古王国時代
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エジプト第4王朝の王のほとんどは、それぞれのピラミッドを別の場所に建設している。第5王朝と第6王朝のエジプト古王国時代後半、サッカラは再び王家の埋葬地となった。第5および第6王朝のピラミッドは切石をあまり使わず、中身を瓦礫を積み上げて作っている。このため、第4王朝の王たちがギザに建てた有名なピラミッド群に比べて保存状態が良くない。第5王朝最後の王ウナスは、ピラミッド内の石室の壁に Pyramid Texts と呼ばれる碑文を刻んだ最初のファラオである。古王国時代、廷臣たちはファラオのピラミッド周辺のマスタバに埋蔵される慣習があった。従ってそのような墓群は、サッカラにあるウナス王やテティ王のピラミッド複合体の周辺で形成された。
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古王国時代
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サフラーが最初に残した遺産は彼の葬祭儀式である。これは彼の死後古王国が終焉を迎えるまで300年以上続いた。この儀式に必要な物資を供給するため、合計22の農場が設立された 。第5王朝の後半と第6王朝の間、この葬祭儀式かサフラーの太陽神殿に仕えていた何人もの神官達が、サッカラとアブシールにある墓の碑文や製品のおかげで知られている。 アトジェマ(Atjema):第6王朝時代のサフラーの太陽神殿の神官。 クウイエムスネウィ(Khuyemsnewy):ネフェルイルカラー・カカイとニウセルラー・イニの治世下でサフラーに奉じた神官。彼はまたネフェルイルカラー・カカイの太陽神殿のラーとハトホルの神官であり、ネフェルイルカラーの神官、ニウセルラー・イニとネフェルイルカラー・カカイのピラミッド複合体の神官、「二つの穀物庫の長官[訳語疑問点](Overseer of the Two Granaries)」でもあった。 ニカラー(Nikare):サフラーの葬儀神官及び第5王朝時代の穀物管理官の長[訳語疑問点](overseer of the scribes of the granary)であった。 セネウアンク(Senewankh):ウセルカフとサフラーの葬儀神官。サッカラのマスタバに埋葬された。 セドゥアグ(Sedaug):サフラーの葬儀神官、ウセルカフの太陽神殿のラー神官であり王の知人の称号を持つ。ギーザに埋葬された。 テペムアンク(Tepemankh):第4王朝とウセルカフとサフラーを含む第5王朝初期の王達の葬儀神官。アブシールのマスタバに埋葬された。 サフラーの別の遺産は彼のピラミッド複合体である。そのレイアウトはその後の古王国のピラミッド複合体のテンプレートとなり、ヤシ柱のような建築要素はエジプト建築の特徴となった。
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古王国時代(第3 - 6王朝)
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「古代エジプト」の記事における「古王国時代(第3 - 6王朝)」の解説
紀元前2686年頃成立したエジプト第3王朝からは、エジプト古王国期と呼ばれ、エジプト最初の繁栄期に入る。首都は一貫してメンフィスに置かれた。古王国時代には中央政権が安定し、強力な王権が成立していた。このことを示すのが、紀元前2650年頃に第3王朝第2代の王であるジョセル王が建設した階段ピラミッドである。このピラミッドは当初それまでの一般的な墓の形式であったマスタバで建設されたが、宰相イムホテプによる数度の設計変更を経て、最終的にマスタバを6段積み重ねたような階段状の王墓となった。これがエジプト史上最古のピラミッドとされるジェゼル王のピラミッドである。このピラミッドは以後の王墓建設に巨大な影響を与え、以後マスタバに代わりピラミッドが王墓の中心的な形式となった。 紀元前2613年にはスネフェルが即位し、エジプト第4王朝が始まる。この第4王朝期には経済が成長し、またピラミッドの建設が最盛期を迎えた。スネフェル王は紀元前2600年頃にヌビア、リビュア、シナイに遠征隊を派遣して勢力範囲を広げる一方、まず屈折ピラミッドを、さらに世界初の真正ピラミッドである赤いピラミッドを建設した。スネフェルの次の王であるクフの時代に、ピラミッド建設は頂点を迎え、世界最大のピラミッドであるギザの大ピラミッドが建設された。その後、クフの2代あとにあたるカフラー王がカフラー王のピラミッドとその門前にあるギザの大スフィンクスを建造し、さらにその次のメンカウラー王がメンカウラー王のピラミッドを建設し、ピラミッドの建設は頂点に達した。この3つのピラミッドは三大ピラミッドと呼ばれ、エジプト古王国時代を代表する建造物となっている。 この後、エジプト第5王朝に入ると経済は引き続き繁栄していたものの、ピラミッドの意味が変質してクフ王時代のような巨大な石造りのものを建てられることはなくなり、材料も日干しレンガを使用したことで耐久性の低いものとなった。続くエジプト第6王朝も長い安定の時期を保ったが、紀元前2383年に即位し94年間在位したペピ2世の治世中期より各地の州(セパアト、ギリシア語ではノモスと呼ばれる)に拠る州侯たちの勢力が増大し、中央政府の統制力は失われていった。紀元前2184年にペピ2世が崩御したころには中央政権の統治は有名無実なものとなっており、紀元前2181年に第6王朝が崩壊したことにより古王国時代は終焉した。
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古王国時代
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古王国時代には、神である王のみが死後も天空の神々の列に加えられて完全な生命を保持することができ、臣民は王に奉仕することによりこの永生の恩恵にあずかれるとされた。 第3王朝のはじめ、王墓のデザインは劇的に変化を遂げる。それまでは王墓であっても他の貴族のものと外見上は差がなかったが、ジェセル王は初めて地上のマスタバを大型化させ、巨大な階段ピラミッドを建造し王の権力を誇示した。これにより、地下に広大な場所を確保できることになり、副葬品を納めたり他の王族を同時に埋葬できるようにもなった。ピラミッドには付属神殿があり、王が死したのちも君主としての役割を果たせるように王を祀る目的があった。 天空への階段が彼(=王)のため設けられる。それによって天空に上るために。 — ピラミッド・テキスト267、 とあるように、ピラミッドとは、王だけが昇天のための手段・特権を持つことを臣民に誇示したものであると言える。 第5王朝末になると、王はピラミッドの中に独特の葬送文書を記載するようになった。これはピラミッド・テキストと呼ばれ、ウナス王のものが最も知られる。ピラミッド・テキストは王の再生を保証する呪文の集合体であり、王のピラミッドの内室の壁に刻まれる。 ピラミッド・テキストが刻まれるようになった経緯は、王権の弱体化に関係している。それまでは、王は神として永遠の生命を得て死後も天に存在し続けると考えられ、そのために伝統的で複雑な儀式が行われていた。しかし、王権の弱体化にともないそのような儀式がおろそかになっていった。加えて、この時代には先王の墓は盗掘され、永遠の安寧が望めなくもなった。この危機に対処するため、墓に葬儀で唱えられる言葉や呪文を記し、聖なる言葉による呪力で盗掘をも防ぎ、来世での復活を願ったと考えられる。
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古王国時代
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メンフィスを中心として中央集権国家体制が確立された第3〜第6王朝の期間を古王国時代と呼ぶ。マネトによれば第3王朝は8人の王によって200年近い統治期間があったとされていたが、実際には5人の王によって紀元前2686年頃から2613年頃の統治期間であったとするのが有力となっている。最も知られているのは2代目ファラオとなったジェセルで、後にエジプト文明の象徴ともなった大型建築物の創造に着手したことによる。今日では、ジェセルがサッカラに築いたピラミッドと周辺の葬祭複合体は世界最古の石造り建築物とみなされている。 古代エジプトを象徴する巨石建造物であるピラミッドの造営が始められたのはジェセル王の時代からで、第4王朝に入ると技術の発展とともにその規模は増大した。 ファラオという地位の概念も時代を追う毎に変化を続け、次第に神格化していきホルス神の化身であるとされるようになった。この考えは第5王朝以降には太陽神ラーの息子であるとされるようになった。しかし王朝の版図が広がるにつれ、地方の官僚たちが力をつけるようになり、中央の統率力が弱くなっていく。第6王朝の頃には政治権力が分極化し、無政府状態となり、繁栄を極めた古王国時代は終わりを告げた。 王朝名在位(年)王名(英字表記)即位名第3王朝 前2686 - 2668年頃 サナクト(Sanakht) サナクト(ホルス名) 前2668 - 2649年頃 ジェセル(Djoser) ネチェリケト(ホルス名) 前2649 - 2643年頃 セケムケト(Sekhemkhet) セケムケト(ホルス名) 前2643 - 2637年頃 カーバー(Khaba) カーバー(ホルス名) 前2637 - 2613年頃 フニ(Huni) カーヘジェト(ホルス名) 第4王朝 前2613 - 2589年頃 スネフェル(Sneferu) - 前2589 - 2566年頃 クフ(Khufu) - 前2566 - 2558年頃 ジェドエフラー(Djedefre) - 前2558 - 2532年頃 カフラー(Khafra) - 前2532年頃 バカ(Baka) - 前2532 - 2504年頃 メンカウラー(Menkaura) - 前2504 - 2500年頃 シェプスセスカフ(Shepseskaf) - 前2500 - 2498年頃 ジェドエフプタハ(Djedefptah) - 第5王朝 前2498 - 2491年頃 ウセルカフ(Userkaf) - 前2491 - 2477年頃 サフラー(Sahure) - 前2477 - 2467年頃 ネフェリルカラー(Neferirkare) ネフェリルカラー 前2467 - 2460年頃 シェプセスカラー(Shepseskare) - 前2460 - 2453年頃 ネフェルエフラー(Neferefre) - 前2453 - 2422年頃 ネウセルラー(Niuserre) ネウセルラー 前2422 - 2414年頃 メンカウホル(Menkauhor) メンカウホル 前2414 - 2375年頃 ジェドカラー(Djedkare) ジェドカラー 前2375 - 2345年頃 ウナス(Unas) - 第6王朝 前2345 - 2333年頃 テティ(Teti) - 前2333 - 2332年頃 ウセルカラー(Userkare) - 前2332 - 2283年頃 ペピ1世(Pepi I) メリラー 前2283 - 2278年頃 メルエンラー1世(Merenre I) メルエンラー 前2278 - 2184年頃 ペピ2世(Pepi II) ネフェルカラー 前2184 - 2184年頃 メルエンラー2世(Merenre II) ネムティエムサク 前2184 - 2181年頃 ネチェルカラー(Netjerkare) サプタハ
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