SF的アイテムと設定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 01:43 UTC 版)
「メトロポリス (1927年の映画)」の記事における「SF的アイテムと設定」の解説
人造人間 高度に発達した機械工学やエレクトロニクス技術により、いずれ人間とそっくり同じ動きをする自動人形のようなものが作られるであろうことは当時としても予測されていた。アメリカのパルプ・マガジンに掲載される漫画や小説などには既に登場していた。しかし、それを「動く映像」という情報ではっきりと見せたのは本作品が最初である。中にスタントマンが入って動かす、いわゆる「着ぐるみ」方式で表現されている。これほどまでに精巧な人造人間を産み出す未来社会を予測する一方、現在でいう「産業用ロボット」の出現は予測されておらず、劇中では産業革命当時さながらの状態で大勢の工員たちが汗まみれになって長時間労働を強いられるという、偏った社会が設定されている。 テレビ電話 従来の電話機に映像の同時送受信機能を追加した通信機器。当時は機械式テレビが生まれて2年もたっておらず(イギリスのベアードが1925年に成功した)「テレビジョン」というもの自体が実現されたばかりであった。しかし、この映像送受信のシステムは劇中では通信に利用されるだけで、「娯楽放送」という形で登場することは無い。地上の都市で生活する支配階級の娯楽はスポーツ観戦や音楽鑑賞、ダンス鑑賞など、映画公開当時の娯楽と大差の無い設定だった。
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