堺市 出身・関連著名人

堺市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/09 06:51 UTC 版)

出身・関連著名人

名誉市民

  • 河盛安之介(元堺市市長)
  • 我堂武夫(元堺市市長)

出身著名人

堺市を舞台とする作品

テレビドラマ

  • 黄金の日日』(城山三郎
    1978年に放送された16作目のNHK大河ドラマ。城山三郎の原作を市川森一が脚本化。主役の呂宋助左衛門市川染五郎(現在の松本白鸚)が演じた。大河ドラマで初めて商人が主役になった作品で、戦国時代の堺を舞台に貿易商人の活躍を描いた。
    堺市にはこの作品の放映直後から、呂宋助左衛門ゆかりの南宗寺大安寺を中心に観光客が押し寄せた。堺市は空襲で大きな被害を受けたため、戦後の旧市内は昔の面影をほとんど残しておらず、古い歴史を持ちながらも「観光地」という自覚は官民ともに希薄であった。放映より5年前の1973年に紀行文集『街道をゆく』の取材で堺を訪れた司馬遼太郎も、「現在の堺を見ても中世に輝きを放った自由都市を思い描くことができない」と記している。
    このため、堺市は急遽、「黄金の日日・観光ルート」という案内板を旧市内の数か所に建て、観光客向けに対応したが、堺の「観光」は「○○跡」などの石碑巡りが中心のため、繰り返し訪れるほどの魅力はないに等しかった。実際、ドラマの放映が終了すると堺を訪れる観光客は激減した。堺市が「観光」を全面に押し出したのはこの頃からで、先の案内板に代わる「てくてくろーど」という観光ルートを作成したり、「おいでよ堺へ」キャンペーンを実施したりするなど、観光客の誘致を図っていたが、集客にはつながらなかった。しかし、政令指定都市移行に先駆け平成17年から観光部を新たに設置。旧市街地及び仁徳天皇陵周辺エリアを重点エリアとし、市内外からの集客促進事業や情報発信を実施し、新たな観光施策の推進を図っており、それに伴い堺観光に訪れる来訪者も増加しつつある。

小説

  • 『秀吉と利休』(野上弥生子
  • 『本覚坊遺文』(井上靖
  • 堺事件』(森鷗外
  • 『堺港攘夷始末』(大岡昇平
  • 行人』(夏目漱石
    「三人は浜寺で降りた。この地方の様子を知らない自分は、大(おおき)な松と砂の間を歩いてさすがに好い所だと思った。しかし岡田はここでは「どうです」を繰返さなかった。お兼さんも洋傘(こうもり)を開いたままさっさと行った。「もう来ているだろうか」「そうね。ことに因るともう来て待っていらっしゃるかも知れないわ」。自分は二人の後に跟いて、こんな会話を聴きながら、すばらしく大きな料理屋の玄関の前に立った。自分は何よりもまずその大きいのに驚かされたが、上って案内をされた時、さらにその道中の長いのに吃驚(びっくり)した。三人は段々を下りて細い廊下を通った。」
  • 』(谷崎潤一郎
    同性愛を題材に、「美」に盲目的に崇拝して、その「美」に翻弄され、虐げられていく人々を描いた作品。作品の主な舞台は谷崎文学の「西の拠点」ともいうべき芦屋・岡本(神戸市)周辺と大阪だが、最後の場面に浜寺海水浴場が登場する。作品が発表された1928年は、阪神間モダニズムが花開いた時期と重なるが、作品に浜寺が登場するのは、阪神間に次ぐ関西モダニズムの一翼を担っていた点を意識したのではないかと考えられる。
  • 『雪たたき』(幸田露伴
  • 日本永代蔵』(井原西鶴
    「比津(堺)は長者のかくれ里、根の知れぬ大金持ちその数知らず、(中略)堺は始末で立つ、大坂はばっとして世を送り(以下略)」(堺には大金持ちはたくさんいるが、積極的な商売をせず、倹約家が多い。大坂は派手に世を送る人(=金遣いが豪快)が多い)。江戸時代の堺と大坂の力関係や住民気質を表している。
  • 男色大鑑』(井原西鶴)
    巻七 五「素人絵に悪や金釘」

落語

  • 『さかい夢』
  • 『堺飛脚』
  • 『妙国寺の蘇鉄』
  • 『高野駕籠』
  • 『戒名書き』

漫画

アニメ

映画

舞台ではないがモデルとなった作品

脚注


注釈

  1. ^ 商店街の名称及びバス停名には残るが、地名としては消滅している。
  2. ^ いずれも2024年3月1日時点の推計人口
  3. ^ 堺市消防局。堺市高石市消防組合を前身とする。大阪狭山市の受託は2021年(令和3年)4月1日からである。
  4. ^ 2018年2月28日をもって一時閉店
  5. ^ 元は高島屋と関係がある丸高ストア
  6. ^ 大阪市ではあるが、大和川の南側の地域で、松原市に食い込んでいる。

出典

  1. ^ 政令指定都市比較資料(面積・人口・区役所組織等)大阪府(2021年4月27日閲覧)
  2. ^ 国勢調査でみる堺 平成27年度国勢調査結果”. www.city.sakai.lg.jp. 2022年2月4日閲覧。
  3. ^ 魅力あふれる自由都市・堺”. www.city.sakai.lg.jp. 2023年9月8日閲覧。
  4. ^ 堺環濠都市遺跡”. www.city.sakai.lg.jp. 2023年9月8日閲覧。
  5. ^ 地名と市章の由来 堺市(2021年4月27日閲覧)
  6. ^ 堺(大阪府)観測史上1~10位の値(年間を通じての値)気象庁(2021年5月4日閲覧)
  7. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2023年11月8日閲覧。
  8. ^ 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2022年7月2日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i 堺歴史年表 堺市(2021年5月8日閲覧)
  10. ^ 小学校の倒壊相つぎ学童ら多数死傷『大阪毎日新聞』昭和9年9月21日号外(『昭和ニュース事典第4巻 昭和8年-昭和9年』本編p228 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
  11. ^ 大阪府立三国丘高等学校. “紡がれる120年の歴史”. 2021年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月20日閲覧。
  12. ^ 『堺市学童集団下痢症報告書』2.患者数 堺市ホームページ(2012年12月19日)2022年5月24日閲覧
  13. ^ 開票結果”. 堺市. 2021年5月11日閲覧。
  14. ^ 市議会の構成 堺市(2021年5月12日閲覧)
  15. ^ a b 第19期大阪府議会議員一覧 選挙区別 大阪市議会(2021年5月12日閲覧)
  16. ^ a b 堺市の合併の歴史”. www.city.sakai.lg.jp. 2021年5月14日閲覧。
  17. ^ a b c 政令指定都市への歩み”. www.city.sakai.lg.jp. 2021年5月14日閲覧。
  18. ^ 【いいね!探訪記】ドカンと誕生、ものづくりの街 堺鉄砲館(堺市堺区)朝日新聞』夕刊2022年4月2日3面(2022年5月24日閲覧)
  19. ^ 命名権者との初回契約は2025年3月末まで。原山公園のネーミングライツ・パートナーが決定しました - 報道提供資料” (PDF). 堺市 (2020年2月28日). 2021年3月5日閲覧。
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  22. ^ 郵便局・ATMをさがす - 日本郵政グループ 大阪府堺市の検索結果”. 2022年8月11日閲覧。
  23. ^ a b 市外局番の一覧”. 2022年8月11日閲覧。
  24. ^ 教職員の懲戒処分について
  25. ^ “校長、テスト用紙を誤って破棄した女性教諭に「ばれたら文書訓告だ」”. 讀賣新聞オンライン. (2020年7月19日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20200719-OYT1T50075/ 2020年7月19日閲覧。 
  26. ^ 藤本雅之 (2007). “新居浜の航空路回顧”. 愛媛県総合科学博物館研究報告 12: 20. https://www.i-kahaku.jp/research/bulletin/12/kagaku01.pdf. 
  27. ^ 森口誠之『鉄道未成線を歩く〈私鉄編〉』pp.148-150、JTB、2001年。
  28. ^ 大阪モノレールの延伸について (PDF) - 大阪府、2016年1月
  29. ^ ふれあいバス・みはらふれあい号廃止の告知 Archived 2013年9月20日, at the Wayback Machine.
  30. ^ 一等三角点 大浜公園 - 国土地理院測地部






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