2023年に発見された太陽系外惑星の一覧
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/29 06:59 UTC 版)
2023年に発見された太陽系外惑星の一覧(2023ねんにはっけんされたたいようけいがいわくせいのいちらん)では、2023年に発見された太陽系外惑星について述べる。
主な発見



1月
- CARMENESによって太陽系から約9.6パーセクと比較的近い距離に存在する恒星ウォルフ1069の周囲を公転するハビタブルゾーン内に位置する地球型惑星ウォルフ1069bが発見された[1]。
- TESSによってTOI-700の周囲を公転する4番目の惑星TOI-700 eが発見された。TOI-700 eは、以前に発見されていたTOI-700 dとともにハビタブルゾーン内に位置する地球型惑星であり、この発見によってTOI-700系にはハビタブルゾーン内に2つの惑星が存在することになる[2]。
- 地球とほぼ同じサイズの地球型惑星LHS 475 bがジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)による観測で発見された。この惑星は、TESSによる観測でTOI-910.01という名称で最初に惑星候補として検出され、JWSTによってこの惑星候補の存在が確認された[3][4]。
- 2個の恒星が存在するTOI-1338系に新しい惑星であるTOI-1338 cが発見された。TOI-1338 cは高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)とESPRESSOによるドップラー分光法による観測で発見され、ドップラー分光法を使用して発見された最初の周連星惑星である[5]。
2月
- 直接撮像法によってうさぎ座AF星の周囲を公転するうさぎ座AF星bが発見された。また、アストロメトリ法でも観測されており、以前までにアストロメトリ法を用いて発見された太陽系外惑星の中では一番質量が小さい[6][7]。
4月
- TESSによってTOI-2095の周囲を公転する2つのスーパーアースであるTOI-2095 bとTOI-2095 cが発見された。これら2つの惑星の平衡温度は300~350ケルビンであり、ハビタブルゾーンの端(内側の限界に近い位置)を公転している[8]。
5月
- ExoMinerによって新たに69個のケプラー惑星が確認された[9]。
- TESSによってTOI-715の周囲を公転するTOI-715 bが発見された。TOI-715 bは最も保守的なハビタブルゾーン内を公転している岩石惑星である。さらに、ハビタブルゾーンの外側の限界のすぐ内側を公転している2つめの惑星候補(TOI-715.02)が存在している可能性も示されている[10]。
一覧
凡例
- 惑星の質量について、地球質量
地球型惑星 | |
---|---|
ガス状 |
|
その他 |
太陽系外惑星探査プロジェクト | |||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
地上 |
| ||||||||||
宇宙空間 |
| ||||||||||
関連項目 | |||||||||||
- 宇宙生物学
- 惑星海洋学
- ハビタブルゾーン
- Earth analog
- 地球外の液体の水
- 衛星の居住可能性
- スーパーハビタブル惑星
- 橙色矮星系の居住可能性
- 赤色矮星系の居住可能性
- 連星系の居住可能性
- 居住するのに適した太陽系外惑星の一覧
- HabCat
- Exoplanet Data Explorer
- 太陽系外惑星エンサイクロペディア
- NASA Exoplanet Archive
- NASA Star and Exoplanet Database
発見年別の太陽系外惑星の一覧 | |
---|---|
2000年代以前 | |
2000年代 | |
2010年代 | |
2020年代 |
- 惑星系
- 複数惑星系の一覧
- 原始惑星系円盤を持つ恒星の一覧
- 太陽系外惑星
- 発見方法別
- ドップラー分光法で発見された惑星
- トランジット法で発見された惑星
- 重力マイクロレンズ法で発見された惑星
- TTV法で発見された惑星
- 直接撮像法で発見された惑星
- アストロメトリ法で発見された惑星
- パルサー・タイミング法で発見された惑星