UMLと Unified Process への統合とは? わかりやすく解説

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UMLと Unified Process への統合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/03/30 12:51 UTC 版)

オブジェクトモデル化技法」の記事における「UMLと Unified Process への統合」の解説

1990年代後半に、OMT (オブジェクトモデル化技法) は他のオブジェクト指向ソフトウェア開発方法論統合された。 OMTモデル図の記法は、他の多くオブジェクト指向開発方法論考案者たちの意見を採り入れて UML (Unified Modeling Language; 統一モデリング言語) に統合された。 OMT開発手法は、Booch法OOSE統合されUnified Process (UP) となったRational Software は、Unified Process (UP) をもとにしてラショナル統一プロセス (RUP; Rational Unified Process) を開発した。 この統合に至る経緯述べる。 1990年代前半には、多く人々が、それぞれ独自のオブジェクト指向開発方法論提唱していた。 この項目で述べているとおり、ジェームズ・ランボーたちは OMT提唱していた。 またイヴァー・ヤコブソンOOSE (オブジェクト指向ソフトウェア工学) を提唱していた。 グラディ・ブーチBooch法提唱していた。 その他に多く人々が、それぞれ独自のオブジェクト指向開発方法論提唱していた。 これらの開発方法論は、それぞれ固有のモデル図の記法を規定しており、また開発手法もさまざまであった。 この状況のもとでは、とりわけモデル図の記法が開発方法論ごとにばらばらであったことが問題となっていた。 ソフトウェア技術者は、オブジェクト指向共同作業を行うためもしくはオブジェクト指向技術書を理解するために、状況に応じて複数モデル図の記法を習得する必要があった。 それぞれのモデル図の記法で実現しようとしていることは、大ざっぱにいえばほとんど同じであったため、記法が多く存在することによる利点はほとんど無くデメリット大きかったこうした状況のもとで1994年OMT の提唱者の一人ジェームズ・ランボーが、ゼネラル・エレクトリック (GE) からグラディ・ブーチ在籍する Rational Software移籍し開発方法論を統合する作業着手した。 さらに1995年には Rational Software は、イヴァー・ヤコブソン在籍する Objectory AB買収したRational Software において、ランボーとブーチとヤコブソンそれぞれのオブジェクト指向ソフトウェア開発方法論統合する作業行ったRational Software開発方法論を統合する作業過程で、モデル図の記法と開発手法まとめて統一するではなくモデル図の記法の統一開発手法統一2つ作業分割して作業する方針を採ることになった統一したモデル図の記法の名前は UML (Unified Modeling Language; 統一モデリング言語) といい、OMG (Object Management Group) のもとで Rational Software は他の企業共同開発引き続き行い1997年UML 1.1 として標準化された。OMTモデル図の概念と記法の多くUML引き継がれている。現在の UML最新版はこの UML 2.0 であり、現在も OMG のもとで開発進められている。 また、Rational Softwareオブジェクト指向ソフトウェア開発手法Unified Process (UP) として統合された。 Rational Software は、Unified Process (UP) をもとにしてラショナル統一プロセス (RUP; Rational Unified Process) を開発したUnified Processラショナル統一プロセスでは、モデル図の記法 (モデリング言語) として UML採用している。 現在、UML情報技術広く普及している。 ラショナル統一プロセスを含む多くソフトウェア開発手法で、モデリング言語として採用されている。 ソフトウェア開発使われる事例情報技術技術書で使われる事例が多い。 OMT分析段階作成するモデル図の概念と記法の多くUML (Unified Modeling Language; 統一モデリング言語) に引き継がれている。 オブジェクトモデル図は、UMLクラス図良く似ている状態図 (デヴィッド・ハレルの状態遷移図) は、UML状態機械図 (状態遷移図) と良く似ているデータフロー図 (伝統的なデータフロー図) に記述する内容は、UML ではアクティビティ図記述することができる。UMLアクティビティ図は、データフロー図はとあまり似ていないが、オブジェクトフローやコントロールフロー活用することで、データフロー図同等上の記述能力をもつ。

※この「UMLと Unified Process への統合」の解説は、「オブジェクトモデル化技法」の解説の一部です。
「UMLと Unified Process への統合」を含む「オブジェクトモデル化技法」の記事については、「オブジェクトモデル化技法」の概要を参照ください。

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