テトラクロロエチレンとは?

Weblio|辞書<国語辞典・国語辞書・百科事典>

初めての方へ

参加元一覧


用語解説
Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 化学 > 化合物 > エチレン > テトラクロロエチレンの解説 

三省堂 大辞林

三省堂三省堂

テトラ-クロロエチレン 7 [tetrachloroethylene]

有機塩素系溶剤の一。化学式 Cl2C=CCl2 無色不燃性有毒類似物質のトリクロロエチレンと同様に用いられ、規制を受ける。

トリクロロエチレン


環境用語集

九州環境管理協会九州環境管理協会

テトラクロロエチレン

無色透明のエーテル芳香のある重い液体で水に不溶不燃性ドライクリーニング洗浄剤金属の脱脂洗浄剤,セルロースエステル及びエーテル混合物溶剤フロンガスフッ素樹脂原料として使用されます。 
沸点121.2触点-19比重1.623,水への溶解度150mg/L(20),水道水暫定基準0.01mg/L以下)

水質用語集

京浜河川事務所京浜河川事務所

テトラクロロエチレン(C2Cl4)

テトラクロロエチレンは、揮発性有機塩素系化合物1種で、無色透明の液体です。主な用途としては、ドライクリーニング溶剤等があります。人体への影響としては、肝障害、腎障害中枢神経障害が知られています。また、廃液等による地下水汚染進行懸念されています。環境基準値は、「0.01mg/リットル以下」と定められています。


ウィキペディア

ウィキペディアウィキペディア

テトラクロロエチレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/02/01 00:52 UTC 版)

テトラクロロエチレン
構造式
IUPAC名 1,1,2,2-テトラクロロエテン
別名 四塩化エチレン
パークロロエチレン
パーク (perc)
PCE
テトラクロロエテン
分子式 C2Cl4
分子量 165.83 g/mol
CAS登録番号 [127-18-4]
形状 無色液体
密度 1.623 g/cm3,
相対蒸気密度 5.8(空気 = 1)
融点 −22 °C
沸点 121 °C
SMILES C(=C(Cl)Cl)(Cl)Cl
出典 国際化学物質安全性カード

テトラクロロエチレン (tetrachloroethylene) はドライクリーニング化学繊維、金属の洗浄などの目的で工業的に生産されている化合物である。他の化合物の原料としても用いられ、一般商品にも使われている。

別名としてパークロロエチレンパーク (perc)、PCEテトラクロロエテンがある。室温で不燃性の液体である。空気中に蒸発しやすく、鋭く甘い悪臭を持つ。ほとんどの人は空気中に 1 ppm 存在するだけで臭いを感じ、さらに低い濃度であっても感じる人もいる。

マイケル・ファラデーが1821年に、ヘキサクロロエタンを加熱してテトラクロロエチレンと塩素に分解する方法で、最初に合成した。

目次

生産

大部分がエチレンから 1,2-ジクロロエタンを経て生産されている。1,2-ジクロロエタンを塩素の存在下で 400 ℃に加熱すると、以下の化学反応によりテトラクロロエチレンが生成する。

ClCH2CH2Cl + 3 Cl2 → Cl2C=CCl2 + 4 HCl

この反応は塩化カリウム塩化アルミニウム、または活性炭触媒される。トリクロロエチレンはこの反応の主な副生成物であるが、これらは共に有用な化合物なので、典型的な生産過程では両方の生成物を回収し、蒸留によって分離するのが一般的である。

テトラクロロエチレンは、他の化学合成過程から危険な廃棄物として得られてくる、部分的にクロロ化された軽炭化水素からも作ることができる。それらの化合物と過剰量の塩素を加熱すると、テトラクロロエチレン、四塩化炭素塩化水素の混合物が得られる。

用途

大部分が溶媒として使われる。ほとんどの有機化合物はテトラクロロエタンに溶解する。ドライクリーニングにも使われる溶媒である。自動車の部品などの金属製工業製品から油を洗い落とすのにも使われる。

HCFC-134a などの冷媒を製造する際の中間体としても広く用いられている。

身体への影響と安全性

多くのハロゲン系炭化水素と同じく中枢神経麻痺させ、(特に密閉された換気の悪い場所で)蒸気を吸い込むと、めまい頭痛、眠気、錯乱、吐き気言語障害、歩行困難、意識不明などの症状におちいることがあり、時には死亡する。

高濃度にさらされる職場で、繰り返し、あるいは広範囲にわたって肌に触れさせると、脂肪が洗い流されてしまうことによって皮膚が激しい炎症を起こす場合がある。

土壌汚染の原因物質として報道されることが多い。これは使用している工場(ドライクリーニング店)の数が多く、最近まで廃棄の規制がなかったため、地下へ浸透させてしまったことが直接的な原因である。また、物性(1.粘性が低いため土粒子間にとどまりにくい、2.土壌との反応があまりなく吸着しにくい、3.比重が水よりも重いため深部へと拡散しやすい、4.原液が少量でも水質基準が低いため膨大な汚染となる)と、地盤中に染み込んでいる(臭気など汚染を体感しにくい)などの特性により、地下水へ汚染が移動し、広域に汚染を拡散させてしまうことも、原因としてあげられる。

工場においては、大部分の作業者は明らかな神経系への影響が現れるよりは低い濃度にさらされている。典型的な職場環境で見られる被曝濃度におけるテトラクロロエチレンの健康への影響は、完全には定まっていない。

いくつかの研究結果は、テトラクロロエチレンへの被曝量がより多くなるドライクリーニング店で働く女性は、生理不順流産の割合がそうでない女性に比べて多いことを示唆している。しかしながら、他の可能性が考慮されていないため、これらの問題がテトラクロロエチレンによるものかは明らかでない。

動物実験により、人間が普通さらされるよりも高い濃度下におかれた場合、肝臓腎臓に損傷を受ける可能性があることが示されている。また非常に高濃度のテトラクロロエチレンはラットマウス胎児に対し有毒である。胎児である間に高濃度のテトラクロロエチレンを吸入したラットの子供は行動に変化が起こることが観察されている。

PCEの検査

人体

テトラクロロエチレンへの被曝をテストする1つの方法は、アルコールの呼気検査で血中アルコール濃度を測定するのと同様に、呼気中の量を測定することである。

体内で脂肪中に貯蔵され血液中に少しずつ出て行くので、重度の被曝の後は数週間呼気から検出される。

テトラクロロエチレンとその分解生成物であるトリクロロ酢酸 (trichloroacetic acid, TCA) は血液から検出できる。これらの試験は比較的簡単である。大部分の病院ではできないが、必要な装置がある試験所で行える。他の化合物への被曝によっても、テトラクロロエチレンの場合と同じ分解生成物が尿や血液中で生成することがあるので、この試験では両者のうちどちらに被曝したかを決定することは出来ない。

関連項目





同じ種類の言葉



関連した本

このページへのリンク
「テトラクロロエチレン」に関連した用語
テトラクロロエチレンのお隣キーワード
Weblioモバイル
QRコード
URL:【http://m.weblio.jp/
ケータイでバーコードを読み取るか、URLを直接入力してアクセスして下さい。
» モバイルで「テトラクロロエチレン」を見る

_ _   


このページの著作権について
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
三省堂三省堂
Copyright (C) 2001-2010 Sanseido Co.,Ltd. All rights reserved.
株式会社 三省堂三省堂 Web Dictionary
九州環境管理協会九州環境管理協会
財団法人 九州環境管理協会(以下、「当協会」とします)ホームページに記載されている全ての文章、写真その他の画像等の著作権は、すべて当協会に帰属します。これらを無断で転載・複製することは、私的使用または引用として使用する場合を除き、著作権法で禁止されています。
京浜河川事務所京浜河川事務所
Copyright (C) 2010 京浜河川事務所 All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのテトラクロロエチレン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したのにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2010 Weblio RSS