うずしお (列車)
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うずしお | |
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2700系「うずしお」(2019年9月) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 特別急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 岡山県・香川県・徳島県 |
前身 | 急行「阿波」「むろと」 |
運行開始 | 1988年4月10日 |
運営者 | |
路線 | |
起点 | 岡山駅・高松駅 |
終点 | 徳島駅 |
営業距離 |
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運行間隔 | 16.5往復 |
列車番号 |
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使用路線 | |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 | #使用車両・編成を参照 |
娯楽 | 「ゆうゆうアンパンマンカー」:2号車(土休日および特定日のみ増結)※非営業 |
技術 | |
車両 | |
軌間 | 1,067 mm |
電化 | |
最高速度 |
高徳線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。
概要
基本的に高松市と徳島市の輸送を担う列車で、1988年4月10日に本四備讃線(瀬戸大橋線)の開通に伴い、それまで高松駅 - 徳島駅間で運転していた急行「阿波」をすべて特急に格上げするかたちで運転を開始した。1990年11月には、本四備讃線の開通時に「むろと」から改称された「阿波」も「うずしお」に編入されている。
列車名は徳島県鳴門市と兵庫県南あわじ市(淡路島)の間にある鳴門の渦潮を平仮名表記したものである。「うずしお」の名称は1961年から1972年まで、大阪駅(1964年以降は新大阪駅) - 宇野駅間を運行する特急の名称として使用されていた。この列車の沿革についてはマリンライナー#宇野線・本四備讃線優等列車沿革を参照のこと。
運行概況
2024年3月16日現在、高松駅 - 徳島駅間に14.5往復(下り15本・上り14本)、岡山駅 - 徳島駅間に2往復の計16.5往復(下り17本・上り16本)が運転されている[1]。これは、気動車特急の運行本数としては日本最多である。なお、岡山駅発着の2往復(下り13・29号、上り6・22号)は、2001年3月3日からは宇多津駅 - 岡山駅間で「南風」と併結して運転されているが、線形の関係上、高松駅と宇多津駅で列車の進行方向が変わる。これらは現在では日本で定期運行を行う特急列車としては珍しく2回方向転換する列車である[注釈 2]。
停車駅
(岡山 - 児島 - 宇多津 - )高松 - 栗林 - (屋島) - 志度 - (オレンジタウン) - (讃岐津田) - 三本松 - (讃岐白鳥) - (引田) - 板野 - (池谷) - (勝瑞) - 徳島
- ( )は一部列車のみ停車。
- 屋島駅は下り13号/上り22号が通過。
- オレンジタウン駅は下り1・3・25・27・33号/上り2・4・26・32号が停車。
- 讃岐津田駅は下り3・25・27・31・33号/上り2・4・26・32号が停車。
- 讃岐白鳥駅は下り3・5・25・27・31・33号/上り2〜6・28・32号が停車。
- 引田駅は下り13号/上り6・22号が通過。
- 池谷駅は下り1・13・25・33号/上り28・30号が通過。
- 勝瑞駅は下り1〜5・25・27・31・33号/上り2〜6・28〜32号が停車。
- 岡山駅↔高松駅間は下り13・29号/上り6・22号のみ運転。
- 大麻比古神社への初詣客対応のため、板東駅に臨時停車することがある。
- 引田駅を通過する列車の一部は、2月末から3月3日までの引田ひなまつり期間中に同駅に臨時停車する。
「いしづち」や「サンライズ瀬戸」など、他の列車がすべて停車する坂出駅は「うずしお」は通過する。
使用車両・編成
うずしお | ||||||||||||
← 徳島・宇多津 岡山・高松 →
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基本的には高松運転所に所属する車両が使用される。使用車両によって、ヘッドマークの色は異なる。
一列車あたりの車両数は、ラッシュ時の通勤・通学列車として利用の多い「うずしお31号」/「うずしお4号」(高松駅 - 徳島駅間)は5両編成、「うずしお14号」(高松駅 - 徳島駅間)は4両編成、その他は2両または3両編成で運転されている。ただし、阿波踊り期間中は5両編成に増結される列車もある。全列車が普通車のみで、グリーン車が連結されることはなく、指定席は常に1/3両から1両の設定で、自由席よりも多くなる列車はない[注釈 3]。これは高松駅 - 徳島駅間の運行距離が100 km未満であり、短距離利用の乗客が多く、頻繁に乗り降りがあるため自由席でも簡単に座れることなどの理由による。同じ車両で指定席と自由席に分かれる場合、「南風」などと同じく指定席部分には青色の座席カバーが装着される。
なお、高松駅・栗林駅・徳島駅以外の停車駅はホームの有効長が4両分しかないため、5両編成以上で運転される場合はドアカットを行う。
現在の使用車両
- キハ185系気動車
- 「剣山」や「むろと」の高松運転所からの送り込み運用を兼ねて、2024年3月15日までは高松駅発着の1往復(9・32号)のみに充当されていた[2]。このうち、9号は土休日および特定日にキロハ186形を改造したイベント車両「ゆうゆうアンパンマンカー」が2号車として連結および営業され、3両編成での運転となっていた。また、この車両の連結日には折り返しとなる32号も3両編成の運転になっていたが、「ゆうゆうアンパンマンカー」の営業は行わなかった。最高速度は110km/hである。
- 2024年3月16日改正ダイヤからは1・8号で運用されているが、土休日および特定日に2号車として連結される「ゆうゆうアンパンマンカー」は両列車ともに所属先の高松運転所との入出庫のための連結とし、営業(遊戯室の開放と座席の発売)はなく、通り抜けのみ可能とされている。
- 2600系気動車
- 2017年(平成29年)12月2日より使用されており、2018年(平成30年)3月17日以後は「うずしお1・8・11・14・17・20・23・26号」で運行している[3]。最高速度は120km/hである。
- 2024年3月16日以後は、2・9・12・15・18・21・24・27・30・33号で運用。
- 2700系気動車
- 2019年 (令和元年) 8月6日より使用されている。2019年 (令和元年) 9月28日以降は、「うずしお2・4・5・7・10・12・15・18・21・24・25・27・28・30・31・33号」で運行されている。かつて定期運用されていた後述のN2000系と同じく最高速度は130km/hである。
- 2024年3月16日以後は、3-7・10・11・13・14・16・17・19・20・22・23・25・26・28・29・31・32号で運用。
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キハ185系「うずしお」(1989年)
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キハ185系剣山色「うずしお」(右)とキハ185系JR四国色「剣山」(左)
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ゆうゆうアンパンマンカーを連結したキハ185系「うずしお」
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2600系「うずしお」
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2700系「うずしお」
過去の使用車両
- 2000系気動車、N2000系気動車
- 2011年(平成23年)3月のダイヤ改正以降は、最高速度130 km/h運転に対応するN2000系が限定使用されていた。
- 2000系気動車は、2011年(平成23年)3月のダイヤ改正で「南風」の一部と運用が入れ替えられ、定期運用からは撤退した。ただしダイヤが乱れた際やN2000系やキハ185系が緊急入場した場合、多客時(増結用含む)[4]には運用に就くことがあった。
- 2両編成の2号車(7号車)、3両編成の3号車(8号車)には、車いす対応座席が設置されていた。5両編成の4号は3・5号車に設置されていた。
- 岡山駅発着の列車は2001年(平成13年)以降「南風」と併結運転を行うため、号車番号は6 - 8号車が付番されていた。N2000系が導入された当初は4両編成だったが、利用者の減少などもあって2008年(平成20年)以降は3両編成となり、2011年(平成23年)3月以降は2両編成も存在した。
- 2020年(令和2年)7月の運用変更で、「うずしお」の定期運用から撤退した。
- キハ181系気動車
- 1993年(平成5年)に香川県と徳島県で開催された東四国国体秋季大会開催時期に2往復の定期列車に臨時運用で入り、5両または7両編成で運転された。同年3月の時点ですでに一般営業から離脱しており、この臨時運用で運転された「うずしお」がJR四国所有のキハ181系の特急列車としてのラストランとなった。
- なお、先頭車のキハ181形にトイレが設置されていないこと、運転室後部に機械室が設置されているため座席数が確保できなかったこと、2両編成での運転が不可能であったことから、定期列車には使用されなかった。
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N2000系「うずしお」(2008年)
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キハ181系「うずしお」
注釈
- ^ この区間も気動車を使用。
- ^ 他に「九州横断特急・あそ・あそぼーい!」が立野駅で2回方向転換する。
- ^ 「ゆうゆうアンパンマンカー」を連結して営業している場合を除く。
出典
- ^ a b 『JR時刻表』2022年4月号、交通新聞社。
- ^ 『列車編成席番表 2010冬』、交通新聞社、2009年、[要ページ番号]、ISBN 978-4-330-11709-6。
- ^ a b 『新型特急気動車「2600 系」の営業運転開始について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2017年9月25日 。2017年9月25日閲覧。
- ^ “『徳島市阿波おどり』にあわせて増結運転”. 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース (2016年8月15日). 2023年4月7日閲覧。
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』第32巻第3号、鉄道ジャーナル社、1998年3月、89頁。
- ^ 『夏の臨時列車運転のお知らせ』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2017年5月19日 。2023年4月7日閲覧。
- ^ “特急「やくおうじ号」2021年運転予定”. 鉄道コム. 2021年1月1日閲覧。
- ^ “JR四国が薬王寺の初詣客向けに臨時特急列車”. 徳島新聞電子版. 2022年1月2日閲覧。
- ^ “特急 やくおうじ号 運転(2023年1月1日)”. 鉄道コム (2022年10月29日). 2023年1月1日閲覧。
- ^ “特急 やくおうじ号 運転(2024年1月1日)”. 鉄道コム (2023年11月3日). 2023年12月21日閲覧。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '96年版』ジェー・アール・アール、1996年7月1日、186頁。ISBN 4-88283-117-1。
- ^ 『平成20年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2007年12月20日。 オリジナルの2007年12月23日時点におけるアーカイブ 。2007年12月23日閲覧。
- ^ 『平成23年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2010年12月17日。 オリジナルの2010年12月20日時点におけるアーカイブ 。2010年12月20日閲覧。
- ^ 『平成24年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2011年12月16日。 オリジナルの2011年12月17日時点におけるアーカイブ 。2011年12月17日閲覧。
- ^ 『平成26年3月ダイヤ改正について』(プレスリリース)四国旅客鉄道、2013年12月20日。 オリジナルの2013年12月25日時点におけるアーカイブ 。2013年12月25日閲覧。
- ^ 『平成30年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2017年12月15日 。2023年4月7日閲覧。
- ^ 『新型特急気動車「2700系」の営業運転について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2019年7月29日 。2019年9月28日閲覧。
- ^ “新型コロナウイルスの影響による運休等について【特急列車】”. 四国旅客鉄道. 2020年4月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “特急・快速・普通列車の運休(5月16日〜6月12日)”. 四国旅客鉄道. 2020年5月22日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “新型コロナウイルスの影響による運休等について【特急列車】”. 四国旅客鉄道. 2020年6月12日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 『四国の観光を元気にする取り組み(第1弾)JR四国のキャンペーン及び各種施策について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道 。2020年7月3日閲覧。
- ^ 『2024年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)四国旅客鉄道、2023年12月15日 。2024年3月19日閲覧。
- 1 うずしお (列車)とは
- 2 うずしお (列車)の概要
- 3 利用状況
- 4 臨時列車
- 5 高徳線優等列車沿革
- 6 脚注
- うずしお (列車)のページへのリンク