ごとし【▽如し】
読み方:ごとし
[助動][○|ごとく|ごとし|ごとき|○|○]活用語の連体形、体言、助詞「の」「が」に付く。
1 比喩(ひゆ)的に、同等・類似の意を表す。…と同じだ。…のとおりだ。…のようだ。
「あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり」〈万・三二八〉
「おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」〈平家・一〉
「和歌、管絃、往生要集ごときの抄物(せうもつ)を入れたり」〈方丈記〉
「松の緑こまやかに、枝葉汐風に吹きたわめて、屈曲おのづからためたるがごとし」〈奥の細道〉
[補説] 「ごとし」は、中古では多く漢文訓読文に用いられるが、語幹にあたる「ごと」は上代・中古の和歌などに用いられた。3は、中世以後の用法で、近代文語文にもみられる。
「如し」の例文・使い方・用例・文例
- 彼がみすぼらしい、きたない服を着ているために優雅さが欠如していることに彼らは驚いた。
- 試験官の基本的な作法が欠如していた。
- あなたはその部分が欠如していることをもっと自覚すべきだ。
- 欠如している部品をお送りいたします。
- 人生夢の如し。
- 人々が光陰矢の如しと言うのをよく耳にする。
- 光陰矢の如し。
- 過ぎたるは及ばざるが如し。
- 禍福は糾える縄の如し。
- 《諺》 光陰矢の如し.
- 始めは処女の如く, 終わりは脱兎の如し.
- 景気はどうだい.—いや, 例によって例の如しさ.
- 彼らは人情の薄きこと紙の如し
- 筆力生けるが如し
- 訳文は原文と符節を合わすが如し
- 炎熱焼くが如し
- 禍福は糾える縄の如し
- 我が主義の動かざること盤石の如し
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