SF用語としての用法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 15:38 UTC 版)
「センス・オブ・ワンダー」の記事における「SF用語としての用法」の解説
SF小説等を鑑賞した際に生じる、ある種の不思議な感覚のこと。また、それを他者へと説明する為の語である。 SF的な表現手法やアイディア、あるいは強烈なイメージによって、異化作用が特に働いた場合、生じることが多い。これについては、SF評論家の大野万紀の執筆した『帝都物語』書評の、次の一節からも窺える。「現在実際に存在している都市というものが(中略)、ほんのわずか時間や視点を変えるだけで、どれほど異様な未知の様相を呈するか、本書ではそういった異化作用が積極的になされ、読者のセンス・オブ・ワンダーを誘っている。」 また、イギリスのSF作家ブライアン・オールディスは自著の中で、この"センス・オブ・ワンダー"が1930 - 40年代におけるSFの特徴であると述べ、1970年代の初期と中期においてアメリカのSF小説は、抑制と小説技法を重視する新しい感性のもと、これを取り戻そうとしたと論じた。
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