PC 対 Mac
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 03:45 UTC 版)
「コンピュータ分野における対立」の記事における「PC 対 Mac」の解説
パーソナルコンピュータ市場でMS-DOSを搭載したIBM PC互換機(日本ではPC-9800シリーズ)が主流となり、単に「PC」と呼ばれるようになった頃、GUIを標準搭載したMacintoshが登場した。PCのビジネス中心、ハードウェアとOSの分離、多様なデザインの共存、ハードウェアによる拡張性の重視、多数のメーカーの競争による低価格化に対して、Macは個人ユーザー中心、ハードウェアとOSの密接な統合、シンプルで一貫したデザイン、ソフトウェアによる拡張性の重視、単一のメーカーによるブランド性などを持ち「文化の対立」とも言われた。このためGUIの訴訟(#GUI 対 CUI参照)、CPUやOSの変更(PCのOSはDOSからWindows 9x系を経てWindows NT系、MacのOSはClassic Mac OSからMac OS X、MacのCPUは68000からPowerPCを経てx86へと移行した)、一時のMacintosh互換機、マイクロソフトとの対立や提携の是非など、ユーザー間を含め広範な議論が展開された。 2000年代以降の「Windows 対 Mac」ではMac側がシェア争いを放棄し、デザイナー向け等のカジュアル・差異化路線に向かったためPCの優位が確定しているものの、現在もユーザー間の議論はかまびすしい。MacのOSがMac OS Xに移行した前後に設計思想が多少変化したこともあり、「互換性重視のWindowsか、革新性重視のMacか」といったClassic Mac OS時代とはやや異なる範囲の議論も行われている。
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