埼玉県立大宮高等学校 埼玉県立大宮高等学校の概要

埼玉県立大宮高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/03 05:15 UTC 版)

埼玉県立大宮高等学校
北緯35度54分1.7秒 東経139度38分13.1秒 / 北緯35.900472度 東経139.636972度 / 35.900472; 139.636972座標: 北緯35度54分1.7秒 東経139度38分13.1秒 / 北緯35.900472度 東経139.636972度 / 35.900472; 139.636972
過去の名称 成均學薗髙等女學校
埼玉縣大宮髙等女學校
埼玉縣立大宮女子髙等學校
大宮農薗學校
大宮實科工業學校
埼玉縣立大宮第一髙等學校
国公私立の別 公立学校
設置者  埼玉県
設立年月日 1927年
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
理数科
学期 2学期制
学校コード D111210000334
高校コード 11126A
所在地 330-0834
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
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概要

前身の成均学園高等女学校として1927年に創立された。通称は「大高」(おおこう)。

2003年より2学期制を導入し、2006年からは隔週で土曜授業を実施。2007年には長期休業(夏休み)の短縮・計画的設定により、5日間程度の授業を確保。それにより、合計で約30日(6週間)以上の授業日を確保している[1]

理数科は理数系科目を重視した専門性の高い授業内容で、医歯薬理工系大学進学を狙いとしたカリキュラムとなっている。国際交流としてはドイツコトブス姉妹校との交換留学制度などが設けられている。文部科学省によりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定されていた。

沿革

埼玉県立大宮高等学校に至る校名の変遷
前身[2]
  • 1935年 - 私立片倉青年学校設置
女子部[3]
  • 1927年 - 財団法人成均学園高等女学校設立
    成均学園高等女学校の「成均」の名称には良妻賢母となる教養をすべて均しく成すという意味が込められている[4]。 
  • 1934年 - 大宮町に移管、埼玉県大宮高等女学校設置認可
  • 1947年 - 埼玉県大宮高等女学校に併設中学校を設立
    大宮女子高等学校は大宮市に移転の際、その敷地を桜木中学校に譲った。引っ越しは、生徒、職員、保護者が総動員して行われ、生徒たちが自分達で机、椅子などを約4キロの道のりを運んだ。片倉学園を折半して、正門を入った右側に大宮女子高等学校が、右側に大宮第一高等学校が入った。そして、2つの高校が同じ敷地内に同居することになった[5]
  • 1948年 - 埼玉県大宮女子高等学校に校名変更
  • 不明 - 校歌制定(作詞:下山懋、作曲:下総皖一
男子部[6]
  • 1929年 - 大宮農園学校設立
  • 1942年 - 財団法人大宮実科工業学校設立
  • 1943年 - 財団法人明道学園工業学校に校名変更
  • 1944年
    • 財団法人片倉学園工農学校に校名変更(農業科設置認可)
    • 大宮農商学校廃止
  • 1946年 - 中学校を併設し、財団法人片倉学園中学校農業学校に校名変更
  • 1948年
    • 新制中学創立、片倉学園中学校に校名変更
    • 新制高等学校創立、片倉学園高等学校に校名変更(農業科廃止)
  • 1949年 - 財団法人片倉学園が大宮市に移管され、大宮市立大宮中学校、埼玉県大宮第一高等学校に校名変更
統合後
  • 1951年 - 埼玉県大宮女子高等学校と埼玉県大宮第一高等学校を統合し、埼玉県立大宮高等学校と校名変更。埼玉県に移管
  • 1971年 - 校舎改築落成記念式典を挙行[7]
  • 1982年 - 3学年に文系、理系にそれぞれ1クラスが初めて共学[8]
  • 1991年 - 理数科を設置
    埼玉県教育委員会は県の東西南北に一校ずつ理数科を設置する方針を立てた。それにより、1989年(平成元年)、南部には本校に依頼があった。それを受け本校は理数科設置先進校の視察を重ね、1991年(平成3年)に第一期生の入学となった[8]
  • 1997年 - 新生徒ホール「やまぼうし会館」竣工
  • 2001年 - 65分授業の導入
  • 2003年 - 2学期制の導入
  • 2005年 - SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定
  • 2006年 - 土曜授業(隔週)の導入。普通教室に冷房を設置
  • 2008年 - 特別教室に冷房を設置
  • 2010年 - 埼玉県教育委員会進学指導重点推進校」に指定。完全共学化

基礎データ

アクセス

象徴

校章
校章は男子と女子でそれぞれ異なり、男子は大宮第一高校の新鮮な力強さを表した「アメリカヤマボウシ」、大宮女子高校の清き美しさを表した「なでしこ」を合わせたもの、女子は「アメリカヤマボウシ」の葉と実を表したものとなっている[10]。また、女子の校章はブローチとなっており、当時の生徒は「アメリカ山帽子の白い花弁と女高生の衿元、いぶし銀のブローチは大高生の誇りとしてずしりと重かった」という肯定的な意見を持つ人もいれば、「本校女子生徒の校章は直径四センチの丸いブローチだが、この大きなブローチを胸につけていると非常に良く目立つ。別に悪い事をしていなくても人にジロジロ見られなんとなくいやな感じがする。(中略)だから校門の前へ来てからブローチをつけ、校外では外している人もいるが、この様な事をしなくてもすむように、校外でも堂々とつけられるような校章に改正してもらえないものだろうか。」という否定的な意見を持つ人もいた[11]
校章にデザインされているやまぼうしは実際に敷地内に植えられている。1943年(昭和18年)に、今井五介が米大統領フランクリン・ルーズベルトに桜を送った返礼として植えられたとされている(東京市長尾崎行雄が持ち帰ったという説もある)[12]
制服
男子部・女子部時代から継続。男子は金ボタン5個の黒詰襟学生服(標準学生服)、女子は紺のブレザー白ブラウス。2021年度より女子はスカートかスラックスを選択できるようになった。

  1. ^ 平成27年度学校案内 埼玉県立大宮高等学校
  2. ^ 片倉工業株式会社調査課 編 「片倉工業株式会社三十年誌」1951年、137-138頁、152頁
  3. ^ 歴史写真館1 成均女学園昭和6年卒業アルバムより http://www.ohmiya-h.spec.ed.jp/index.php?key=jorzy36c2-508#_508
  4. ^ 埼玉県立大宮高等学校編集『埼玉県立大宮高等学校創立七十周年記念誌』埼玉県立大宮高等学校1996年、13ページ。
  5. ^ 埼玉県立大宮高等学校編集『埼玉県立大宮高等学校創立七十周年記念誌』埼玉県立大宮高等学校1996年、23ページ
  6. ^ 歴史写真館4 片倉学園 http://www.ohmiya-h.spec.ed.jp/index.php?key=jo9sm6dqc-508#_508
  7. ^ 歴史写真館2 昭和46年 新校舎落成記念リーフレット http://www.ohmiya-h.spec.ed.jp/index.php?key=jo8n679oo-508#_508
  8. ^ a b 埼玉県立大宮高等学校編集『埼玉県立大宮高等学校創立90周年記念』埼玉県立大宮高等学校2016年、5頁
  9. ^ 大宮高校アクセスマップ” (PDF). 埼玉県立大宮高等学校. 2022年2月12日閲覧。
  10. ^ 「校章の由来」『埼玉新聞』 1980年3月23日、3面。
  11. ^ 埼玉県大宮高等学校創立七十周年記念誌 埼玉県立大宮高等学校七十周年記念誌編集委員会、1996年10月1日印刷 60ページ。
  12. ^ 「片倉工業の社会への貢献」『かたくら』1995年9月30日、3面。
  13. ^ “「強歩」大会で女子生徒死亡 埼玉県立大宮高 小雨で決行、ゴール前で心肺停止”. 産経新聞. (2015年10月27日). https://www.sankei.com/article/20151027-MR3KMDRJPRO3FO2EUOWYBIA6II/ 
  14. ^ “「強歩大会」参加、路上で倒れ…高2女子が死亡”. 読売新聞(YOMIURI ONLINE). (2015年10月28日). https://web.archive.org/web/20151029145506/http://www.yomiuri.co.jp/national/20151028-OYT1T50020.html 
  15. ^ “強歩大会で女子高生死亡 父親ら、県を提訴「AEDの使用遅れ」”. 埼玉新聞. (2016年12月27日). http://www.saitama-np.co.jp/news/2016/12/27/02.html 2017年1月25日閲覧。 
  16. ^ 強歩大会で女子生徒死亡、遺族が県提訴 県側は争う姿勢「過失ない」 埼玉新聞 2017年3月24日
  17. ^ 県立大宮高「強歩」大会の女子高生死亡訴訟 県側は争う姿勢 産経ニュース 2017年3月25日
  18. ^ 大宮高「強歩大会」で女子生徒死亡 判決で学校に注意義務違反、父親「気持ち救われた」 さいたま新聞 2018年12月14日
  19. ^ 歴史写真館3 野球部の甲子園出場記録 http://www.ohmiya-h.spec.ed.jp/index.php?key=joxg7hniq-508#_508
  20. ^  埼玉県立大宮高等学校創立七十周年記念誌編集委員会編集『埼玉県立大宮高等学校創立七十周年記念誌』埼玉県立大宮高等学校発行、平成八年(1996年度)162頁。
  21. ^ 音楽 - 埼玉県立大宮高等学校”. ohmiya-h.spec.ed.jp. 2024年1月8日閲覧。
  22. ^ ISEF情報サイト これまでの派遣者 http://isef.jp/alumni-list.html
  23. ^ 第24回国際生物学オリンピック(IBO2013)スイス大会 http://www.jbo-info.jp/ibo/ibo2013.html
  24. ^ 科学の甲子園 都道府県代表校について https://rikai.jst.go.jp/koushien/selection/index2.html
  25. ^ この節の参考文献『全国教育新聞埼玉版 2006年4月号』・『世界新報埼玉版 2006年4月号』・『埼玉県高等学校教職員名簿』
  26. ^ プロフェッサー・ビジット2023 https://manabu.asahi.com/profvisit/


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