さん‐がい【三界】
さんがい 【三界】
三界
姓 | 読み方 |
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三界 | みかい |
三界
三界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 08:13 UTC 版)
この迷いの世界や悟りの世界について、インド古来の須弥山世界説がもちこまれて解釈がなされるようになると、元来、精神的存在であったものが、物質的存在と解釈されるようになり、欲界・色界・無色界の三界を立て、また、地獄などの六道をたてることになる。 さらに、この三界を迷の世界であるとして、 欲界 四悪趣、四洲、六欲天など最下位の地獄から天界の他化自在天まで 色界 天界の初禅天(大梵天など)から四禅天(五浄居天や無想天など)まで 無色界 天界の四禅定(空無辺処から有頂天)まで ところで、仏教もこの世界を物質的世界として説くが、本意は精神的なものが中心である。よって三界説も、欲界から色界へ、色界から無色界へと、人びとの精神生活の純化の段階を示したものと受け取られる。 欲界は淫欲、食欲の二欲を中心として生活する者の住むところで、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道があり、この天界を六欲天という。 色界は二欲をはなれたものの世界で、衆生の肉体が殊妙であるから色界といい、物質的な世界だが、実は精神的なものが中心となるから、四禅天がそれである。 無色界とは物質的なものを超えた世界で、それをいとい離れて四無色定を修めた者の世界で、高い精神的立場をあたえ、無色界の最高のところを有頂天という。世間において「有頂天になる」といって、得意の絶頂にあることをあらわすのは、この意味で、迷いの世界での最高処にあることからいわれたものである。 これら詳細については、三界の項を参照。 なお、大乗仏教では、この三界を離れ、さらにその上に声聞、縁覚や菩薩、そして仏国土や浄土があると位置付ける。また天台宗などでは、迷悟両界をあわせて十界があるとする。
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