信濃国とは? わかりやすく解説

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しなの‐の‐くに【信濃国】

読み方:しなののくに

信濃


信濃国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/01 18:01 UTC 版)

信濃国(しなののくに)は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つ。東山道に属する。


注釈

  1. ^ 神坂村・旧山口村
  2. ^ 『長野県史 通史編』は、「賀茂真淵らの誤読により『みすずかる』が広がったが、今もって通用しているのは地元長野県内だけである。通常『みこもかる』と読んでいることは、われわれ長野県人が充分承知しなくてはならない問題点である」と指摘している。(第1巻 p.849)
  3. ^ 御子神の数は22柱、19柱、13柱と資料によって異なる。
  4. ^ 平安時代後半、国衙領が私領化するにつれ、有力在庁が請負人と成り設立した在庁名の一つが春近で、収入の安定した国衙領を朝廷の役所に配分してその役所を領家とした。その費用を負担する郷邑を春近領という
  5. ^ 10世紀に編纂された『和名抄』(流布本)巻五の信濃国の項に「国府在筑摩郡」の注記があることから、平安時代中期には筑摩郡に国府があったことが知られる
  6. ^ 1963年昭和38年)からの発掘調査によって国分僧寺・国分尼寺跡が上田市国分の地で確認され、国府と国分寺は一般的傾向として通常近接したところに立地するという点から小県郡に国府を推定する説。
  7. ^ 文献上に現れる初代信濃国司。
  8. ^ 橘奈良麻呂の乱で処罰され任国配流。
  9. ^ 国衙が倒壊し圧死。
  10. ^ 紅葉狩』の登場人物で知られる。(近年の伝説では969年に維茂が信濃国に赴いたとされるが、『紅葉狩』や江戸時代の書物には維茂が信濃国に赴いた年は記されていない。)
  11. ^ 今昔物語集』の受領のエピソードで知られる。
  12. ^ 藤原尹文の子か。
  13. ^ 源明国に殺害された
  14. ^ 藤原伊通の孫か。
  15. ^ 信西(藤原通憲)の子。平治の乱で免職され佐渡島に流罪。後に出家し、円照 (遊蓮房)となり法然の弟子となる[32]
  16. ^ 藤原家長の子か。
  17. ^ 平氏追討の勲功。
  18. ^ 藤原隆房の子か。
  19. ^ 堀川中納言藤原光継の直前の前任者であるとの記録があり、左近少将入道と同一人物とする説あり。
  20. ^ a b c d 白川伯王家
  21. ^ 1333年10月に就任した清原真人某と同一人物か。中先代の乱で戦死。
  22. ^ 解任後、1338年の南都合戦で戦死。
  23. ^ 守護斯波義種の守護代も務めた。
  24. ^ a b 員外国司
  25. ^ 916年に権守として再任。
  26. ^ 代官に細川慈忠細川持有
  27. ^ a b 細川勝元の推挙
  28. ^ 畠山持国の推挙

出典

  1. ^ 古川貞雄「風土と人間」(古川貞雄・福島正樹・井原今朝男・青木歳幸・小平千文『長野県の歴史』山川出版社、 2003年) 2頁
  2. ^ a b c d 井上今朝男、牛山佳幸編『論集 東国信濃の古代中世史』(岩田書院、2008年)
  3. ^ 舘野和己「『古事記』と木簡に見える国名表記の対比」(『古代学』4号、2012年)17頁・20頁。
  4. ^ 鎌田元一「律令制国名表記の成立」(『律令公民制の研究』塙書房、2001年)
  5. ^ 『日本書紀』巻七 景行天皇四十年是歳条
  6. ^ a b c d 佐藤雄一『古代信濃の氏族と信仰』(吉川弘文館、2021年)
  7. ^ 川崎保『「シナノ」の王墓の考古学』(雄山閣、2006年)
  8. ^ 「第三節 大和王権と科野のクニ」『長野県史 通史編 第一巻 原始・古代』(1989年)312頁。
  9. ^ 河内春人「古代東アジアにおける政治的流動性と人流」『専修大学社会知性開発研究センター古代東ユーラシア研究センター年報』第3巻、専修大学社会知性開発研究センター、2017年3月、103-121頁、doi:10.34360/00008258NAID 120006785668 
  10. ^ 『日本歴史地名大系 第20巻 長野県の地名』(平凡社、1979年)
  11. ^ 川崎保『赤い土器のクニ」の考古学』(雄山閣、2008年)
  12. ^ a b 傳田伊史『古代信濃の地域社会構造』(同成社、2017年)
  13. ^ 福島正樹「信濃国のなり立ち」 (古川貞雄・福島正樹・井原今朝男・青木歳幸・小平千文『長野県の歴史』山川出版社、 2003年) 42ページ
  14. ^ 『日本書紀』巻二六斉明天皇六年(六六〇)十二月庚寅廿四
  15. ^ 『日本書紀』巻二二推古天皇三五年(六二七)五月
  16. ^ 『続日本紀』巻二大宝二年(七〇二)十二月壬寅十
  17. ^ 『続日本紀』巻六和銅六年(七一三)七月戊辰七
  18. ^ 『続日本紀』巻四十延暦八年(七八九)五月庚午廿九
  19. ^ 『日本後紀』巻五延暦十六年(七九七)三月癸卯十七
  20. ^ 『続日本紀』巻廿天平宝字元年(七五七)四月辛巳戊寅朔四
  21. ^ 『日本後紀』巻八延暦十八年(七九九)十二月甲戌五
  22. ^ 東部町誌編纂委員会『東部町誌 歴史編』(東部町、1990年)
  23. ^ 黒坂周平先生の喜寿を祝う会編『信濃の歴史と文化の研究』(黒坂周平先生の喜寿を祝う会、1990年)
  24. ^ 『延喜式』卷第廿九 刑部省 延長五年(九二七)十二月廿六日
  25. ^ 山本英二, 2008年
  26. ^ 市河家文書
  27. ^ 大久保忠国・木下和子編『新装普及版 江戸語辞典』(東京堂出版、2014年) 412頁
  28. ^ 信濃の由来|須坂のまるごと博物館”. suzaka-marugotomuseum.jp. 2023年8月29日閲覧。
  29. ^ 参考:長野県史刊行会編『長野県史』通史編 第1巻原始・古代 1989年、山川出版『長野県の歴史』ISBN 4634322005、『松本市史』第2巻 歴史編I「原始・古代・中世」、『上田市誌』 歴史編2「上田の弥生・古墳時代」・歴史編3「東山道と信濃国分寺」など多数。
  30. ^ 中世諸国一宮制研究会編『中世諸国一宮制の基礎的研究』(岩田書院、2000年)pp. 264-270。
  31. ^ 沙田神社由緒書。
  32. ^ 『法然上人絵伝(下)』(岩波文庫)211頁
  33. ^ a b 1477年の興福寺の記録


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信濃国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 09:28 UTC 版)

旗本札」の記事における「信濃国」の解説

信濃国では、小県郡矢沢(現・長野県上田市殿城)の仙石氏文久2年(1862)12月幕末混乱による正銭の流通量減少生じた商取引上の困難を緩和するために十六文及び二十四文という小額面の銭札発行したまた、交代寄合衆の伊那衆である伊那郡伊豆木(現・長野県飯田市伊豆木)の小笠原氏明治初期紙幣発行した伊豆木小笠原氏紙幣は、発行明治2年(1869)であり、同時期に全国的に発行され諸藩と同様、明治新政府発行した太政官札にやや似た様式となっている。

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信濃国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/21 02:19 UTC 版)

春日山城」の記事における「信濃国」の解説

飯山城 - 川中島四郡の統治拠点江戸時代越後福嶋城や高田城越後少将家)の支城として機能高梨氏皆川氏などが治める。

※この「信濃国」の解説は、「春日山城」の解説の一部です。
「信濃国」を含む「春日山城」の記事については、「春日山城」の概要を参照ください。

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信濃国

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 08:53 UTC 版)

固有名詞

しなののくに

  1. 日本旧国令制国)のひとつ。現在長野県岐阜県中津川市一部にあたる。

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