Variationen über ein eigenes Thema Op.21-1とは? わかりやすく解説

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ブラームス:創作主題による変奏曲

英語表記/番号出版情報
ブラームス創作主題による変奏曲Variationen über ein eigenes Thema Op.21-1作曲年1857年  出版年1862年  初版出版地/出版社Simrock 

作品解説

2009年2月 執筆者: 稲田 小絵子

この変奏曲1857年作曲されたのだが、その前年6月に、ブラームス友人ヨアヒム宛の書簡の中で変奏曲についての見解述べている。「主題との関係は厳密で純粋であるべき」だが、自分含めてベートーヴェンより後の作曲家は「旋律しがみついて」いるのだという。彼は、むしろ主題バス和声構造に基づき、それによって新し旋律へと変化させることに関心をもった。そして生み出されたこの変奏曲はしたがって主題旋律重視され前作の《シューマン主題による16変奏曲作品9とは異なった手法用いられている。
ブラームス自身による主題は、ポコ・ラルゲットの速さで、彼らしい子守唄のような優しい雰囲気をもつ。続く11変奏は、しばしば速度変えるものの、主題の9×2+9×2小節構造をほぼ維持し、調や拍子頻繁に変化することはない。各変奏独立したキャラクターをもっているが、和声あるいはバス主題との関連もたらし、それによって全体統一図られているのであるまた、緩急変化クライマックス用い方など、音楽的な配慮も十分みられる
後の《ヘンデル変奏曲や《パガニーニ変奏曲比べる知名度落ちるが、24歳作曲家による若さ溢れるこの変奏曲は、彼の変奏技法転換点という意味で重要な作品であろう



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