野沢尚
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自身のベスト作品
1999年に『キネマ旬報』が行ったアンケートによると、邦画では『砂の器』や降旗康男『駅 STATION』など、洋画ではドン・シーゲル『ダーティハリー』やロナルド・ニーム『ポセイドン・アドベンチャー』、ウィリアム・フリードキン『エクソシスト』、シドニー・ルメット『狼たちの午後』、アーサー・ペン『俺たちに明日はない』、ジョゼ・ジョヴァンニ『暗黒街のふたり』、サム・ペキンパー『わらの犬』『ゲッタウェイ』等を選んでいる[27]。
自著では高校時代に観て大きな影響を受けた映画として、『青春の殺人者』『ブルークリスマス』『冬の華』『犬神家の一族』『獄門島』『女王蜂』を挙げている[28]。
作品
脚本
連続ドラマ
- 親愛なる者へ(フジテレビ、1992年)
- 素晴らしきかな人生(フジテレビ、1993年)
- この愛に生きて(フジテレビ、1994年)
- 恋人よ(フジテレビ、1995年)
- おいしい関係(フジテレビ、1996年) - 原作:槇村さとる。プロデューサーと意見が合わず降板[26]。
- 青い鳥(TBS、1997年)
- 結婚前夜(NHK、1998年)
- 眠れる森(フジテレビ、1998年)
- 氷の世界(フジテレビ、1999年)
- リミット もしも、わが子が…(読売テレビ、2000年)
- 喪服のランデヴー(NHK、2000年) - 原作:コーネル・ウールリッチ
- 水曜日の情事(フジテレビ、2001年)
- 眠れぬ夜を抱いて(テレビ朝日、2002年)
- 緋色の記憶〜美しき愛の秘密〜(NHK、2003年) - 原作:トマス・H・クック
- 川、いつか海へ 6つの愛の物語(NHK、2003年) - 倉本聰、三谷幸喜との共作によるリレードラマ。全6話で野沢は1・5話を担当。
- 坂の上の雲(NHK、2009年 - 2011年) - 原作:司馬遼太郎。野沢の自殺により未完となったが池端俊策と岡崎栄の監修のもとNHKの製作スタッフが完成。
単発ドラマ
- 殺して、あなた…(読売テレビ、1985年)
- 手枕さげて(読売テレビ、1987年)
- 最後の恋(読売テレビ、1988年)
- 愛(めぐみ)の世界(読売テレビ、1990年)
- 恋愛本線、駆ける(TBS、1990年)
- 灰の降るイブ(フジテレビ、1990年)
- 女と男が愛する時(フジテレビ、1990年)
- 夢みた旅(NHK、1991年)
- 朝日のあたる家(読売テレビ、1991年)
- 小指の思い出(読売テレビ、1991年)
- 東京ららばい(読売テレビ、1991年)
- あと1時間の恋(日本テレビ、1991年)
- 女優たち(フジテレビ、1991年)
- 10年目のクリスマス・イブ(テレビ朝日、1991年)
- 性的黙示録(読売テレビ、1992年)
- 雀色時(読売テレビ、1992年)
- 誰よりも君のこと(テレビ朝日、1994年)
- 恋人みたいに泣かないで(テレビ朝日、1995年)
- その男の恐怖(フジテレビ、1998年)
- ネット・バイオレンス〜名も知らぬ人々からの暴力〜(NHK、2000年) - 出演:夏川結衣、北村一輝
- 反乱のボヤージュ(テレビ朝日、2001年)
- 砦なき者(テレビ朝日、2004年)
映画
- V.マドンナ大戦争(松竹富士/ジョイパックフィルム/キャニオン・レコード/三船プロダクション、1985年)
- マリリンに逢いたい(松竹富士、1988年)
- ステイ・ゴールド(バンダイ、1988年)
- その男、凶暴につき(松竹富士、1989年)
- ラッフルズホテル(松竹富士、1989年)
- さらば愛しのやくざ(東映、1990年)
- 殺人がいっぱい(アルゴ、1991年)
- ジェームス山の李蘭(東映、1992年)
- 赤と黒の熱情(東映、1992年) - 監督:工藤栄一
- 課長島耕作(東宝、1992年) - 原作:弘兼憲史、監督:根岸吉太郎
- ラストソング(フジテレビ/東宝、1994年)
- 集団左遷(東映、1994年) - 原作:江波戸哲夫、監督:梶間俊一
- 私たちが好きだったこと(東映、1997年) - 原作:宮本輝、監督:松岡錠司
- 不夜城 SLEEPLESS TOWN(「不夜城」製作委員会、1998年) - 原作:馳星周、監督:李志毅
- 破線のマリス(「破線のマリス」製作委員会、2000年)
- 深紅(2005年)
劇場アニメ
- 名探偵コナン ベイカー街の亡霊(東宝、2002年) - 原作:青山剛昌、監督:こだま兼嗣[29]
原案
舞台
著書
- V.マドンナ大戦争(集英社文庫コバルトシリーズ 1985年)
- ステイゴールド(角川文庫、1988年) - 2006年に幻冬舎文庫
- マリリンに逢いたい(小学館、1988年)
- 親愛なる者へ(フジテレビ出版、1992年)- 2012年に韓国でドラマ化
- 素晴らしきかな人生(フジテレビ出版、1993年)
- ラストソング(扶桑社文庫、1994年) - 2008年に講談社文庫
- 恋人よ(扶桑社、1995年)のち文庫、幻冬舎文庫
- 映画館に、日本映画があった頃(キネマ旬報社 1995年)
- 恋愛時代(幻冬舎、1996年) - 2006年に韓国でドラマ化、2015年に連続ドラマ化
- 破線のマリス(講談社、1997年)のち文庫
- 青い鳥(幻冬舎、1997年)のち文庫
- リミット(講談社、1998年)のち文庫
- 結婚前夜(読売新聞社、1998年)
- 呼人(講談社、1999年)のち文庫
- 眠れる森(幻冬舎、1999年)のち文庫
- 氷の世界(幻冬舎、2000年)のち文庫
- 深紅(講談社、2000年)のち文庫
- 野沢尚のミステリードラマは眠らない あなたにこの物語は書けない!(日本放送出版協会 2000年)
- 反乱のボヤージュ(集英社、2001年)のち文庫
- 水曜日の情事(新潮社、2001年)
- 眠れぬ夜を抱いて(幻冬舎、2001年)のち文庫
- 龍時シリーズ(文藝春秋)のち文庫
- 龍時01-02(2002年)
- 龍時02-03(2003年)
- 龍時03-04(2004年)
- 砦なき者(講談社、2002年)のち文庫
- 魔笛(講談社、2002年)のち文庫
- 殺し屋シュウ(幻冬舎、2003年)のち文庫
- ふたたびの恋 文藝春秋 2003 のち文庫
- 烈火の月(小学館、2004年)のち文庫
- ひたひたと(講談社、2004年)のち文庫
漫画原作
- ヒューマン・リーグ(小学館、1987年) - 作画:斉藤むねお
- 龍時(集英社、2005年 - ) - 作画:戸田邦和
エッセイ
- 映画館に、日本映画があった頃(キネマ旬報社、1995年)
受賞歴
- 1997年
- 第43回江戸川乱歩賞:小説『破線のマリス』
- 第15回ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞:『青い鳥』
- 第4回島清恋愛文学賞:小説『恋愛時代』
- 1998年
- 第19回ザテレビジョンドラマアカデミー賞脚本賞:『眠れる森』
- 1999年
- 2001年
- 2002年
- ^ “野沢 謙の書籍一覧 - honto”. honto.jp. 2022年4月16日閲覧。
- ^ 作品中には父親をモデルとした学者が登場する。
- ^ “「この世界の片隅に」の片渕須直も絶賛! 昭和34年の撮影所が舞台の、映画×エロス×ミステリ!『情事』”. カドブン. 2022年8月26日閲覧。
- ^ “片渕須直 @katabuchi_sunao 2013年6月30日”. twitter 片渕須直 @katabuchi_sunao. 2022年8月26日閲覧。
- ^ “片渕須直 @katabuchi_sunao 2022年6月26日”. twitter 片渕須直 @katabuchi_sunao. 2022年8月26日閲覧。
- ^ a b c d 鈴木嘉一「時代と切り結んだ才能—半年遅れの野沢尚追悼記 文・読売新聞 解説部 次長 鈴木嘉一」『AURA』2004年 第168号、フジテレビ編成局調査部、36-46頁。
- ^ “作家野沢尚さんが死亡 事務所で首つり自殺か”. 47NEWS. 全国新聞ネット (2004年6月28日). 2008年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月21日閲覧。
- ^ 樋口尚文「追悼 野沢尚 自らを書き換え続けた異才のボヤージュ」『キネマ旬報』第2004-09-00号、キネマ旬報社、139-141頁。
- ^ 野沢尚「野沢尚インタビュー」『東京人 1999年11月号』第1999-11号、都市出版、13-16頁。
- ^ 野沢尚「野沢尚インタビュー」『TPIS(テピス)No.364』第1995-01-19号、株式会社学生援護会、22-25頁。
- ^ 野沢尚「野沢尚のミステリードラマは眠らない」第三章、実業之日本社文庫。
- ^ a b c d e FB編集同人編「脚本家の希望と絶望:書評のような映画評 文・重政隆文」『FB 映画研究誌』1995年 第5号、行路社、232-238頁。
- ^ 野沢尚「『映画館に、日本映画があった頃』」、キネマ旬報社。
- ^ a b c 野沢尚「『映画館に、日本映画があった頃』」298-312ページ、コラム「映画館はまだ遠い」、キネマ旬報社。
- ^ 奥山和由「追悼 野沢尚」『キネマ旬報』第2004-09-00号、キネマ旬報社、138頁。
- ^ a b 野沢尚「『映画館に、日本映画があった頃』」79-85ページ「映画館にて、戦友と再会する」、キネマ旬報社。
- ^ a b c “松原耕二の、ライフ・ライブラリー:2005-02-08 ぼくは見ておこう”. ほぼ日刊イトイ新聞. 2022年8月26日閲覧。
- ^ 『週刊文春』1998年7月号 文芸春秋, 152~153ページ エッセイ「いつか読む本」
- ^ 野沢尚「テレビ人の週刊日誌- 君たちのため残したい」『読売新聞』1998年3月25日東京夕刊、読売新聞社、09頁。
- ^ 野沢尚「インタビュー "気迫"と"祈り"を込めて、視聴者の興味をドラマに向かわせたい--作家 野沢尚 (特集 テレビ50年の通信簿)」『AURA』2003年 2月号(第157号)、フジテレビ編成局調査部、40-43頁。
- ^ 幻冬舎 『眠れる森』脚本集収録 野沢尚の手記
- ^ 野沢尚「野沢尚のミステリードラマは眠らない」170p、実業之日本社文庫。
- ^ a b 野沢尚「野沢尚のミステリードラマは眠らない」171p、実業之日本社文庫。
- ^ 野沢尚「野沢尚のミステリードラマは眠らない」、実業之日本社文庫。
- ^ 『CUT』5月号[特集]名探偵コナンという終わりなき謎 諏訪道彦インタビュー(インタビュアー:金原由佳), pp. 28-31、株式会社ロッキング・オン、2019年4月19日。
- ^ a b プロデューサーは喜多麗子ではなく小林義和(当時、喜多はドラマプロデュースから離れていた)。
- ^ 『キネマ旬報 1999年10月上旬特別号 NO.1293映画人が選ぶオールタイムベスト100(外国映画篇)』「キネマ旬報1999年10月下旬号NO.1294映画人が選んだオールタイムベスト100(日本映画篇)』の野沢のアンケートより
- ^ 『映画館に、日本映画があった頃』p.58
- ^ “名探偵コナン ベイカー街(ストリート)の亡霊 | 名探偵コナン | TMS作品一覧”. アニメーションの総合プロデュース会社 トムス・エンタテインメント. 2024年2月3日閲覧。
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