Tributyltin oxideとは? わかりやすく解説

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ティー‐ビー‐ティー‐オー【TBTO】

読み方:てぃーびーてぃーおー

tributyl tin oxide有機錫(すず)化合物の一。毒性強く、ハマチ・タイ養殖魚網防汚剤などに使われ海藻や貝の付着防止効力発揮するが、魚介類汚染問題になり、1987年全面使用禁止となった。トリブチルチンオキサイド。酸化トリブチル。


TBTO

分子式C24H54OSn2
その他の名称ビオメト、ビオチノックス、トリブチルすずオキシドビス(トリ-n-ブチルすず)オキシド、TBTO、bioMet、Butinox、Tributyltin oxideBis(tri-n-butyltin) oxide、1,3-Distanna-2-oxa-1,1,1,3,3,3-hexabutylpropane、スタンニシドO、スタンニシドA、ラスタノックスT、BioMeT TBTO、Lastanox T、C-Sn-9、Stannicide A、Stannicide O、LS-3394、ENT-24979、TBOT、ビストリブチルスズオキシド、Bistributyltin oxide、1,1,1,3,3,3-Hexabutyldistannoxane、1,1,1,3,3,3-Hexabutyl-2-oxa-1,3-distannapropane、ビス(トリブチルすず)オキシドBis(tributyltin)oxide、Tributyl(tributylstannyloxy)stannane、1,1,1,3,3,3-ヘキサブチルジスタンノキサン、Hexabutyl-2-oxatristannane、Bis[tributylstannyl] oxide、Hexabutyl-1,3-distanna-2-oxapropane、Oxybis(tributylstannane)、Bis(tributylstannyl) etherBis(tributylstannyl) oxideDi(tributylstannyl) oxide
体系名:ジ(トリブチルスタンニル)オキシド、1,1,1,3,3,3-ヘキサブチル-1,3-ジスタンナ-2-オキサプロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサブチル-1,3-ジスタンナ(IV)-2-オキサプロパン、オキシビス[トリブチルすず(IV)]、ビス(トリブチルスタンニル)エーテル、オキシビス(トリブチルスタンナン)、ビス(トリブチルスタンニル)オキシド、ヘキサブチル-2-オキサトリスタンナン、1,1,1,3,3,3-ヘキサブチル-2-オキサ-1,3-ジスタンナプロパン、1,3-ジスタンナ-2-オキサ-1,1,1,3,3,3-ヘキサブチルプロパン、トリブチル(トリブチルスタンニルオキシ)スタンナンビス[トリブチルスタンニル]オキシド、ヘキサブチル-1,3-ジスタンナ-2-オキサプロパン


酸化トリブチルスズ

(Tributyltin oxide から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 18:53 UTC 版)

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酸化トリブチルスズ
識別情報
CAS登録番号 56-35-9 
KEGG C18149 
特性
化学式 C24H54OSn2
モル質量 596.112
外観 無色透明の液体
融点

-45℃

沸点

180℃(2 mm Hg)

への溶解度 0.002 g/100 mL
危険性
Rフレーズ R21 R22 R23 R25 R36 R37 R38 R48
Sフレーズ S36 S37 S39 S45
引火点 190℃(密閉式)
半数致死量 LD50 92-194 mg/kg(ラット、経口)[1]
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

酸化トリブチルスズ(さんかトリブチルスズ、: Tributyltin oxide、略称TBTO)は有機スズ化合物の一種。トリブチルスズ(TBT)の酸化物として、船底塗料や漁網防汚剤、農業用殺菌剤として使用された。

用途

1960年6月27日に農薬登録を受け、ネギタマネギの黒斑病の防除に使われたほか、船底や漁網に貝類が付着するのを防止するための船底塗料や漁網防汚剤、木材防腐剤靴下おむつカバーなどの殺菌剤としての用途もあった。農薬としては、1977年1月28日に登録失効した[2]

安全性

日本の毒物及び劇物取締法では劇物に指定されている。半数致死量(LD50)はラットへの経口投与の場合、127-234mg/kg[3]、92-194 mg/kg[1]のデータがある。皮下投与の場合はラットで605mg/kg[1]。皮膚や目、呼吸器に強い刺激性がある[4]マスノスケの96時間半数致死濃度(LC50)は1.5μg[5]1987年に、イギリスで船底塗料としての使用禁止、アメリカ合衆国環境保護庁による認可の取り消し、日本での全国漁業協同組合連合会および全国かん水養魚協会が消費者団体からの要請に応じ使用自粛を決めた。2001年には国際海事協会が船舶へのTBT系塗料の塗布禁止、2008年から同系塗料を使用した船舶(コーティングなどで溶出防止措置を施した船舶を除く)の航行を禁止した[2]

脚注

  1. ^ a b c DFGOT 1,(1991)-製品安全データシートより
  2. ^ a b 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044
  3. ^ CICAD 14,(1999)-製品安全データシートより
  4. ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
  5. ^ EHC116, (1999)-製品安全データシートより


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