トリュフ
トリュフとは、和名でセイヨウショウロ(西洋松露)と呼ばれるキノコ、および、その子実体の呼び名である。あるいは、そのキノコに似せて作られたチョコレート菓子のことである。
【トリュフの語源】
「トリュフ」という呼び名はフランス語のtruffeに由来している。フランスはトリュフの主な産地でもあり、フランス料理の食材として用いるため主な消費地でもある。トリュフは学名をTuberといい、英語名はTruffle(トラッフル)という。
トリュフには独特の芳香があり、主に料理の香り付けに用いられる。地下に生じるため見つけにくく、嗅覚に優れて豚や犬に探させる採取方が伝統的に行われている。産出量は決して多くない。トリュフはキャビアとフォアグラと共に、いわゆる「世界三大珍味」のひとつに位置づけられる。「黒いダイヤ」と呼ばれることもある稀少な食材である。
洋菓子のトリュフはキノコのトリュフに似た色形のチョコレート菓子である。生クリームや洋酒などを練り込んだ口溶けのよいチョコレートを別種のチョコレートで覆ったりココアパウダーをまぶしたりして作られる。キノコのトリュフとの混同を回避できる呼称として「トリュフチョコレート」(chocolate truffle)が挙げられる。というか「トリュフ」が「トリュフチョコレート」を略した呼び名と捉えられる。
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