Canonical XML
別名:XML Canonicalization,XML正規化,XML-C14N
Canonical XMLとは、マークアップ言語であるXMLにおいて表記を統一するために用いられる記法のことである。「正規化されたXML文書」という意味を持つ。W3Cによって策定された。
XMLは、同じ内容を記述する際にある程度の異なる記述法を行っても差異を吸収できる余裕をもっており、出力された結果を見て同一の内容と判断されるようなXMLの記述も、コードのレベルでは異なる文字列から構成されるている場合がある。具体的には、ソースコードに改行が含まれていたりいなかったり、文字列が異なる文字コードで書かれていたり(あるいは実体参照で指定されていたり)すると、結果として出力される内容は同じでもXMLの記述そのものは別物と判断される。
XML文書の暗号化などを行う際には、このような表記にゆれによって暗号照会が失敗する恐れがある。そのため、XMLによる電子署名などを利用する際には、Canonical XMLによって表記を統一する必要がある。
余談だが、W3Cがオンラインで公開しているCanonical XMLの勧告文書のURIはhttp://www.w3.org/TR/xml-c14nとなっている。この「c14n」とは「XML Canonicalization」(Cとnとの間に14文字)の意味である。
参照リンク
Canonical XML
XML正規化 (XML Canonicalization)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/04 03:20 UTC 版)
「XML署名」の記事における「XML正規化 (XML Canonicalization)」の解説
XML署名の生成は、通常のデジタル署名の生成よりも少し複雑である。何故なら、与えられたXML文書は、一つ以上の正式なシリアル化された表現が存在するかもしれないからである。例えば、タグの中の空白は文法的に区別されないので、
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