R.I.P、Punishment For Decadence、No More Color (1987年 - 1990年)
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「コロナー」の記事における「R.I.P、Punishment For Decadence、No More Color (1987年 - 1990年)」の解説
1987年、1stアルバムR.I.P をリリース。バンド自らその音楽性をプログレッシブ・デスメタルと表現していたとおり、主に死に関することをテーマとした、ダークで、そしてジャズやクラシックなどの音楽要素も取り入れた、複雑でプログレッシブなそのスラッシュメタルサウンドは高く評価され、ヨーロッパで50,000枚以上のセールスを記録した。続く1988年には2ndアルバムPunishment For Decadence をリリース。スピードへの強いこだわりを感じさせる楽曲はスラッシュメタルらしさを強く感じさせながら、さらに複雑さを増した楽曲と流れるようなトミー・ヴェッターリのギターソロなどにみられる音楽的な要素は、彼らの更なる音楽的発展の可能性を感じさせた。 Coronerは、アルバムの最後に実験的な曲を収録することがよくあり、このアルバムでは実験的アレンジによるジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)の"Purple Haze"のカバーが収録された。 1989年にリリースされた3rdアルバムNo More Colorでは、前作より音質が改善され、また楽曲もさらに複雑さを増しながらもソングライティングやアレンジは成熟を感じさせるものとなった。アルバムの最後に収録された"Last Entertainment"は、アトモスフェリックなシンセサイザーとギターリフが響く中、エコーのかかった朗読がながれるという、アンビエント的要素を取り入れた実験的なクロージング曲で、こうした先進的な実験の成果が、次作で大きく実を結ぶことになる。 バンドは1989年9月からKreatorとともにU.S.ツアーを行い、1990年から1991年にかけてNo More Color Tourとしてヨーロッパを回った。またその間にベルリンの壁崩壊後のベルリンでThrashing East として行われたライブにKreator、Tankard、Sabbatらとともに出演。このときの模様は、同年No More Color Tour '90 - Live In East Berlin としてVHSおよびLaserDiskでリリースされた。またこのフェスティバルの模様は、コンピレーションDoomsday News III - Thrashing East Live としてリリースされた。
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