PV544
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「ボルボ・PV444/544」の記事における「PV544」の解説
1956年には完全な戦後型としてボルボ・120(アマゾン)シリーズが登場していたが、PV系の高い信頼性・耐久性と鈍重な見かけによらぬ高性能を愛好する層も少なくなく、1958年には改良を受けてPV544に発展、アマゾンよりも廉価な価格帯をカバーするモデルとして存続した。 車体の変更点としてはフロントウインドウが1枚物の曲面ガラスとなり、リアウィンドウも拡大されて視界が改善されたこと、居住性も改善されて5人乗りになったことである。リアサスペンションも120シリーズと同じコイルスプリングに改められた。 エンジンは当初PV444の後期型と同じB16系であったが、1962年以降はP1800クーペと同じ1,778cc5ベアリングのB18型エンジンとなり、特にツインキャブのB18D型搭載車は「ボルボ・スポーツB18」として高性能を売り物に販売された。また、他のボルボ各車と同様1959年には3点式シートベルトが装備され、ダッシュボードにはクラッシュパッドが貼られるなど、早くも安全性にも配慮がなされていた。 PV544は当時の日本へも駐留米軍人や外交官によって持ち込まれ、日本人愛好家によって乗り継がれた。漫画家の佃公彦もそうしたオーナーの一人であった。PV544は1965年に生産を終了するまでに約24万台(PV444との合計で約44万台)生産されたがワゴン版の「PV210デュエット」は、ボルボ・140シリーズにワゴン版が登場する1969年まで継続生産された。
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