ボンバーキング ストーリー

ボンバーキング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/04 03:48 UTC 版)

ストーリー

アルタイル紀元2036年、突如として惑星アルタイルに寒い冬が訪れ、人々は大混乱へと陥った。その原因は、異次元生命体が惑星に侵入したことにある。異次元生命体を退治し、緑の大地を取り戻すため、戦闘用アンドロイドナイト」が惑星アルタイルに降り立った。

ステージ構成

オープニングステージを含めて全部で27あり、最終ステージをクリアすればエンディングが流れてゲーム終了となる。前作のステージは横2画面分ほどであったが、本作のステージの多くは横4~11画面分と長いものになっている。ただしステージ内を自由に行き来できる『ボンバーマン』とは異なり、右への一方向スクロールで後戻りはできない。またボスステージや地上ボーナス面など、スクロールしない固定画面のステージも存在する。背景のグラフィックも1種類のみでなく、円筒円錐状の人工物、神殿のようななど様々なパターンがある。

ステージ構成はPCエンジン版以降の『ボンバーマン』に似ており、1つまたは複数のステージによってピリオドという単位が形成されている。このためステージ名は「PERIOD X-X」という表記になっており、コンティニューの際は各ピリオドの最初のステージからの再開となる。

通常のステージのほかに、以下のような特殊ステージや「ボーナス面」と呼ばれるものもある。

ループステージ
ステージ途中から同じ地形が延々と続くステージ。ループを解除するには「秘宝」というアイテムを入手せねばならない。最初のステージがいきなりループステージであるという事もゲームの難易度を物語っていると言える。
ブラックステージ
全体が真っ暗なステージ。明かりとなる特定のアイテムが無いと、地形やアイテムを見ることができない。ただし敵や敵の弾はそのままでも見ることができる。上記のループステージが複合されているものもある。
モンスターステージ
所謂ボスステージ。ボスキャラクターとなる耐久力の高い敵(本作では「モンスター」と呼称)が待ち受けている。すべて固定画面でスクロールはせず、カギはボスを倒すことで出現する。このステージに限り、時間の経過によるライフの減少が起こらない。
地下ボーナス面
特定の場所にある階段から入れるステージ。階段は大抵破壊可能ブロックの中に隠されているが、最初から出ているものもある。ここにはアイテムが大量に落ちているが、ブラックステージと同じく真っ暗なうえ敵も出現する。ただし障害物やトラップは全く無い。
脱出するには別の階段を探さねばならない。出口となる階段は出現地点と同じ高さ(Y座標)にあるので、アイテムの回収を考えなければ入ってから真っ直ぐ右へ進めば出ることができる。一度出ると階段が消えるため、同じ場所に二度入ることはできない。ただしループステージでは秘宝を取らずにループさせることで階段が復活する。
地上ボーナス面
画面上方にある特定の入口から入れるステージ。上方の外壁の中には破壊できるものが混じっている場合があり、ここから進入できる(一部最初から入口が開いているものもある)。地下ボーナス面とは違い、固定画面で中には石像が並んでおり、破壊するとアイテムが出現する。ただし何も出ないハズレが混在している場所もあり、これを破壊すると他の石像のアイテムが消失してしまう。また一度入って出た場合もアイテムは消失する。
石像の配置と中身は場所によって決まっている。なおループステージでループさせても、ここのアイテムは復活しない。
ショップ
各ピリオドの最後のステージをクリアすると入ることができる。ステージ中で入手した「アワードメダル」と引き換えにアイテムが購入できる。

敵キャラクター

前作の敵は上下左右にしか動かず、攻撃手段も体当たりのみであったが、本作では曲線を描いて動いたり弾を撃ったりするものもいる。また前述の通り、ボスクラスの強力な敵もいる。以下の記述ではザコキャラクター・ボスキャラクターとも、名前のあとのカッコ内に撃破時の得点を記す[2]

ザコキャラクター

全部で14種類登場するが見た目が違うだけで能力が同じという敵もいて、登場するステージによって2つのグループに分けられる。以下の記述では同じ能力の敵をまとめて解説し、名前部分は(通常ステージ中心に登場するグループ)/(ブラックステージ中心に登場するグループ)の順で表記する。なお、違うグループの敵が同時に出現する事はない(例えば、メカバードとタンクIは同時に出現しない)。特記以外の敵はビーム1発で倒すことが可能。主人公がレベルアップすると、それに伴って動きが速くなるなど、攻撃が激しくなる。

バード/メカバード(100点)
バードは名前どおりのような生物で、メカバードは円柱が組み合わさった機械。ブロックをすり抜け、画面右側から左へ一直線に飛んできて、ナイトめがけて弾を撃ってくる。なお、攻略本には「本体に攻撃力はなく、5回体当たりすることでも倒せる」とある。
デルタI/デルタII(200点)
デルタIは三角形結晶のような姿で、デルタIIは円盤のような機械。バード・メカバードとほぼ同様の敵で、波形に動くため前進のスピードが若干遅いという点のみが異なる。
ホネバルバ/カルゴバルバ(100点)
ホネバルバはのようなのついた頭蓋骨で、カルゴバルバはエスカルゴというよりオウムガイのような姿をしている。上下左右にウロウロ動き回るだけで攻撃はしてこないが、移動速度はわりと速い。
アンドロイドI/アンドロイドII(200点)
機械の敵。名前に反して人型ではなく、アンドロイドIはタコに、アンドロイドIIはイカに多少似ている。上下左右に動き回り、ナイトめがけて弾を撃ってくる。若干耐久力があり、ビームを5発撃ちこまないと倒せない。
タンクI/タンクII(400点)
タンクIは目玉(?)に機械の3本足がついたような姿で、タンクIIは人工衛星のような姿をしている。上下左右に低速で動き、ナイトと縦軸または横軸が合うとミサイルを放って攻撃してくる。このミサイルは攻撃力が高く、当たると5万ポイント(初期状態のナイトの最大ライフの半分)という大ダメージを受ける。耐久力もザコキャラの中では最も高く、ビームでは20発撃ちこまないと倒せない。
ブロックアメーバI/ブロックアメーバII(200点)
ブロックアメーバIはひとつ目のスライム状の敵、ブロックアメーバIIは中に正八面体のような結晶が入ったスライム状の敵。上下左右に動き、ナイトが近づくと膨れあがって破裂し、破壊可能ブロックを設置する。同時にウィスプイーター/ワンズイーターが出現する場合もある。
ウィスプイーター/ワンズイーター(200点)
ウィスプイーターは幽霊を思わせる姿、ワンズイーターはに包まれた頭蓋骨のような姿。上記のブロックアメーバの変身によって出現する。出現直後にナイトめがけて体当たりしてくるものと、出現地点周辺を飛び回って置かれたアイテムを食べて(持ち去って)しまうものがいる。どちらもビーム10発分の耐久力を持つ。

ボスキャラクター

ボスキャラクターは全部で7種類。いずれも耐久力が高く、倒すには爆弾でも10発弱~20数発必要で、ビームでは体力の200~300分の1ほどという微々たるダメージしか与えられない。倒すとカギを残して消える(アースブレインのみカギは出さず、倒したその場でステージクリアとなる)。

合体アメーバ(30,000点)
3-3に登場する、目と口がついた巨大なスライム状の怪物。ランダムに8方向に動き、小型のアメーバを生み出してナイトに仕向けてくる。
ドラゴン(50,000点)
5-3に登場する、井戸から顔を出したヘビ状体形のドラゴン。首を素早く動かしながら炎を吐き、画面上方からは稲妻を発生させて攻撃する。弱点は頭部。ゲームプレイ風景の流れるデモ画面の一つにも登場する。
アクアブレイン(100,000点)
6-4に登場する、側面にドーム状機器のついた機械。ランダムに8方向に動き、上部から放物線状に青いを放つ。卵は地面に落ちると小型のクジラのような生物に変わり、ナイトの方へ突っ込んでくる。ボス本体のスピードは遅い。
ライアン(120,000点)
7-3に登場する、ライオンを思わせる二つの頭とを持った怪物。素早く飛び回り、火の玉を吐いて攻撃してくる。時おり画面上方へ飛び去って、画面外から火の玉を吐くこともある。上半分が水地形になった危険なフィールドでの戦闘となる。
ファイアブレイン(150,000点)
7-5に登場する、上部に炎のついた機械。ランダムに8方向に動き、上部から火の玉を放つ。火の玉は地面に落ちると炎のコウモリのような生物に変わり、ナイトに纏わりつくように追いかけてくる。アクアブレインよりも移動スピードが速い。
ゴーレム(180,000点)
8-4に登場する、石でできた巨人。地面を踏み鳴らしながら8方向に動き、ナイトめがけて次々と岩を投げつけてくる。
鈍重そうな外見とは裏腹に機動力が高く、投げつけてくる岩のスピードも速い強敵。
アースブレイン(300,000点)
8-5に登場する、本作の最終ボス。人の顔のような形の機械で、半分が骸骨のようなデザインになっている。動きはアクアブレインと似ているが、頭頂部からは放物線状に弾を、口からはナイトめがけて突っ込んでくるヘビ型生物を吐き出してくる。

  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、57頁。 
  2. ^ a b c 詳細なデータは参考文献による。
  3. ^ 日本国外版では「4万ポイント」に変更され、自滅の可能性が減った。
  4. ^ 参考文献によると、正式な表記は"超"を丸囲みにしたものである。
  5. ^ 桜田名人のtwitter 2020年6月23日
  6. ^ a b ボンバーキング まとめ [ファミコン]”. ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年2月19日閲覧。
  7. ^ RoboWarrior for NES (1987)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2017年2月18日閲覧。
  8. ^ ファミコン通信』第14号、アスキー、1987年7月10日。 


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