ファントムペインの登場人物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:18 UTC 版)
「メタルギアソリッドV」の記事における「ファントムペインの登場人物」の解説
ストレンジラブ 声 - 菊地由美 「GROUND ZEROES」ではIAEAの査察前にマザーベースを出て行方不明となっていたが、「THE PHANTOM PAIN」では故人。「THE PHANTOM PAIN」のカセットテープにのみ登場する。 「GROUND ZEROES」から「THE PHANTOM PAIN」の間に、ゼロの要求からアマンダに接触してAIポッドをニカラグア湖から回収し、AIポッドの技術を使い愛国者達のAI開発に参加した。その後はスカルフェイスの要求で夫のヒューイと共にソ連の二足歩行兵器の開発でAI開発を行っていた。ヒューイがハルをサヘラントロプスに乗せて実験台にしたことに反発してハルを隠したため、逆上したヒューイによってAIポッドに押し込められて衰弱死した(ただし、最終的には彼女自身も自らの死を受け入れた模様)。この時にAIポッドに残した遺言が録音されて残されていた。 劇中では、ヒューイの研究施設にあったAIポッド(ママルポッドの機能を引き継いだレプタイルポッド)をマザーベースに回収した際に、ポッドの中から遺体となって発見された。マザーベースで司法解剖を行った結果、下腹部を一度開腹して縫った跡が見つかり、殺害される4年ほど前に帝王切開でハル・エメリッヒ(オタコン)を出産している事が判明した。 "ホワイトマンバ" / イーライ 声 - 本城雄太郎 金髪碧眼の少年。着ている服には英語で「NEVER BE GAMEOVER」、漢字で「液体人間」という文字が書かれ、眼帯をした豚が描かれている。 メンバーが全て子供で構成された武装集団を率いる。のちのリキッド・スネークであり、父親に執着した言動を取る。 何度か大人に抵抗し、オセロットやヴェノムに取り押さえられていた。その後はマザーベースで少年兵と共に反乱を起こし、ヒューイの協力を得て修理したサヘラントロプスを第三の子供の力を使って起動し、少年兵達の奪ったヘリと共にどこかへ飛び去った。 第三の子供 (Tretij Rebenok) ガスマスクを被った少年。サイコキネシスやテレポートなど様々な超能力を使い、スネークの前に現れる。カズとオセロットは“宙に浮いた少年”と呼称している。 近くにいる人間の脳から微弱な電気信号として発せられる、怒りや憎しみといった感情の影響を受けやすく、「報復心」を持った者に寄生する。寄生している最中は自分の意識はほとんどなく、操られているような状態。 その能力を覚醒させたのは、昏睡から目覚めた直後のビッグ・ボスの怒りの感情。その後は研究施設に運び込まれた際に燃える男の報復心に反応し、共に病院を襲撃した。次にヴェノムの報復心に反応(ヴェノムを撃とうとしたXOFのヘリを巨大なクジラに飲み込ませた)し、その後はスカルフェイスの強大な報復心によって燃える男共々コントロールされ、サヘラントロプスを動かすために利用されていた。スカルフェイスは燃える男とヴェノムを戦わせようとしたが、少年はヘリに忍び込みその場に居合わせたイーライの更に強大な報復心に反応し、さらにイーライが自分と同じ子供だったこともあって共生の対象として自らの意思でイーライの仲間となって、スカルフェイスや燃える男から離れた。誰の感情に反応していたかは、少年の服の袖が燃えていたり角が生えていたりと、対象の人物の特徴が現れることで判断できる。 その正体はシャドー・モセス島事件でソリッド・スネークと対決したサイコ・マンティスだった事が、本編ノベライズ『メタルギアソリッド サブスタンスI』で明かされている。小説では『メタルギアソリッド』でのマンティスの経歴は一部偽装されていたものだった事になっている。 一方でノベライズ版では両親が死んだ経緯などの一部設定が変更されており、キプロスの上空でビッグ・ボスの報復心に感応して飛行機事故を起こした際に両親は死んだという設定になっている。また、この時から他人の強い思念や感情に精神や力が影響を受ける体質になった模様。 ノベライズではテレポートと浮遊能力は幻覚であるとソリッド・スネークは考察している(実際に炎のクジラや馬などは幻覚であるが劇中ではサヘラントロプスを宙に浮かしているので、全てが幻覚とは断定できない。あくまで超能力を信じようとしないソリッド・スネーク個人の見解である)。 燃える男 スネークが目覚めた病院を襲撃した謎の男。その後も度々現れスネークを襲う。 炎を自在に操る高い戦闘能力と驚異的な不死性を持つが、常に炎に包まれているためか水に弱く、雨やスプリンクラーを被るとしばらく足が止まり、池などに落ちると一時的とはいえ姿を消す。 その正体は、スネークイーター作戦でビッグ・ボスと対決したヴォルギン大佐(エヴゲニー・ボリソヴィッチ・ヴォルギン)。シャゴホッドと共に燃え尽きたと思われたが、かろうじて一命を取り留めており、モスクワの研究所に搬送されていた。意識は戻らないままにその特異体質を調べられていたが、体に残った「報復心」に第三の子供が反応し「燃える男」として覚醒。施設を全焼させスネークへの「報復心」で行動を開始する。これが一因となり、隠匿されていたビッグ・ボスとヴェノムの居場所がスカルフェイスに知られることになる。 第三の子供が消えた後に遺体は保管されていたが、やってきたヴェノムに反応して再び一時的に覚醒する。しかしヴェノムの目が緑色であることから彼が本物のビッグ・ボスでは無いと気づき、再び遺体に戻った。 ゼロ / デイビッド・オウ 声 - 銀河万丈 本編終了後に入手できるテープにのみ登場。元特殊部隊FOX指揮官でありサイファーの創始者。「恐るべき子供達計画」後に体を悪くし姿を隠していたが、スカルフェイスから送られた寄生虫によってさらに脳へ障害を負うことになる。その後、スネークが入院していたキプロスの病院へ見舞いに行った所を最後に消息が途絶える。 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット事件後のビッグ・ボスは「互いに憎み合っていた」としていたが、ゼロ本人は「恐るべき子供達計画」でビッグ・ボスとの関係が拗れ2度と元の関係に戻れないと悟りつつも、ビッグ・ボスが昏睡状態から覚醒することを信じていたなど、信頼や友情を捨ててはいなかった。 グラウンド・ゼロズ事件は、ゼロの意思ではなく完全にスカルフェイスの独断によるものであり、この件にはゼロ自身も憤っていた。ゼロはこの事態を受けてビッグ・ボスのファントムを用意することを自ら発案し、オセロットとミラーにはビッグ・ボスが目覚めた時のための準備を依頼していた。 EVA 本編終了後に入手できるテープにて名前だけで登場。かつてスネークイーター作戦でビッグ・ボスをサポートした女性工作員で、ビッグ・ボスやオセロット、そしてゼロとともにサイファーを創設したメンバーの一人。今回はゼロからグラウンド・ゼロズ事件の出来事を聞き、キプロスの病院へ意識不明のビッグ・ボスを運ぶ誘導を担当した。 小説版ではイーライの養育をしていたことが明かされており、彼女に出生の秘密を明かされたことがイーライの失踪の原因となったことが判明した。 パラメディック(クラーク博士) 本編には直接登場しないものの、ヒューイのテープやヒューイとコードトーカーの会話テープなどでその動向が伺える。 本作の前にATGC社に移っており、そこで寄生虫の研究を始めて声帯虫を生み出した生みの親である。そしてその研究資料やサンプルを全てコードトーカーに委託し、彼の自宅の洋館で管理していた。しかしスカルフェイスによって資料は奪われ、コードトーカーはヴェノム達の元に行った為に研究は中断しており、スカルフェイスの死後は彼の洋館に資料を手に入れるべくXOFを送ったようだが、これもヴェノムによって失敗している。 ヒューイとは元々裏で繋がっていたことが明かされおり、作中でも世界で唯一声帯虫のサンプルが存在するマザーベースを狙ってヒューイとATGC社を介してコンタクトを取っていた。 シギント(ドナルド・アンダーソン) 直接作中には登場しないものの、ヒューイのテープやゼロのテープなどの会話でその様子を知ることができる。 既にDARPAでもかなり上の立場になっており、ストレンジラブを使ってA.I研究を進めていた。彼女が何らかの事故(トラブル)で主任を辞めた後も研究を続けており、後の「愛国者達」の代理A.Iを完成させて、寄生虫で脳に障害を負って姿をくらましたゼロに代わってA.Iを統括する立場になる。A.Iをゼロの意思を反映した「規範」で動かし、世界をその上で反復させるというシステムを考案した。
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