クロマチン
英訳・(英)同義/類義語:chromatin, Chromosome structure; Genome;Nucleosome
古典的には、染色体以外で核内に見られる塩基性色素で染色される構造体。核DNAの基本となるDNAとタンパク質の複合体で、ヒストンなどと結合しており、遺伝子の活性化、不活性化に関与する。また、高度に凝縮したヘテロクロマチン領域があり、これ以外の真性クロマチンと区別される。
ゲノム
遺伝や核酸に関する反応や現象など: | カテネーション キャッピング ゲノムDNA ゲノム ゲノム刷り込み ゲノム解析 コドン-アンチコドン対形成 |
ゲノム
細胞の核の中にある染色体は、遺伝情報を含み、DNA分子とタンパク質からなる。さらにDNA分子を形成する塩基にはアデニン(A)・チミン(T)・グアニン(G)・シトシン(C)の4種類ある。いわば遺伝情報はこれら4つの文字(A、T、G、C)で書かれた文章にあたる。ヒトの遺伝情報は文章にすると、約30億の文字からなるが、これらは23対の染色体に分けられる。そして、それぞれの細胞が約30億の文字(つまりDNAの塩基対)を書き込んだゲノムをもっていることになる。
このようにゲノムは、様々なタンパク質を作りだす遺伝子の発現を制御する情報が含まれ、細胞中の遺伝情報の全体を指す。
・ 細胞
・ デオキシリボ核酸
・ 遺伝
・ 核
・ 染色体
・ タンパク質
・ 塩基
・ アデニン
・ チミン
・ グアニン
・ シトシン
・ 塩基対
・ 遺伝子
ゲノム
(genome から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 14:03 UTC 版)
ゲノム(独: Genom、英: genome, ジーノーム)とは、「遺伝情報の全体・総体」を意味するドイツ語由来の語彙であり、より具体的・限定的な意味・用法としては、現在、大きく分けて以下の2つがある。古典的遺伝学の立場からは、二倍体生物におけるゲノムは生殖細胞に含まれる染色体もしくは遺伝子全体を指し、このため体細胞には2組のゲノムが存在すると考える。原核生物、細胞内小器官、ウイルス等の一倍体生物においては、DNA(一部のウイルスやウイロイドではRNA)上の全遺伝情報を指す。分子生物学の立場からは、すべての生物を一元的に扱いたいという考えに基づき、ゲノムはある生物のもつ全ての核酸上の遺伝情報としている。ただし、真核生物の場合は細胞小器官(ミトコンドリア、葉緑体など)が持つゲノムは独立に扱われる(ヒトゲノムにヒトミトコンドリアのゲノムは含まれない)。
- ^ ダウドナ 2017, p. 34.
- ^ 『日本の科学者・技術者100人』木原均
- ^ Generating a synthetic genome by whole genome assembly: φX174 bacteriophage from synthetic oligonucleotides
- ^ 合成ゲノムのバイオロジー:世界と日本の現状
- ^ Gibson, B; Clyde A. Hutchison, Cynthia Pfannkoch, J. Craig Venter, et al. (2008-01-24). “Complete Chemical Synthesis, Assembly, and Cloning of a Mycoplasma genitalium Genome”. Science 319 (5867): 1215. doi:10.1126/science.1151721. PMID 18218864 2008年1月24日閲覧。.
- ^ Mitsuhiro Itaya, Kyoko Fujita, Azusa Kuroki, Kenji Tsuge. “Bottom-up genome assembly using the Bacillus subtilis genome vector”. Nature methods. Vol..5, no.1, 2008, p.41-43
- ^ Science 2 July 2010: Creation of a Bacterial Cell Controlled by a Chemically Synthesized Genome
- ^ “Tetraodon Project Information”. 2012年10月17日閲覧。
- ^ The Genome of Black Cottonwood, Populus trichocarpa (Torr. & Gray) Science(2006)
- genomeのページへのリンク