同一人物説とは? わかりやすく解説

同一人物説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/17 10:08 UTC 版)

同一人物説(どういつじんぶつせつ)とは、2人の異なる人物は実は同一人物なのではないかと推測する仮説のこと。


  1. ^ 加地宏江による山入師義・言義同一人物説(「源威集の作者について」『中世歴史叙述の展開 -『職原鈔』と後期軍記-』)や江田郁夫による小山泰朝・満泰同一人物説(「小山若犬丸の乱について」『室町幕府東国支配の研究』)などが挙げられる。


「同一人物説」の続きの解説一覧

同一人物説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 02:53 UTC 版)

服部正重」の記事における「同一人物説」の解説

大蔵左衛門能楽師仙台伊達藩金春大蔵流創始者服部家猿楽関係する伊賀忍者関わりの深い氏族である事や、大蔵流の家であり金春家の血を引く大久保長安長女正重娶った事から、同じく長安女子」を後妻とした能楽師大蔵左衛門服部正重同一人物であるとする説がある。服部正重義父である大久保長安は元の名を大蔵藤十郎長安といい、猿楽能楽家系である金春家流れを組む大蔵流大蔵大夫家の血筋であった長安祖先である大蔵大夫元祖大蔵十郎信喜(道加)は金春禅竹世阿弥女子の子一人である。その大蔵流能楽師中に長安の娘を後妻迎えたという「大蔵左衛門信広(休岸)」という人物存在する長安系図中に広く確認される女子服部正重の妻となった長女美香と、武田家旧臣三井十郎左衛門吉正(あるいは吉正の嫡男)の妻であり徳川家康側室となるお牟須の方を産んだ次女二人であり、離縁再嫁庶子等の記録はあまり見られない正重祖先伊賀発祥服部氏族である。「世子六十以後申楽談儀」「四座役者目録」、現在も論争中であるが「上嶋文書観世系図観世福田系図)」「播州永富文書」等に金春家縁戚にあたる世阿弥の父・観阿弥服部氏族の出身である等の記述みられる事、藤堂藩奉行務めた上嶋氏と服部氏縁戚関係がある事、また伊賀忍者隠形術(七方出)に猿楽師変装含まれる等の理由から、服部氏出身であり長安女子娶った正重について「大蔵信広・休岸という名は長安師事した正重の能の芸名である」という説がしばしば唱えられた。 しかし、この大蔵左衛門(または庄左衛門)は金春禅竹の子孫である金春禅曲の三男であり、兄弟には金春流家元継いだ金春七郎秦氏勝(清本)と尾張徳川家仕えた庶子金春八左衛門(安喜)がいる。庄左衛門の元の名は金春氏紀(喜寿権兵衛安信)で、号を休岸といった。大久保長安の父であり大蔵大夫であった大蔵信安もまた金春家血筋であり、元の名を金春喜然といった。しかし、長安能楽師よりも武士としての成功望んだため大蔵大夫継がず、兄の土屋新之丞も長篠の合戦戦死してしまった。このため能楽の家としての大蔵大夫家は存続の危機さらされていた。大蔵家には長安大蔵大夫家の他、小鼓方である大蔵道違(道意・道伊)、太鼓方である大蔵道智(道知)の家があった。ある時、長安従兄弟であり太鼓方名手である大蔵道喜(大蔵平蔵)が事故死に一人娘取り残された。このため長安この女子を養女とし、金春禅曲の三男であった金春氏紀を養子迎えて二人祝言上げさせた。これにより金春氏紀は名を大蔵左衛門信広と改め能楽の家である大蔵大夫家を継ぐ事となった。1604年慶長8年)頃には、庄左衛門はすでに大蔵大夫家を継いでいたとみられるこの後、庄左衛門仙台伊達藩にて独自の流派である「金春大蔵流」の創始者となり、休岸と名乗った。庄左衛門長安養女大蔵道喜女子)との間には男子のほか女子生まれ狂言大蔵流大藏栄虎(弥衛門)の妻となったという。また、左衛門の能の技は孫である大蔵経喜(経寿、常休)に受け継がれ、経喜は1678年延宝6年)庄左衛門から相伝された能の型を「萬能鏡」に記した。これらの記録史料から、服部正重大蔵左衛門休岸は別人であると考えられる松尾芭蕉弟子河合曾良俳諧師) 「おくのほそ道」を記した俳聖松尾芭蕉故郷伊賀である事や、俳諧の旅において全国関所通過できた事、危険な全国行脚安全に完遂できた事、一日あたり移動距離長い等の理由から、「芭蕉曾良忍者あるいは服部半蔵であった」という説がしばしば唱えられる。しかし、芭蕉家系伊賀の有力国人であり柘植三方一氏である福地氏松尾氏であり、服部半蔵家とは出自異なる。芭蕉弟子である曾良信濃国高島城下の下桑原村(現長野県諏訪市)で高野七兵衛長男として出生しており、服部半蔵家関わりが薄い。また、芭蕉1644年寛永21年/正保元年出生曾良1649年慶安2年出生であり、この時四代目服部半蔵であった正重及び次代となる長男正吉らは存命であったこのため松尾芭蕉及び曾良服部半蔵別人であると考えられる

※この「同一人物説」の解説は、「服部正重」の解説の一部です。
「同一人物説」を含む「服部正重」の記事については、「服部正重」の概要を参照ください。

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