Tom Pillibiとは? わかりやすく解説

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トム・ピリビ

(Tom Pillibi から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/28 12:08 UTC 版)

"Tom Pilibi"
ユーロビジョン・ソング・コンテスト1960エントリー曲
歌手
ジャクリーヌ・ボワイエ
言語
作曲者
作詞者
ピエール・クール (Pierre Cour)
指揮者
結果
決勝順位
1位
決勝ポイント
32ポイント
エントリー曲年表
◄ "Oui, oui, oui, oui" (1959)   
"Printemps, avril carillonne" (1961) ►
みんなのうた
トム・ピリビ
歌手 ダークダックス(*1)
ペギー葉山(*2)
作詞者 ピエール・クール(原詞)
ダークダックス(*1)
水野汀子(*2)
(以上 訳詞)
作曲者 アンドレ・ポップ
編曲者 服部克久(*1)
若松正司(*2)
映像 アニメーション(*1、*2とも)
映像制作者 中原収一(*1、*2とも)
初放送月 1961年6月 - 7月(*1)
1965年8月 - 9月(*2)
その他 2022年1月10日放送の『今日は一日みんなのうた三昧』で(*2)を放送。
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トム・ピリビ」(Tom Pillibi) は、ジャクリーヌ・ボワイエフランス語版が歌い、1960年第5回ユーロビジョン・ソング・コンテストで優勝したフランス語の歌。日本ではNHKの『みんなのうた』を通して紹介された[1]。日本では「トンピリビ」とも表記される。

ユーロビジョン・ソング・コンテスト

1960年第5回ユーロビジョン・ソング・コンテストにおいて、この曲はくじ引きで決まった順番に従い、一番後の13番目に(イタリア代表だったレナート・ラシェルイタリア語版 の "Romantica" に続いて)演奏された。投票の結果、32ポイントを集め、1958年第3回アンドレ・クラボーフランス語版が歌った「お休み恋人よ (Dors, mon amour)」に次ぐ、フランスにとって2つ目のユーロビジョン・ソング・コンテスト優勝曲となった。

この歌は、やや速めのテンポで、女性の歌い手が彼女の恋人である曲の題名になっている人物(トム・ピリビ)について語るものである。歌い手は、主人公の物質的な富(ふたつの城、船、ほかの女性も彼に夢中...)について語った上で、「たったひとつの欠点」は、彼が「...というくらいの大嘘つき」だと述べて、そこまでに述べていたことはみんな嘘だと明かす。それでも、歌い手は、彼のことを愛している、と歌って締めくくられる。

コンテストの歴史の中でやがて一般的になっていくように、この歌にも英語版が作られたが、その内容は、原曲と同じ人物についてのものではあるが、印象はかなり異なっている。英語版の主人公トムは、強引な女たらしで、まったく信用できない人物になっている。おそらくは、こうした仏英版の食い違いが災いしたのであろう。ユーロビジョン・ソング・コンテストの歴史について著されたデス・マンガン (Des Mongan) の本は、この歌について「2つの城と2隻の船をもつ、おおよそ不埒な男がいるが、彼女はそれでも彼が好きなのだ」と記し、この問題をさらにこじれさせてしまった。なお、ボワイエは、同じ題名でドイツ語版も録音している。

この曲が優勝した翌年、1961年第6回ユーロビジョン・ソング・コンテストでは、ルクセンブルク代表として出場したジャン=クロード・パスカルフランス語版が歌った「二人は恋人 (Nous les amoureux)」が優勝した。

フランス代表として、この曲の翌年に歌われたのは、ジャン=ポール・モーリクフランス語版の「Printemps, avril carillonne」であった。

日本への紹介

この曲には、日本語の歌詞が付けられ、NHKみんなのうた』で前後2回、異なる歌詞で取り上げられた。まず1961年に、ダーク・ダックスの訳詞・歌唱によるものが放送された[1]。同じ1961年に、ダーク・ダックスのシングル『すずらん』(キングレコード、規格品番:EB-7027)のB面に「トンピリビ」の曲名で収録された。このバージョンは、原曲の歌詞に見える地名(スコットランドを意味する「エコース」とモンテネグロを指す「モントネグロ」)がそのまま訳出されているものの、主人公トム・ピリピが実は嘘つきだというオチは表現されていない[2]

1965年には水野汀子の訳詞、ペギー葉山の歌唱によるものが放送された[1]。こちらでは、原曲と同様に、歌詞の3番で主人公が「大ボラ吹き」であることが明かされる[3]

なお映像は双方とも中原収一製作となっているが、1965年版は1961年版と同じ映像か、あるいは新撮かは一切不明。

水野汀子の訳詞版は1974年に高校の、1975年に中学校の音楽教科書に掲載された[4]

水野汀子の訳詞版はビリー・バンバン[5]皆川おさむ[6]天地総子[7]塩野雅子[8]鮫島有美子[9]速水けんたろう & 茂森あゆみ[10]などにカバーされている。

ダーク版・水野版とも『みんなのうた』では「みんなのうた発掘プロジェクト」によって音声は提供されたが、映像は双方とも提供されていない。なお2022年1月10日NHK-FM放送で放送された『今日は一日みんなのうた三昧』では水野版が放送された。

出典・脚注

  1. ^ a b c 「トム・ピリビ」の検索結果”. 日本放送協会. 2012年4月17日閲覧。
  2. ^ トム・ピリビ”. J-Lyric.net. 2012年4月17日閲覧。
  3. ^ トムピリビ/杉並児童合唱団-カラオケ・歌詞検索、JOYSOUND.com - 2019年8月29日閲覧。
  4. ^ 『歌い継がれる名曲案内 音楽教科書掲載作品10000』日本アソシエイツ、2011年、677頁、719頁。ISBN 978-4816922916
  5. ^ 世界文化社『ドレミファブック 7』収録
  6. ^ フィリップス『黒ネコのタンゴ/おさむと礼子』(1970年4月25日発売、規格品番:FS-8096)収録
  7. ^ 日本クラウン『世界のこどものうた』(1994年1月21日発売、規格品番:CRCD-2028〜9)収録
  8. ^ キングレコード『どうよう(2)〜いぬのおまわりさん』(1992年3月5日発売、規格品番:KICG-8102)などに収録。曲名が「トンピリビ」になっている
  9. ^ 日本コロムビア『ドレミの歌/鮫島有美子〜子供のために』(1994年5月21日発売、規格品番:COCO-78017)収録
  10. ^ ポニーキャニオン『NHKおかあさんといっしょ あつまれ!!せかいのうた』(1998年4月29日発売、規格品番:PCCG-00453)収録

外部リンク

先代
"Een beetje"
テディ・ショルテン英語版
ユーロビジョン・ソング・コンテスト優勝者
1960年
次代
"Nous les amoureux"
ジャン=クロード・パスカルフランス語版

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