SJ08J
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2007年9月、ヤマハモーターヨーロッパにて2008年度モデルが発表された。外観は従来型の面影を残しながらも一新された。ヨーロッパでは2007年10月以降に発売開始、日本国内への導入は更に遅れて2008年7月30日発売となった。 エンジンは従来型を熟成したもので、排気量やボアストローク比など基本諸元は同一で、最高出力も28kW(38馬力)/7000rpm(日本国外仕様は32.0kW/7500rpm)に最大トルク44Nm(4.5kgf-m)/5500rpm(日本国外仕様は46.4Nm/6500rpm)と従来型とほぼ同等の出力だが、フレーム形状の変更に伴いエアボックス配置がフレームのヘッドパイプ後方となり吸気効率を向上したことや燃料噴射装置の設定変更などで、低中速域での加速性能が向上しているという。なお、燃料タンク容量が15Lへ増加している。 車体では、フレームをダイカストアルミ合金製へ変更したのが大きな特徴となる。そして前輪が15in化されタイヤ寸法が120/70-15となったことで、前後輪とも15インチとなった。前側サスペンションは43mm径の正立式テレスコピックフォークへ変更すると共に、フォークオフセット量(35mmから30mmへ)やキャスター角(28度から25度へ)、フロントフォークピッチ(230mmから210mmへ)やトレール(95mmから92mmへ)、ホイールベース(1575mmから1580mmへ)などを変更することで、前輪の15インチ化にあわせて旋回性と直進安定性を向上させている。また前側ブレーキキャリパーが片押し2ポット式の2連装から鋳造モノブロック対向4ポット式の2連装へ変更され、前側ブレーキレバーも5段階位置調整式に、後ろ側ブレーキはキャリパーが従来型と同一ながらマスターシリンダー径が変更された。こうした変更により車体乾燥重量は203kgとなり、車体の前後重量配分は再び47:53となった。 また細部では、回転計や速度計といった機能はほぼ同じながらメーター外観が一新されたり、座席下大型収納スペースの開閉が後ろヒンジ式へ変更されたりしている。
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