武装・特殊装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 07:36 UTC 版)
「ガンダム (架空の兵器)」の記事における「武装・特殊装備」の解説
60mmカートレス3砲身短バルカン(60mm近接防御機関砲) 型式番号:ASG56-B3S.(諸説あり) TOTOカニンガム社製の頭部カートレス機関砲。60mmバルカンと表記されることが多い。 当初は単砲身リニア連射砲を採用予定だったが、頭部サイズが原因の加速不足やガンキャノンとの運用方針の重複の懸念から既製の「ASG-56B3」の砲身を短縮化し、中・短距離戦闘に符合した兵装として完成した。その代わり射撃精度が低下しているうえ、弾の大径化によって搭載数は約30%減少している。 頭部マガジンの最大装弾数は50発、600発、150発など3通りの説がある。発射速度は毎分640発、地上有効射程は3500m、地上射程は6000m。 ビーム・ライフル 型式番号:XBR-M79-07G 本機の主兵装。ブラッシュ社製。開発担当かは不明ながら型番にボウワ社の名称を記載した資料もある。 エネルギーCAP技術によりメガ粒子砲を携行可能に小型化したモデルで、出力は1.9メガワット。一年戦争当時の戦艦の主砲クラスの威力を誇り、MSを一撃で撃破可能なほどのやや過剰な威力を有する。一説には当時のビーム出力の制御が不安定なため、とりあえず運用可能な最大出力を想定した設定値とも。最大出力約15発でエネルギーを使い果たし、その時には母艦からスペアライフルを受けとる必要があった。可動式センサーの情報はFCSでRX-78本体のセンサー情報と統合処理され、高い命中精度を実現している。オプションでビーム・キャノン(出力5.5メガワット)が用意されていたとする資料もある。 開発は難航したが、その過程でビームスプレーガンが生まれている。 ビーム・サーベル 近接斬撃兵装で、ランドセル両側に各1基ずつ装備。柄からビームによる刀身を形成する。出力は0.38メガワット。 ガンダム・シールド 型式番号:RX・M-Sh-008/S-01025 防御用の盾で、盾裏のハンドルをマニピュレーターで把持して使用する。重量は10トン。ガンダム本体の装甲構造を単純化したもので、堅牢さよりも衝撃の拡散と吸収を目的として設計されている。超硬スチール合金を基部とした高密度のセラミック素材をアラミド繊維で挟み、耐弾性を向上させた表面には高分子素材による樹脂が充填され、最表層にはルナチタニウム合金系素材が用いられた三重ハニカム構造となっており、投擲武器としても使用できるほどの堅牢さを誇る。Gファイターの登場以降、これと合体してGアーマーやGブルになる時は右腕にもシールドを装備するため、必要に応じて2枚のシールドを重ねたり分離させたりできる機能が追加されている。 ジムのシールドとは同じものという説と、材質など細かい部分が異なるという説がある。裏面に予備のビーム・サーベル2本とビーム・ライフル1丁を装着できたとも言われる。 ハイパー・バズーカ 型式番号:BLASH・XHB-L03/N-STD ブラッシュ社が開発した肩掛け式の携帯対艦火器。後部からガス噴射する無反動砲仕様。装弾数は5発で、広域に攻撃できる特性を利用し、多数の相手や艦船に対して効果を発揮する。計画初期には核弾頭の採用も検討されていたが、不採用になったとされる。 口径は資料によって270ミリ、320ミリ、380ミリ、700ミリと一定しない(ただし、設定画には「口径700m/m」との寸法が、弾体には「直径70cm」「全長3.2m」との寸法がそれぞれ記されている)。カラーリングは劇中でグレー一色と、濃淡グレーのツートンカラーの2種類が確認できる(シーンによって入れ替わることもあった)。ア・バオア・クーでの最後の出撃ではハイパーバズーカを両手に計2丁携行し、背面にシールドとビーム・ライフルをマウントして出撃している。 劇中ではジムがハイパーバズーカを装備している場面もあるほか、地球連邦軍の生身の歩兵たちが使用する等身大サイズの「バズーカ」はスコープ形状を除き、ハイパーバズーカと同じ形をしている。ガンダムの母艦「ホワイトベース」にも乗組員の備品として多数が積まれており、ア・バオア・クーでの最終決戦などで使用された。 スーパー・ナパーム テレビ版第2話および劇場版第1作にて使用された強力なナパーム弾。広い範囲を焼き払うための装備である。砲口4発を備えた円筒形で、着火にはビーム・ライフルを使用する。サイド7内でザクII部隊の強襲によって散乱したMSの部品のうち、回収しきれなかったものを機密保持のために焼却する際に使用されている。 なお、劇中ではガンダムに左腕で腋に抱えられるほど大きく描かれており、かつてはそれに準じた縮尺で立体化されていた(HCM Pro版など)が、その後はビーム・ライフルの下部に取りつけられるほど小さく修正されており、それに準じた縮尺で立体化されている(HGUC版など)。 ビーム・ジャベリン ビーム・サーベルのエネルギーコンデンサを作動させ、可変させた状態。ジャベリンとは投げ槍のことである。ビーム・サーベルの柄を延伸させ、先端のビームを三叉槍状にしたもの。投擲武器としても使用された。最初はリミッターが働いて使用できなかった。劇場版には登場しない。 なお、16年後を描いた『機動戦士ガンダムUC』では、ダカールにおけるジオン残党軍との戦闘でビーム・ジャベリンを使用する連邦軍のジムIIIが登場する。形状はガンダムのビーム・サーベルに似た丸型の柄のもの。 ガンダム・ハンマー フレイル型モーニングスター。棘付きの鉄球に振り回せるだけの長さを有するチェーンを接続させた質量兵器である。 ビーム兵器やバズーカが使用できない状況下では有用な装備である。その威力により、テレビ版第5話では一撃でザクを撃破している。劇場版1作目では、命中と同時に棘が爆圧で飛び散ってザクをズタズタにするシーンの原画が描かれていたが、結局はハンマーの登場シーンそのものがカットされた。 OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』では、陸戦型ガンダムも装備している。 ゲーム『SDガンダム スカッドハンマーズ』では、ガンダムの武装がさまざまなガンダム・ハンマーのみとなっている。 ハイパー・ハンマー ガンダム・ハンマーを強化させたもの。鉄球に複数のバーニアを追加し、棘を細かく鋭くした。使用時にバーニアの噴射によって加速させることで威力が増している(碇状のグリップは廃されている)。開発はベルファスト基地とされる。テレビ版第26話でゴッグに対して使用された際には、初撃こそダウンさせたものの二撃目は受け止められてしまったうえ、鎖を引きちぎられている。
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