TZR125
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TZR125(2RM)は1987年に発売された。RZ125をフルモデルチェンジしたノンカウル(今でいうネイキッド)車であり、カウルは限定車にのみ装備された。エンジンはクランクケースが同時期に製造されたDT(3FW・3ET)やSDRと共通である。また、装備面ではTZR250(1KT/2XT)と同じく、デルタボックスフレーム、YPVSを採用し、フロント16インチ、リヤ18インチとハンドリングマシンを強調するかのような本格的でレーシーな装備であった。 1990年には250と同じく中空3本スポークのホイールを採用し、同時にフロントディスクブレーキの強化、フロントホイール17インチへの変更、リヤのディスクブレーキ化、サスペンションセッティングの最適化、など、特に足まわりにおいてフルモデルチェンジに近い改良が施された。1999年までカタログに掲載されたTZRシリーズでは最も息の長いモデルとなった。 国内生産のTZR125が生産終了しても、イタリアのベルガルダヤマハでは3MAベースのフレームを採用したフルカウルのTZR125RやTZR125RSPおよびTZR125RR(4DL・イタリア製)を生産し続け、その後も国内YAMAHAが3XVベースのフレームを使用し生産したTZR125R(4FL.4HW.4HX.4JB)を輸出していたが全て生産終了した。なおTZR125RとTZR125RRは30psでTZR125RSPは32psだが、TZR125R(4FL.4HW.4HX.4JB)は現地の免許制度や年式により異なり15psから32psとなっている。 ベルガルダ・ヤマハが生産したものはレッドバロンが輸入販売していた経緯があり、現在でも部品の供給を行っているので入手にはそれほど困らない。但し、「OSピストン」についてはメーカーの意向により出荷されなくなっている。TZR125R(4FL.4HW.4HX.4JB)については、プレストコーポレーションの輸入が約20台と並行輸入が数台あるだけらしく生産終了から15年以上経過した現在、日本国内には数台となる超稀少車である。
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