日本の国旗
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国民感情
日の丸は、国旗国歌法によって公式に国旗とされている。法制定以前にも、1974年(昭和49年)12月に実施された内閣府・政府広報室の世論調査[注 5]において、対象者の84.1%が「日の丸は日本の国旗(国の旗)としてふさわしい」と回答する一方で、「ふさわしくない」と回答したのは8.9%だった[33]。
テレビ朝日が1999年7月に行った世論調査でも、日章旗を日本の国旗とすることに賛成は83%、反対は8%だった[34]。
積極的な掲揚
第二次世界大戦後、祝祭日や国際試合などでは積極的に掲揚されている。
沖縄県において日章旗は1945年(昭和20年)の沖縄戦から1972年(昭和47年)5月15日の沖縄返還までのアメリカ軍統治時代には多くの住民の間で本土復帰を求める象徴であり[35]、各家庭では日の丸を大切に所持していた。
サッカーやバレーボールの国際試合において、日章旗をモチーフとしたフェイスペインティングも2002年(平成14年)のFIFAワールドカップ頃を境に一般化している。
- 政党
- 自由民主党:記者会見の際には会見席の横に必ず、党旗と共に2対掲揚。
- マスメディア
- 民間商業施設
なお、天皇誕生日などの一般参賀での国旗は皇居外苑周辺で配布されているが、これはあくまで民間の一般社団法人国旗協会の「皇居参賀協力委員会」で提供しており、行政機関である宮内庁は無関係である。
公共施設
官公庁や公共施設では、祝祭日以外にもよく日常掲揚される。
国旗の取り扱いについては各自治体が定めており、都道府県旗や市町村旗と同じ高さか、一段高く掲揚される。
- 公共交通機関
- 九州旅客鉄道(JR九州):2002年(平成14年)12月23日の天皇誕生日以降、全ての有人駅で祝日に国旗掲揚を実施。
- 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro・旧大阪市交通局)・阪神電気鉄道・近畿日本鉄道:祝日には営業中の全種別全列車の、車内妻面(貫通扉上)に小旗の日章旗を2本交差する形で、1両の客室内に計4本取り付けられている。
- 日本国内の多くのバス運営社局:祝日に路線バスの車体に国旗を掲揚して運行している。振替休日・国民の休日には通常掲揚はしない。このことからも、国旗掲揚の意味は、単なる休日ダイヤであることの告知ではなく、祝日を祝う意味であることが分かる(ただし、神奈川中央交通など、国民の休日や振替休日・年末年始などに、休日ダイヤや臨時ダイヤで運行していることを告知するために使用される場合もある)。
国旗掲揚は祝日に限られ、振替休日・国民の休日には掲揚(又は表記)しないことが多い。振替休日・国民の休日は祝日とは異なり、暦上の日取り以外に休日の「祝う意味合い」がないためと思われる。
注釈
- ^ 熊野からでは北に向かって戦う事になる。このため鈴木眞年のように、「伊勢まで行って西から大和盆地に侵攻した」とする説もある。
- ^ 強い傾向ではなく、バングラデシュの国旗やグリーンランドの旗では太陽を赤で示し、パラオの国旗では月を黄色で示している(#日章旗とデザインが類似している旗参照)。
- ^ 但しこの時の錦旗は、事前に岩倉具視や薩摩藩が用意していたものである。錦旗を与える手続き自体は朝廷の正式な決定を経ている。
- ^ 学習指導要領においては「入学式や卒業式などにおいては、その意義を踏まえ、国旗を掲揚するとともに、国歌を斉唱するよう指導するものとする。」と記されており、『学習指導要領解説』(文部科学省著作物)には、「国際化の進展に伴い、日本人としての自覚を養い、国を愛する心を育てるとともに、児童(生徒)が将来、国際社会において尊敬され、信頼される日本人として成長していくためには、国旗及び国歌に対して一層正しい認識をもたせ、それらを尊重する態度を育てることは重要なことである。(後略)」とも記されている[25][26]。
- ^ 新情報センターが委託を受け調査した。
- ^ 日本の国旗#特例の日章旗も参照されたし。
出典
- ^ 日本の国旗 世界の国旗図鑑
- ^ 森浩一著「日本神話の考古学」(朝日新聞出版 1993年7月)
- ^ 「日本古典文学大系 2 風土記」(岩波書店 1958年4月)の伊勢国風土記逸文に、「神武天皇が伊勢国造の祖の天日別命に命じて伊勢国に攻め込ませ、国津神の伊勢津彦を追い出して伊勢を平定した」とある。
- ^ 泉欣七郎、千田健共編『日本なんでもはじめ』ナンバーワン、1985年、149頁、ISBN 4931016065
- ^ a b c 雲峰寺「宝物殿の案内」
- ^ 日の丸の御旗/富士の国やまなし観光ネット
- ^ 日の丸御旗(堀家所蔵)
- ^ 「江戸図屏風」の最新事情|歴博プロムナード|歴博アーカイブズ|国立歴史民俗博物館 2004年9月6日 - 2005年1月23日展示。"今までは不確かであった制作年代について、「寛永期」であることがほぼ確定できたことです。制作年代の確定は、炭素14年代測定研究の成果"。
- ^ 江戸図屏風 江戸湊、向井將監武者船懸御目候所 左隻6扇下、左隻第5扇下
- ^ 貴重資料「御船印並諸国御船印之図」、水野家文書、首都大学東京所蔵
- ^ 御用船長春丸―赤塗りの船(赤船)・日の丸の帆―
- ^ 暉峻康隆『日の丸・君が代の成り立ち』28頁参照。
- ^ a b c 松本健一『「日の丸・君が代」の話』
- ^ 吉野真保編『嘉永明治年間録 四巻』安政二年二月薩州ニ於テ製造ノ船琉砲船江戸海ニ着ス琉砲船長十五間檣三本出し共裾黒の帆標帆三段ふ掛け中程ふ裾黒の吹流し付艫の方日の丸並轡の紋船標小織布交の吹貫を立つ
- ^ 暉峻康隆『日の丸・君が代の成り立ち』28頁参照
- ^ 石井謙治『和船Ⅱ』法政大学出版局、1995年
- ^ 横須賀開国史研究会編『幕末浦賀軍艦建造記(横須賀開国史シリーズ 5)』横須賀市、2002年
- ^ 安達裕之『異様の船 洋式船導入と鎖国体制』平凡社、1995年
- ^ 石井行夫「国旗日の丸のルーツは」『開国史研究』4号、横須賀市、2004年
- ^ 遣米使節団のブロードウェー・パレード、在ニューヨーク日本国総領事館
- ^ 松本健一『「日の丸・君が代」の話』PHP研究所、1999年。
- ^ 中西立太『日本の軍装-幕末から日露戦争-』大日本絵画、2001年
- ^ 『戊辰戦争絵巻』(致道博物館蔵)
- ^ 国旗及び国歌に関する法律#背景
- ^ 小学校学習指導要領解説 特別活動編、文部科学省
- ^ 中学校学習指導要領解説 特別活動編、文部科学省
- ^ 日の丸の大きさ・解答 - 吹浦忠正(ユーラシア21研究所理事長)の新・徒然草 2007年12月31日
- ^ 月刊五輪:吹浦忠正の1964年東京五輪物語 「日の丸」基準に苦労 - 毎日新聞、2015年4月21日 東京朝刊(アーカイブ)
- ^ 東京五輪エンブレムのパクリ疑惑 原因はコンペ作品のコンセプトか - ライブドアニュース(2015年8月2日 LITERA)
- ^ “自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2019年12月23日閲覧。
- ^ 伊本俊二『国旗 日の丸』中央公論新社、1999年、176-177頁、ISBN 4122034639
- ^ 吹浦忠正『「日の丸」を科学する』自由国民社、1995年、ISBN 4426745004
- ^ (日本語)『年号制度・国旗・国歌に関する世論調査』(プレスリリース)内閣府・政府広報室、1974年 。2010年7月31日閲覧。
- ^ ニュースステーション電話世論調査、1999年7月、テレビ朝日(インターネットアーカイブ参照)
- ^ オリンピック東京大会沖縄聖火リレー ―1960年代前半の沖縄における復帰志向をめぐって、沖縄県公文書館
- ^ 4 諸外国における国旗、国歌の取扱い、文部省「国旗及び国歌に関する関係資料」、1999年9月(インターネット・アーカイブ参照)
- ^ 国旗の侮辱を禁じる新法を公布、フランス、AFPBB News、2010年7月25日
- ^ a b “アーカイブされたコピー”. 2009年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年9月6日閲覧。 【日本の議論】日の丸裁断による民主党旗問題 国旗の侮辱行為への罰則は是か非か]、産経新聞2009年8月30日
- ^ 【09衆院選】日の丸裂いて「党旗」に陳謝 鹿児島の民主候補陣営、産経新聞2009年8月18日 Archived 2009年8月21日, at the Wayback Machine.
- ^ 国旗で民主マーク、鹿児島の候補者 出陣式でおわび、読売新聞2009年8月18日
- ^ 「ビーバップ!ハイヒール」国旗に秘められたミステリー2 朝日放送 2009年10月1日
- ^ 清水憲司 (2014年5月27日). “バングラデシュ首相:日の丸参考に国旗…親日アピール”. 毎日新聞. オリジナルの2014年5月28日時点におけるアーカイブ。 2014年5月29日閲覧。
- ^ 吹浦忠正 (2010年10月26日). “パラオ国旗の作者との対話”. 吹浦忠正(ユーラシア21研究所理事長)の新・徒然草. CANPANブログ. 公益財団法人日本財団. 2021年11月11日閲覧。
- ^ 日の丸バスケ、買春に悔悟の日々〔敗軍の将、兵を語る〕 - 日経ビジネス電子版
- ^ Morita, D. (2007-04-19) "A Story of Treason", San Francisco: Nichi Bei Times
- ^ カンボジアで「つばさ橋」開通——ベトナム・カンボジア・タイが1本の道路でつながった 国際協力機構、2015年3月26日
- ^ 広島カープ誕生物語より
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