どろん
- 逃走失跡。〔第三類 犯罪行為〕
- 踏晦。〔第四類 言語動作〕
- 駆落、逃亡など、急に消えてなくなるをいふ。
- ドロンは元楽屋の隠語ですが、今日ではあらゆる方面に使はれてゐますので、殆ど日常語の如くになつております。ドロンの出所は言ふまでもなく芝居の場合に、ドロンードロンドロンと、人が逃げ出す場合に、太鼓を打ちます。ですから逃げ出すことを『どろんする』と言ふことになります。
- 〔楽〕芝居の幽霊や忍術で消え失せるときには「ドロンドンドン」と太鼓を打つところから消え失せること、逃亡することに云ふ。「煙ヲ焚ク」に同じ。「ドロンをきめ込む」と云へば、逃走することとなる。花柳界、犯罪者其他一般に用ひらるる隠語にて逐電、馳落の意。「ズラカル」に同じ。
- 駆落、逃亡。
- 逃走。駆け落ちのこと。活動の忍術使ひが消へる時の音より。
- 逃げる。若桜 犯罪者仲間。
- 消えてなくなる意で、⑴かけおち、⑵逃亡、逐電。⑶急に姿が消えさること。
- 逃走。忍術猿飛佐助等の「どろん」と消えてなくなるところより。〔不〕
- 〔隠語〕逃亡、怪談でドロドロドロンと消える事から起る。ドロンをきめたと云えば逃げた事。
- 姿を消す。逐電。
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