雨女とは? わかりやすく解説

あめ‐おんな〔‐をんな〕【雨女】

読み方:あめおんな

その人外出したり何かしようとしたりすると雨降りになるといわれる女性ひやかしていう語。→晴れ女


雨女

作者泡坂妻夫

収載図書推理小説代表作選集推理小説年鑑 1989
出版社講談社
刊行年月1989.5

収載図書ぼくたちの太陽
出版社光文社
刊行年月1991.1

収載図書ミステリー傑作選 24 頭脳明晰特技殺人
出版社講談社
刊行年月1993.4
シリーズ名講談社文庫

収載図書雨女
出版社光文社
刊行年月1997.3
シリーズ名光文社文庫


雨女

作者和野秀彦

収載図書大地口付けを―掌編小説
出版社近代文芸社
刊行年月1994.1


雨女

作者明野照葉

収載図書澪つくし
出版社文藝春秋
刊行年月2006.5


雨女

作者澤田ふじ子

収載図書雨女
出版社幻冬舎
刊行年月2006.8
シリーズ名公事宿事件書留

収載図書雨女―公事宿事件書留13
出版社幻冬舎
刊行年月2008.6
シリーズ名幻冬舎文庫


雨女

作者出久根達郎

収載図書のしずく
出版社文藝春秋
刊行年月2007.10


雨女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/22 08:01 UTC 版)

鳥山石燕今昔百鬼拾遺』より「雨女」
歌川芳幾画『百物語 雨女』

雨女(あめおんな)とは、を呼ぶとされる日本妖怪。また、その行動が雨を呼ぶかのように思える女性もこう呼ぶ。

起源

鳥山石燕による妖怪画集『今昔百鬼拾遺』に「雨女」と題した画があり、解説文には「もろこし巫山の神女は 朝には雲となり 夕には雨となるとかや 雨女もかかる類のものなりや」とある。これは文人・宋玉の詩『高唐賦』で、楚の懐王が夢の中の巫山の女を愛し、女が去る際に「朝には雲となり、暮れには雨となり、朝な夕な陽台の下で会いましょう」と言い残したエピソードからの引用であり、「朝雲暮雨」は男女の密やかな交情を示す故事成語である[1]。雨にまつわる妖怪といった記述は見られず[2]、石燕の雨女は江戸時代吉原遊廓を風刺した創作画と指摘されている[3]

産んだばかりの子供を雨の日に神隠しに遭って失った女性が雨女となり、泣いている子供のもとに大きな袋を担いで現れるとの説もある[4]

なお、「雨を呼ぶ迷惑な妖怪」とされる事もあるが、旱魃が続いたときに雨を降らせてくれる「雨を呼び人を助ける妖怪」という神聖な「雨神」の一種とされる事もある[5]

長野県下伊那郡では、雨の降る夜に雨おんばという怪女が現れるといわれ[6]、子供をさらう妖怪[7]、雨の日に訪れる神が堕落して妖怪化したものなどの説がある[8]

個人に関わる俗信としての雨女・雨男

その女性が何か(外出や重要行事など)をしようと予定を立てると、その日は決まって雨天となる人のことを「雨女」と呼ぶ。同様の男性は雨男とよばれ、この対概念として、「晴れ女・晴れ男」がある。

なお、語構成上類似した雪男雪女は別種の民間伝承で、空想上の存在である。これに対し、ここでいう雨女・雨男(晴れ女・晴れ男も)は、ある実在の特定の個人に対して、「~さんは雨女(雨男)だ」等と見なすような俗信である点で違いがある。

雨女・雨男がテーマの作品

脚注

  1. ^ 稲田篤信、田中直日 編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』高田衛監修、国書刊行会、1992年、215頁。ISBN 978-4-336-03386-4 
  2. ^ 村上健司編著『日本妖怪大事典』角川書店〈Kwai books〉、2005年、22頁。 ISBN 978-4-04-883926-6 
  3. ^ 多田克己『百鬼解読』講談社講談社文庫〉、2006年、20頁。 ISBN 978-4-06-275484-2 
  4. ^ 山口敏太郎『本当にいる日本の「現代妖怪」図鑑』笠倉出版社、2007年、124頁。 ISBN 978-4-7730-0365-9 
  5. ^ 水木しげる『妖怪大図鑑』 II、講談社〈講談社まんが百科〉、1996年、14頁。 ISBN 978-4-06-259041-9 
  6. ^ 日野巌・日野綏彦「日本妖怪変化語彙」『動物妖怪譚』 下、村上健司校訂、中央公論新社中公文庫〉、2006年、229頁。 ISBN 978-4-12-204792-1 
  7. ^ 千葉幹夫『妖怪お化け雑学事典』講談社、1991年、113頁。 ISBN 978-4-06-205172-9 
  8. ^ 『日本の妖怪百科』 3巻、岩井宏實監修、河出書房新社、2000年、63頁。 ISBN 978-4-309-61380-2 

関連項目


雨女

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4D技術」の記事における「雨女」解説

2016年6月4日公開日本映画4DXシアター専用製作された。監督清水崇上映時間35分。

※この「雨女」の解説は、「4D技術」の解説の一部です。
「雨女」を含む「4D技術」の記事については、「4D技術」の概要を参照ください。

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