V5からV7(A1、A2、H)
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「Me 209 (航空機)」の記事における「V5からV7(A1、A2、H)」の解説
Bf109の後継機として開発したMe309が失敗に終わったことから、メッサーシュミット社では1943年の中頃から新たなBf109の後継機の開発を開始した。この機体にはMe209 II の制式名が与えられ、試作第1号機はMe209V5と命名されたが、速度記録機であったV1からV4までとはまったく別の機体であった。 V5はエンジンはDB603Aに環状ラジエーターを組み合わせたものをBf109G型の胴体に装備し、主翼はBf109より延長して高高度性能を向上させた。また、主脚は内側に引き込む形をとった。機体部品はBf109と65%共通化し、開発期間の短縮を図っていたが、方向安定不良による尾翼の改修や重心位置修正の為に主翼取り付け位置の変更等、改修を繰り返した結果ほとんど共通性が無くなってしまった。V5は1943年11月に初飛行しその後DB 603Gにエンジンが換装され性能試験に供されたが、最高速度は669km/hにとどまり、航空省はBf109の生産ラインを切り替えてまで量産する価値は無いとの決定を下し1944年4月開発中止となる。その後連合国軍の空爆によって破壊されてしまった。 1943年末に完成したV6は、ドイツ航空省からの指示によりJumo213エンジンを搭載し1944年4月に初飛行した。V7は、DB628エンジンの開発が遅れてしまい、代わりにDB603Gエンジンを搭載した形で1944年6月に初飛行した。
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