。
「用地買収」を含む「東名高速道路」の記事については、「東名高速道路」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「用地買収」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「用地買収」の関連用語

用地買収のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



用地買収のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの用地買収 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの東名高速道路 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS