TOI-2267とは? わかりやすく解説

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TOI-2267

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/26 07:38 UTC 版)

TOI-2267
仮符号・別名 TOI 2267
星座 ケフェウス座[注 1]
見かけの等級 (mv) 15.41±0.01[1]
分類 赤色矮星[2]
主系列星[3]
位置
元期:J2000[1]
赤経 (RA, α)  04h 20m 12.6435477456s[1]
赤緯 (Dec, δ) +84° 54′ 06.276479688″[1]
視線速度 (Rv) −19.0±0.3 km/s[3]
固有運動 (μ) 赤経: 182.388 ミリ秒/[1]
赤緯: -213.503 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 44.3496 ± 0.3556ミリ秒[1]
(誤差0.8%)
距離 73.5 ± 0.6 光年[注 2]
(22.5 ± 0.2 パーセク[注 2]
軌道要素と性質
惑星の数 3
物理的性質
半径 A:0.2075±0.0225 R[3]
B:0.130±0.030 R[3]
質量 A:0.1710±0.0079 M[3]
B:0.0989±0.0130 M[3]
表面重力 (logg) A:4.99±0.05[3]
B:5.28±0.18[3]
自転周期 A:0.6958 日[3]
B:0.4936 日[3]
スペクトル分類 A:M5V[3]
B:M6V[3]
光度 A:0.0033±0.0003 L[3]
B:0.0011±0.0003 L[3]
表面温度 A:3030±100 K[3]
B:2930±160 K[3]
金属量[Fe/H] A:0.164±0.11[3]
B:0.164±0.11[3]
年齢 A:≳10 億年[3]
B:≳10 億年[3]
他のカタログでの名称
G 222-3LP 4-80、LSPM J0420+8454PM J04202+8454、TIC 4598370082MASS J04201254+8454062WISE J042013.90+845404.1[1]
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TOI-2267とは、太陽から73.5光年 (22.5 pc) 離れた位置に存在する連星である。この連星系の見かけの等級は15.4で、肉眼では観測できない[4]。2つの赤色矮星で構成されており、互いに8 au 離れている[3]

惑星系

TOI-2267系には地球サイズの惑星が3つ確認されているが、それぞれの惑星がどの恒星の周囲を公転しているかは不明である。3つのうち2つの惑星は公転周期が近いため、3つの惑星すべてが同じ恒星の周囲を公転している可能性は低い。仮にそうであれば、TOI-2267は両方の恒星の周囲にトランジット惑星が存在することが知られている2番目の恒星系となる[3][5][注 3]。この惑星配置は、コンパクトな連星系における惑星の形成と進化の研究に新たな知見をもたらす可能性がある。しかし、すべての惑星が非常にコンパクトな共鳴配置で同じ恒星の周囲を公転している可能性もあり、その場合TOI-2267は知られている中で最もコンパクトな太陽系外惑星系となる[2]

これらの惑星の発見は、TESSによる観測データを用いて2025年に発表された。当初は2つの惑星(TOI-2267 bTOI-2267 c)しか確認できず、3つ目の惑星は候補のままであった[3]。数か月後、フォローアップ観測により3つ目の惑星(TOI-2267 d)が確認された[2]

TOI-2267 Aの惑星[3][注 4]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
d[2] 0.0174±0.0003 2.0344678(23) 87.4±0.6° 0.98±0.09 R
b 0.0205±0.0025 2.2890900(12) 90.35+0.85
−1.2
°
1.00±0.11 R
c 0.0263+0.0040
−0.0036
3.4950412(22) 89.66+1.6
−0.89
°
1.14±0.13 R
TOI-2267 Bの惑星[3][注 5]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
d[2] 0.0145+0.0006
−0.0007
2.0344671(23) 89.0+0.6
−0.7
°
1.77±0.43 R
b 0.0127±0.0032 2.2890896(17) 90.0±1.0° 1.22±0.29 R
c 0.0145+0.0045
−0.0037
3.4950404(28) 89.2+2.4
−1.1
°
1.36±0.33 R

脚注

注釈

  1. ^ このウェブサイト赤経赤緯[1]から導出
  2. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  3. ^ 既知の惑星系ではケプラー132が同様のケースである。それぞれの惑星がどの恒星の周囲を公転しているかは不明であるが、2つの惑星の公転周期がほぼ同じであるため、すべての惑星が同じ恒星の周囲を公転することはできない[6]
  4. ^ 惑星がTOI-2267 Aを公転している場合の値。
  5. ^ 惑星がTOI-2267 Bを公転している場合の値。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i “G 222-3”. SIMBAD. Centre de données astronomiques de Strasbourg. 2025年12月1日閲覧.
  2. ^ a b c d e Greklek-McKeon, Michael; Gomez Barrientos, Jonathan (2025-12). “Validation of a Third Earth-sized Planet in the TOI-2267 Binary System”. アストロノミカルジャーナル. arXiv:2512.10007. 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y Zúñiga-Fernández, S. et al. (2025). “Two warm Earth-sized exoplanets and an Earth-sized candidate in the M5V-M6V binary system TOI-2267”. Astronomy & Astrophysics 702: A85. arXiv:2508.14176. Bibcode2025A&A...702A..85Z. doi:10.1051/0004-6361/202554419. 
  4. ^ TOI-2267 Ab”. exoplanet.eu (2025年). 2025年11月29日閲覧。
  5. ^ Miniature Binary Star System Hosts Three Earth-sized Exoplanets”. Universe Today (2025年11月14日). 2025年11月29日閲覧。
  6. ^ Lissauer, Jack J.; Marcy, Geoffrey W. (2014-03). “Validation of Kepler's Multiple Planet Candidates. II. Refined Statistical Framework and Descriptions of Systems of Special Interest”. アストロフィジカルジャーナル 784 (1): 44. arXiv:1402.6352. Bibcode2014ApJ...784...44L. doi:10.1088/0004-637X/784/1/44. 

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