卵酒とは? わかりやすく解説

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たまご‐ざけ【卵酒】

読み方:たまござけ

酒に鶏卵黄身砂糖加え温めた飲み物寒さ防ぎ風邪のときに用いる。《 冬》「岡惚(おかぼれ)で終りし恋や—/城」


卵酒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 02:00 UTC 版)

卵酒の一例

卵酒玉子酒[1]、たまござけ)は、酒に鶏卵砂糖を混ぜ、温めたアルコール飲料である[2][3]ホットカクテルの一種。冬の季語でもある[2]

風邪の民間療法

日本では、風邪のときに薬として飲まれるが[2]、その効果は認められていない。ただ、卵が高価だった時代、栄養食としての効果が高いと広く巷間に認知されていたため、体が弱っている時に力をつける目的で卵を使った軟食が用いられており、卵酒もそういった目的で飲まれていたようである[4]

西洋では、チキンスープホットトディ英語版蒸留酒紅茶などの温かい飲み物・糖類・シナモン/クローブ柑橘類を混ぜ合わせたカクテル)が日本における卵酒と同じように風邪の治療法として飲まれている。

作り方

卵酒の作り方にはこれといった決まりはなく、各家庭、各人ごとに異なる。江戸時代に発行された『料理物語』に記された作り方は次の通りである[1]

  • 冷酒 - 織部盃三杯
  • 玉子 - 1個
  • 塩 - 少し

割った玉子に冷酒を少しずつ入れてよく溶く。塩を少し入れて燗をする。

『料理物語』にはこの他にも、玉子を使った料理酒が記載されている。たとえば、練り酒は玉子と白砂糖を用いている。

出典

  1. ^ a b 平野雅章 訳『教育社新書 原本現代語訳 料理物語』教育社、1988年、160-161頁。 
  2. ^ a b c 佐藤憲正『日本国語大辞典 第二版 第八巻』小学館、2001年、1106頁。 
  3. ^ 新村 出『広辞苑 第六版』岩波書店、2008年、1756頁。 
  4. ^ “どうすれば安全安心 風邪の常識再点検 治せるのは自分の免疫力”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2015年12月24日). オリジナルの2016年1月27日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160127234242/https://mainichi.jp/articles/20151224/dde/012/100/003000c 2023年4月8日閲覧。 

関連項目

外部リンク


卵酒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 01:25 UTC 版)

風邪」の記事における「卵酒」の解説

有名な民間療法だが、アルコール炎症増悪させるので、症状悪化させるまた、酒を市販風邪薬併用してならない。特に、多く市販薬含まれている解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンは、エタノール併用すると、肝臓に強い毒性を示す。長期間渡って併用した結果死亡した事例もあるため使用しない詳しくアセトアミノフェン参照)。

※この「卵酒」の解説は、「風邪」の解説の一部です。
「卵酒」を含む「風邪」の記事については、「風邪」の概要を参照ください。

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