領主と奥方の物語
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/13 06:25 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動『領主と奥方の物語(レー)』(りょうしゅとおくがたのレー、The Lay of Aotrou and Itroun )は、J・R・R・トールキンが1930年に書き、1945年12月にウェルシュ・リヴュー誌で発表された、508行からなる韻文詩である。日本では辺見葉子による日本語訳が1992年にユリイカで発表された。“Aotrou and Itroun”とは、ブルトン語で「領主と奥方」(lord and lady)を意味する。
この詩は、12世紀の中英語文学で人気のあった「ブルトン・レー」の形式に基づいており、英雄的・騎士道的価値観とキリスト教との対立、結婚制度との関係を探っている。
あらすじ
作中の領主と奥方はブルトン人の貴族である。かれらには世継がなく、領主は魔女に助けを求める。奥方が子を得ると、魔女は領主の前に現れ、自らが妖精コリガン(Corrigan)であることを明かし、報酬として領主の愛を求める。領主はキリスト教の価値観にそった騎士の名誉を犠牲にして、魔女との約束を破る。
- "愛など与えぬ。わが愛は妻に。
- わが妻は産褥にある。
- わたしをたぶらかし、
- この幽谷のおまえの元へ引き寄せた獣を呪う。"
コリガンは3日後に死ぬ呪いを領主にかけるが、領主は神意に信頼を置き、このなりゆきを引き受ける。
- "三日後もわたしは安楽に生きていよう
- そして神が望んだときに死ぬだろう
- 老いによるものか、あるいはいつか
- キリスト教徒の勇ましき戦においてか"
3日後に領主は亡くなる。奥方も心痛のため亡くなり、かれらはともに葬られ、子供たちの成長を見ることはない。
中つ国との関連
作品の舞台となった実在の森「ブロセリアンドの森」の名前は、中つ国を舞台とした詩『レイシアンの歌』でもエルフの国、「ブロセリアンド(Broceliand、Broseliand)」の名前に流用された。「ブロセリアンド」は試行錯誤のあと、「ベレリアンド」に訂正され、後の作品で定着した。
「The Lay of Aotrou and Itroun」の例文・使い方・用例・文例
- The Malay Times に掲載されていた、非常勤の下級アナリストの職に関する広告についてご連絡を差し上げています。
- ‘They are flying kites.' はあいまいな文である.
- 話し中です (《主に英国で用いられる》 The number's engaged.).
- 名詞相当語句 《たとえば The rich are not always happier than the poor. における the rich, the poor など》.
- 総称単数 《たとえば The dog is a faithful animal. の dog》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- 王立オペラ劇場 《the Covent Garden Theatre のこと》.
- 英国学士院 (The Royal Society)の会報.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- 『Scotish』は、『The Scottish Symphony』や『Scottish authors』、あるいは、『Scottish mountains』のような、より正式な言葉遣いの傾向がある
- STD(神学博士)はラテン語のSanctae Theologiae Doctorに由来する
- 『The boy threw the ball(少年がボールを投げた)』は、能動態を使う
- 『The ball was thrown(ボールは投げられた)』は簡略化された受動態である
- 1992年,「The Animals(どうぶつたち)」という本のために,まどさんの動物の詩のいくつかが皇后美(み)智(ち)子(こ)さまによって英訳された。
- 式典は,3Dコンピューターアニメ映画「I Love スヌーピー The Peanuts Movie」の米国公開の数日前に行われた。
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
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