ロールキャベツとは? わかりやすく解説

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ロール‐キャベツ【rolled cabbage】

読み方:ろーるきゃべつ

ゆでたキャベツひき肉などを巻いて包み煮た料理キャベツ巻き


ロールキャベツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/14 02:43 UTC 版)

ロールキャベツ

ロールキャベツ: cabbage roll, stuffed cabbage)は、挽肉に微塵切りした野菜などを混ぜて作った具を、湯通ししたキャベツの葉一枚を使って俵型に巻いたものを煮込んで作る料理。

歴史

挽肉にナッツお米などを加えてキャベツの葉やブドウの葉で巻いたドルマという家庭料理が起源となっている[1]

なお、米やナッツ類、挽肉などを塩漬けにしたブドウの葉やキャベツの葉で巻いた家庭料理にサルマがある[2]。サルマは巻き物、ドルマは詰め物の意味であるが、厳密に区別されているわけではない[2]。そのためサルマをロールキャベツにあたるものとして紹介する資料もある[3]

調理法

具を載せた葉

挽肉、タマネギニンジンの微塵切り、食塩胡椒ナツメグなどを混ぜて作った具を湯通ししたキャベツの葉で包み、俵型になるように巻く。葉は一枚ずつきれいに剥がし、湯通しして水気を切ったものを使用する。葉の終端は爪楊枝などで止める。さらに薄切りのベーコンを巻きつける場合もある。これをブイヨントマト味のスープ、ホワイトソースなどで煮込んで作る。[4][5]

各地の食文化

写真は、紐で縛ったドイツのロールキャベツ

具材や味付けに若干の差異があるものの、世界中の多くの国で食べられている。

サルマ

サルマ(クロアチア語: sarma)は国ごとに「クロアチア風ロールキャベツ」のように紹介されることがある[6]クロアチアではキャベツの葉を塩水に漬けて発酵させたキセリクプスが用いられる[6]。また、クロアチアでは食事の時にかき混ぜスプーンですくって食べる習慣がある[6]

日本

家庭料理としてのロールキャベツには、ウスターソーストマトケチャップ醤油などをかけて食べる場合がある。また和風の出汁で煮込み、おでんの具材にすることもある。日本独自の具材としてかんぴょうがあり、これでキャベツを結べばかんぴょうごと食べられる。[7]

アレンジ料理としてキャベツの代わりに白菜を用いたものがあり、これをロール白菜と言う。[8]

ウクライナ

ゴルブッツィ サワークリーム添え

ゴルブッツィガルブッツィロシア語: голубцы)と呼ばれる。「ウクライナ風ロールキャベツ」とも。

ロールキャベツをオーブンで焼き、トマトクリームソースをかける。ロールキャベツ表面の焼き目が香ばしく、スプーンで切れるほどに柔らかい[9]

出典

  1. ^ キャベツのドルマ(トルコ共和国)”. 明治. 2021年12月8日閲覧。
  2. ^ a b 伊吹裕美「イスタンブル・レポート : 2010~2011年」『専修大学人文科学研究所月報』第255号、専修大学人文科学研究所、2012年1月、29-73頁、doi:10.34360/00007190ISSN 0387-8694NAID 1200067935292021年12月10日閲覧  p.55 より
  3. ^ ボスニア・ヘルツェゴビナ-食事案内―”. 在ボスニア・ヘルツェゴビナ大使館. 2021年12月8日閲覧。
  4. ^ 基本のロールキャベツ 作り方・レシピ”. クラシル. 2023年12月19日閲覧。
  5. ^ トマトソース派?ブイヨン派?カレー派!?簡単ロールキャベツのレシピ集|料理家レシピ満載【みんなのきょうの料理】NHK「きょうの料理」で放送のおいしい料理レシピをおとどけ!”. みんなのきょうの料理. 2023年12月19日閲覧。
  6. ^ a b c ロールキャベツは原型を留めず混ぜる! 日本唯一・クロアチア料理店の本場の食べ方”. 日本テレビ. 2021年12月8日閲覧。
  7. ^ 世界中で食べられている料理「ロールキャベツ」のバリエーション/ホームメイト”. www.cookdoor.jp. 2023年12月19日閲覧。
  8. ^ 【くるっと巻くだけとっても簡単!】ロール白菜♪”. レシピサイトNadia. 2023年12月19日閲覧。
  9. ^ ほっこりあったか「ロールキャベツ」がおいしい都内のレストラン♪”. キナリノ. カカクコム (2019年10月21日). 2024年8月14日閲覧。

関連項目


ロールキャベツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 03:41 UTC 版)

キャベツ」の記事における「ロールキャベツ」の解説

ロールキャベツを表わすキャベツ巻き物と、その反対詰め物料理は、バルカン半島諸国から北極圏までの広範囲分布している。バルカン半島中東にはサルマトルコ語の「包む」に由来する)があり、一握りコメキャベツ包んだ料理である。また、北欧スウェーデンにはドルマトルコ語の「詰め込まれる」に由来する)があって、キャベツの玉のをくり抜いてコメ詰め込んだ料理である。ポーランドゴウォンプキウクライナのホロブツィ、リトアニアのバランデーリ、ロシアのゴルゥツィなど、東欧諸国の肉とコメ包んだロールキャベツには、いづれも小さなハト」を意味する名前がつけられている。ロシアのロールキャベツは甘酸っぱいソースサワークリームとともに食卓出しウクライナのロールキャベツは具にソバ・アワ・コーンスターチなども一緒に詰める。ロールキャベツの中に詰め具材諸国ごとに変化しバルカン半島住人ザウアークラウトで肉だねを包み中東には肉が全く入っていないサルマもある。使われるスープは、ベーストマトソースブイヨンなど、普段家庭ストックしてあるものが使われるフランスではキャベツパン生地包んで鍋に入れるという伝統料理があり、ガスコーニュ地方ではブラゼールというキビパン使われている。キャベツをくり抜いて具を詰めたヨーロッパ詰め物料理は、たいてい酸っぱくて塩気がある。キャベツ詰め物ハンガリーでは国民的料理として親しまれているが、詰め物料理場合キャベツの玉を調理が終わるまでそのままの形で扱うのは大変なので、大半の国ではその代品としてロールキャベツが作られている。

※この「ロールキャベツ」の解説は、「キャベツ」の解説の一部です。
「ロールキャベツ」を含む「キャベツ」の記事については、「キャベツ」の概要を参照ください。

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