訓読み 訓読みの概要

訓読み

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/09 06:41 UTC 版)

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歴史

」の訓読みは「よむ」であり、詳しくは「ときほぐしてよむ」こと、つまり漢字の意味を優しく解説したり言い換えたりすることを意味する。日本ではもっぱら漢字を日本語に固有の大和言葉(和語)に翻訳することを意味した。このため、和訓(わくん)とも呼ばれた。

古事記』などでは万葉仮名で古訓による訓注がつけられているが、その訓は一つの漢字に対して複数存在し固定的ではなかった。平安時代末期(12世紀)に成立した漢和字典『類聚名義抄』では1字に30以上の訓があるものがみられる。これは、漢字が本来、中国語、つまり外国語を表記するための文字であり、日本語の語義と一つ一つが一致しないためである。このような状況のなか、時を戻して平安時代中期以降になると、漢文を日本語の語順や訓で読む漢文訓読の方法が発達するとともに、一義一訓の形に次第に訓が限定されていき、室町時代には訓がかなり固定化された。こうして、漢字に固定的な日本語の読みとして、「訓読み」が成立することで、日本語を漢字で表記することに無理がなくなっていった。現在、常用漢字も設けられ、訓読みもかなり整理されているが、いまだ、似たような意味の複数の訓をもつ字も少なからずある。

訓読みがあまり使われず、音読みばかりが使われる漢字もあるが、それは一概にその漢字が日本人に理解されないことを意味せず、単にその漢字が日本に伝わった当時に日本にない概念事象であったに過ぎない場合もある。例えば、「」(キク)のように本来、日本になかったために訓読みが存在しない字もある。また、(宍)(呉音ニク、漢音ジク)のように、「しし」と訓読みすると別の意味と紛らわしいため、読み分けに使われているうちに忘れられ、訓読みを常用しなくなった字もある。この二つの例ではアクセントも訓読み的である。

また、特殊な例として、本来は音読みであったものが、時代を経るにつれ土着し、訓読みとみなされることが多くなったものもある。「うま」(、mǎ)や、「うめ」(、méi)はその分かりやすい例とされる。

一つの漢字に複数の意味がある場合は、一つの漢字に複数の訓読みがある可能性がある。もっとも訓読みが多い漢字は「」とされる。動詞形容詞副詞の漢字を訓読みするには送りがなが使われる。

熟字訓

熟語(古い日本語、現在でも使われる中国語の場合がある)を訓読みする場合がある。これを熟字訓という。例えば、梅雨(つゆ)、五月雨(さみだれ)、大人(おとな)、昨日(きのう)等[2]


  1. ^ なお、「訓」という漢字における「くん」という読み方自体は中国語(xun4)に由来するものであり、音読みである。
  2. ^ 熟字訓については松村(2008年、127頁)が参考になる。
  3. ^ 井上通泰(1928年)「相聞」『萬葉集新考』(國民圖書)2(4): 663、全国書誌番号 47020970
  4. ^ 「国訓」を「訓」と同じ意味で用いることもある。
  5. ^ 国訓については高橋(2000年)に詳しい解説がある。
  6. ^ なお複数形mètresは単数形と発音が同じ。
  7. ^ 英語beerは別に「ビアガーデン」「ビアホール」という形で入った。漢字では書かれない。
  8. ^ スペイン語もtabacoであるが『大辞泉』など日本の辞書はポルトガル語由来とするものばかりである。


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