おくのほそ道とは? わかりやすく解説

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おくのほそみち【おくのほそ道/奥の細道】

読み方:おくのほそみち

江戸中期俳諧紀行。1冊。松尾芭蕉著。元禄15年(1702)刊。元禄2年3月門人曽良(そら)と江戸深川出発奥州北陸名所・旧跡巡り9月大垣に至るまでの紀行を、発句まじえて記したもの。


おくのほそ道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 10:03 UTC 版)

おくのほそ道』(おくのほそみち)は、元禄文化期に活躍した俳人松尾芭蕉紀行及び俳諧元禄15年(1702年)刊。


注釈

  1. ^ 「月日は永遠の旅人であり、やって来ては過ぎてゆく年もまた旅人である」の意。8世紀の中国、の詩人、李白の「春夜宴桃李園序」[1]の「夫れ天地は万物の逆旅にして、光陰は百代の過客なり」をふまえたもの(「そもそも天地はあらゆるものを泊める宿屋であり、時の流れは永遠の旅人である」の意)[要出典]
  2. ^ 現在の東京都埼玉県栃木県福島県宮城県岩手県山形県秋田県新潟県富山県石川県福井県滋賀県岐阜県の14都県を通過したことになる[7]
  3. ^ 芭蕉がここで「松島やああ松島や松島や」と詠んだというのは全くの俗説。没後百年ほどして、仙台藩の儒者である桜田欽齊『松島図誌』に収載された江戸後期の狂歌師・田原坊の「松嶋やさてまつしまや松嶋や」に由来するものであり、正岡子規も「箸にも棒にもかからぬ駄句なり、芭蕉の句であるわけが無し」と酷評している。「おくのほそ道総合データベース」参照[8]
    底本について—「俳聖 松尾芭蕉・みちのくの足跡」に掲載している「おくのほそ道」は、 素龍清書の「西村本」を底本としています。日本古典文学刊行会複製・素龍清書『おくのほそ道』(昭和47年刊行)
    平泉は、おくのほそ道の折り返し地点にあたり、藤原三代の栄華をしのび、「夏草や兵どもが夢のあと」の句を詠んだ[6]
  4. ^ 柿衞本が1960年に発見される以前は、西村本のみがそう呼ばれていた。
  5. ^ 実際には「嶋々や 千々にくだけて夏の海」の句がある[21]
  6. ^ 本文では「一笑いつせうと云うものは、此道にすける名のほのぼの聞こえて、世に知人も侍りしに、去年こぞの冬、早世したりとて、」
  7. ^ おくのほそ道の風景地 - 文化遺産オンライン文化庁

出典

  1. ^ 巻菱湖 188, 李青蓮 春夜宴桃李園序.
  2. ^ 宮田 & キーン 1986, pp. (コマ番号0052.jp2-0055.jp2).
  3. ^ 森 1984, pp. 20-21(11コマ目).
  4. ^ 藤原 2001a, pp. 1–12.
  5. ^ 藤原 2001b, p. 10コマ目loc=「第I部 『おくのほそ道』の本文研究」.
  6. ^ a b c d e f g h i 浅井建爾 2001, pp. 136–137.
  7. ^ a b 浅井建爾 2015, pp. 128–129.
  8. ^ a b 芭蕉について:松島へのあこがれ”. www.bashouan.com. 俳聖 松尾芭蕉・みちのくの足跡:第2集 芭蕉と松島 (2018年11月11日). 2018年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月8日閲覧。
  9. ^ 日本古典文学刊行会 編 1972, 素竜清書本の複製.
  10. ^ 弥吉 等 1971, pp. 31, 1 西村.
  11. ^ a b 岡本勝雲英末雄『新版近世文学研究事典』おうふう、2006年2月、319頁。 
  12. ^ 中尾堅一郎氏死去/中尾松泉堂書店会長四国新聞社、2009/07/12
  13. ^ a b c 『奥の細道』の緒本芭蕉DB, 伊藤洋、山梨県立大学
  14. ^ a b c 講演記録 「目で見る江戸俳諧の真髄展」記念講演会 芭蕉と蕪村の「奥の細道」藤田真一 (関西大学図書館, 2009-06-30) 掲載雑誌名:関西大学図書館フォーラム. (14)
  15. ^ 「奥の細道」の原本現れる(昭和19年5月16日 毎日新聞(大阪))『昭和ニュース辞典第8巻 昭和17年/昭和20年』p713 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
  16. ^ 元禄初版本(早稲田大学図書館/請求記号:文庫31・A01 https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/bunko31/bunko31_a0150/
  17. ^ おくのほそ道文学館 2006, 素龍が書写した「おくのほそ道」.
  18. ^ 佐藤勝明『21世紀日本文学ガイドブック5 松尾芭蕉』ひつじ書房、2011年10月、172-174頁。 
  19. ^ 『奥の細道、旅立ちの地は…「千住論争」25年』 読売新聞 2014年7月23日
  20. ^ 杉本苑子 2005, p. 8曾良の『旅日記』では「巳三月廿日」となっている。7日以上のずれがある。のちに諸説紛々として揉めることとなった。
  21. ^ 宇和川匠助 1970, p. 79.
  22. ^ 杉本苑子 2005, p. 210。世間では西行作で通っているが、西行のどの歌集にも載ってはおらず、調べたところ蓮如上人の歌だった。
  23. ^ 曹洞宗 清涼山 天龍寺 福井県吉田郡永平寺町松岡春日
  24. ^ ミュージカル おくの細道”. 劇団わらび座. 2021年11月4日閲覧。
  25. ^ 公演が終了した舞台「ミュージカル おくの細道」”. 劇団わらび座. 2021年11月4日閲覧。


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