登場以降
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「AMD Phenom II」の記事における「登場以降」の解説
デスクトップ向けとしては AMD 初の 45 nm プロセスとなる が、 インテル・Core 2 シリーズに遅れること 1 年であった。コアのコードネームは 「Deneb」 となった。 初期製品の TDP は 125 W と Phenom と変わらないが、プロセスの微細化で消費電力は下がっている。メモリコントローラの設計変更とチューニングにより、処理速度もクロック相応に速く、商品性が向上している。 まず、2009年1月8日に動作倍率の変更が可能な Phenom II X4 940 Black Edition と、Phenom II X4 920 が投入された。Socket AM2+ 対応で、DDR2 SDRAM 用メモリコントローラを持つ。 矢継ぎ早に2月9日には Phenom II X4 810 と 3 コアで倍率可変の Phenom II X3 720 Black Edition が発表となり、これ以降の製品は DDR2 / DDR3 両対応のメモリコントローラを持ち、対応ソケットも Socket AM2+ / Socket AM3 の両方をサポートする。 4月2日に Phenom II X4 955 Black Edition が発売され、動作周波数は 3.2 GHz でそれまでの AMD のデスクトップ向け CPU で最高動作周波数 3.2 GHz を持つ Athlon 64 X2 6400+ と同じ動作周波数になった。5月28日には Phenom II X4 945 が発売されるが、早くも6月12日には X4 945 の TDP 95 W 版が追加投入される。 追って8月13日に追加された Phenom II X4 965 Black Edition では、出荷時の動作周波数が 3.4 GHz となり、Phenom II X4 955 および Athlon 64 X2 6400+ の動作周波数 3.2 GHz を 200 MHz 上回り、Athlon 64 X2 6400+ が発表・発売されてから 2 年ぶりに AMD のデスクトップ向け CPU の最高動作周波数を更新した。 また、一般消費者向けに販売されているデスクトップ向けクアッドコア CPU での最高動作周波数も更新した。同年11月4日 TDP 125 W 版が追加投入された。 6月2日、キャッシュ容量をそのままに、動作周波数を抑えた低消費電力版の Phenom II X4 905e、Phenom II X3 705e が追加された(共に TDP 65W)。同時に 「Callisto」 コアの Phenom II X2 550 Black Edition が発表された。これまで AMD のデスクトップ向けデュアルコア CPU は Athlon ブランドのみであり、先代の Phenom を含め、Phenom II にも存在しなかった。 第4四半期後半からX4とX2はC3ステッピングへ移行し、これ以降TDPを下げた製品や、TDPを維持したまま動作周波数を向上させた製品の投入が続く。 2010年4月27日、AMDのデスクトップ向けのCPUとして初めての6コアのCPUとなる Phenom II X6 が発表された(全ラインナップTDP125 W)。Phenom II X6 には新機能となる AMD Turbo CORE Technology を搭載する。そのわずか2カ月後の6月26日には、Phenom II X6 1055T の TDP 95 W 版が投入された
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