しゅうはすうぶんかつ‐たげんせつぞく〔シウハスウブンカツ‐〕【周波数分割多元接続】
読み方:しゅうはすうぶんかつたげんせつぞく
FDMA
読み方:エフディーエムエー
別名:周波数分割多元接続
FDMAとは、携帯電話などにおける無線の多元接続方式の一種で、周波数帯域を分割してそれぞれのユーザーに割り当てることで多元接続を実現する方式のことである。
FDMAでは、個々のユーザーがそれぞれの周波数帯域を占有して利用するので、データの同期をとる必要がないなど、技術的には比較的容易に実現できるというメリットがある。他面、細分化されて使用される周波数帯域の間には相互干渉を防ぐための空き帯域(ガードバンド)を設ける必要があるなど、帯域の利用効率は悪く、またセルを移る際にはハンドオーバーに時間がかかるなどの困難がある。
FDMAは、アナログ方式の第1世代携帯電話(1G)や、自動車電話などに利用されていた。
なお、周波数を軸にして通信を分割するFDMAの他にも、時間(タイムスロット)によって通信を分割するTDMA(Time Division Multiple Access)や、符号化に用いる符号を異なるものにすることで通信を分割するCDMA(Code Division Multiple Access)などがある。
周波数分割多元接続
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/11 03:16 UTC 版)
周波数分割多元接続(しゅうはすうぶんかつたげんせつぞく、英: Frequency-Division Multiple Access、FDMA)とは、電波の周波数帯を複数の帯域に分割することで多元接続を行う無線通信技術である。各無線局にはそれぞれ異なる搬送周波数が割り当てられる。
要求割当多元接続 (DAMA : Demand Assigned Multiple Access) の場合、接続確立時と終了時になんらかの制御機構を必要とする。その結果、任意の部分帯域をどの地球局にでも割り当て可能となる。
FDMA には要求割当の他に固定割当 (PAMA : Pre-Assigned Multiple Access) もある。要求割当は、統計的割当処理を使って一時的に搬送周波数を割り当てることで、全てのユーザーに対してトランスポンダの帯域への連続なアクセスを可能とする。世界初の要求割当システムを開発したのはCOMSAT社で、インテルサット衛星で使われた。
FDMAは技術的には比較的簡単に実装可能であるが、相互干渉を避けるためのガードバンドが必要であり、スペクトル効率はTDMAやCDMAに比べると低い。第1世代移動体通信では FDMA 方式が採用されていた。
関連項目
外部リンク
- 多元接続方式 (TDMA、FDMA、CDMA) 曽田敏弘、慶應義塾大学
- FDMA方式/TDMA方式 NTTドコモ
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