GROUND ZEROES
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 02:18 UTC 版)
「メタルギアソリッドV」の記事における「GROUND ZEROES」の解説
ピースウォーカー事件から4ヶ月後の1975年3月16日。ビッグ・ボスが率いる「国境なき軍隊」の兵力は、核を保有するほど強大になっていた。 この情報を掴んだIAEA(国際原子力機関)は、この軍隊に対する査察を申し入れる。しかしビッグ・ボスは、国籍もなくNPT(核拡散防止条約)にも加盟していない「国境なき軍隊」を査察しようとするIAEAの意図を図りかねていたが、ヒューイが独断で核査察を受け入れようとしたため、やむなく受け入れを決断した。 その中で、ピースウォーカー事件で死亡していたと思われていた少女・パスが生きており、キューバ南端の米軍基地内で尋問されているという情報がビッグ・ボスのもとに飛び込んできた。この情報を聞いた少年・チコは単身で救出に乗り出したが、捕えられてしまう。チコから助けを求める無線を受けたビッグ・ボスは、パスとチコを救出するためキューバへ単身潜入を開始する。 スネークがキューバ南端の米軍基地・キャンプオメガに到着した頃、基地内ではスカルフェイス率いる特殊部隊・XOFが6機のヘリコプターに搭乗して飛び立っていた。豪雨の中を飛び去るヘリを見届けたビッグ・ボスは、同基地内の捕虜収容所の檻に閉じ込められていたチコと、ボイラー室で吊るされていた意識不明のパスを救出、ヘリでマザーベースへの帰還を試みる。 途中、チコがパスの腹部にVの字の縫い跡があるのを発見し、ビッグ・ボスは即座に人間爆弾の罠であることを悟った。ビッグ・ボスは自身とチコでパスの身体を押さえ、ヘリに搭乗していたメディックに爆弾を摘出させる。麻酔なしの手術であったため、機内ではパスが苦痛の声を上げるが、摘出は成功。そのまま爆弾はスネークの手によって海に落とされた。 マザーベースへの帰還を果たしたビッグ・ボス達であったが、そこは炎に包まれ崩壊寸前の戦場と化していた。機内から呆然とマザーベースの変わり果てた姿を眺めていたビッグ・ボスであったが、パイロットがXOFと交戦する国境なき軍隊の生き残りの隊員達と副司令官のカズヒラ・ミラーを発見すると、すぐに上空からの支援を開始、甲板に降りた後は数名のXOF隊員とヘリを排除するなどの戦果を上げる。眼前で隊員たちが射殺されていく光景により怒りに駆られ交戦を続けようとするも、手持ちの武器が弾切れを起こしたことと、ヘリに避難したミラーの声で冷静になったビッグ・ボスはやむを得ず撤退、崩壊していくマザーベースを為すすべもなく見届けるしかなかった。 ミラーは核査察が欺瞞であったことと突然の爆発が起きたことを語り、ビッグ・ボスはXOFに嵌められたことを悟る。マザーベースを失ったミラーは感情を爆発させ、メディックの観察を受けながら横たわっているパスに八つ当たりを始め、間もなく取り押さえられる。 その声に反応したかのようにパスは突然起き上がり、ヘリの扉に近づく。パスを責め続けるミラーをメディックが押さえ、ビッグ・ボスは体内の爆弾を心配するパスに摘出したことを伝え安心させようとするが、実は身体の中にまだもう一つの爆弾があることをパスは伝える。パスは自身をヘリから海へ身を投げ、爆発の被害がビッグ・ボス達に届かないようにした。しかし、飛び降りたタイミングで起こった爆発の衝撃は思いのほか強く、ヘリはコントロールを失ってしまい、そこにXOFのヘリが衝突。ヘリは大破し、爆発により重傷を負ったビッグ・ボスも意識を失う。
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