ebXML
読み方:イービーエックスエムエル
ebXMLとは、Web上での電子商取引を共通フォーマットで行うために開発されたXML仕様である。
ebXMLを利用することで、従来は形式がばらばらだった企業間電子商取引のデータを、共通のXML形式で扱うことが可能となり、効率化を図れるようになる。
ebXMLはOASISとUN/CEFACTによって設立されたebXMLイニシアティブによって開発され、2001年に公開された。
参照リンク
ebXML - Enabling A Global Electronic Market - (英語)
ebXML CPP/CPA解説 - (XMLコンソーシアム コミュニティ)
ebXML
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2009/09/15 13:45 UTC 版)
ebXML (Electronic Business using eXtensible Markup Language、拡張可能なマーク付け言語を用いた電子ビジネス) は、XMLを用いたインターネット上の企業間電子商取引のための仕様群である。UN/CEFACTとOASIS(構造化情報標準促進協会)が共同で1999年にebXML Initiativeを立ち上げて仕様開発の活動を開始し、2001年に主要な仕様の初版を公開した。
ebXMLは複数の仕様からなる。その対象範囲は、取引伝票の伝送にとどまらず、取引のプロセスやプロトコルの指定から、企業が取引相手を探すための仕様にまで至る。ただし、伝票のフォーマットはebXMLでは定めておらず、UBLやRosettaNet PIPといった他の標準や、あるいは企業が独自に定めた伝票フォーマットを用いることになる。
ebXMLの主な仕様を以下に掲げる。
- ebXML Message Service - メッセージ伝送
- ebXML Collaboration Protocol Profile and Agreement - 取引企業の能力および合意の記述
- ebXML Business Process Specification Schema - 企業間取引プロセスの記述
- ebXML Registry - 企業情報の登録簿
- ebXML Core Components - 取引伝票の構成要素のモデル
ebXML Initiativeは初期の仕様の完成をもって解散したが、ebXMLを構成する各仕様はUN/CEFACTとOASISが分担して維持・改版が継続されている。Core Componentsのような業務寄りの仕様をUN/CEFACTが、Message Service等のIT寄りの仕様をOASISが担当している。
また、ISOはOASISやUN/CEFACTから提出されたebXMLの仕様を承認し、ISO/TS 15000 Electronic business eXtensible Markup Language (ebXML) の各パートとして出版している。
- Part 1: Collaboration-protocol profile and agreement specification (ebCPP)
- Part 2: Message service specification (ebMS)
- Part 3: Registry information model specification (ebRIM)
- Part 4: Registry services specification (ebRS)
- Part 5: ebXML Core Components Technical Specification, Version 2.01(ebCCTS)
関連項目
外部リンク
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