新生児ケア
【英】:Neonatal Care
出生時より28日間の子どもを「新生児」と呼び、生後1週間以内を「早期新生児」、それ以後を「後期新生児」と区別する。子宮外という新環境に適応しなくてはならない新生児期は、人生の中で最も生命が危険に晒される時期である。産科と小児科の領域のはざまで十分なケアが行われず、この時期に死亡してしまう児も多い。
2001年に世界で死亡した5才未満の子ども1,100万人のうち400万人を新生児が占めた。4番目の「ミレニアム開発目標」(「世界の5才未満死亡数の減少」)実現のためにも近年、開発途上国における新生児ケアの重要性が強調されている。
世界の新生児の主要死亡原因は、仮死、未熟性、肺炎や新生児破傷風等の感染であり、その多くは出生後24時間以内に起こる。途上国では現在でも自宅出生児が多数を占め、たとえ医療施設を受診できても、水や電気、酸素は必ずしも存在せず、新生児ケアのスキル(skill) を持つスタッフも少ない。そのような厳しい環境下でも新生児死亡を減らすことができる取り組みとして、ENC(Essential Newborn Care:必須新生児ケア)が推奨されている。
ENCは新生児ケアの基本三大原則(1)保温、2)栄養、3)感染防止)を行動化したガイドラインで、主に出生直後の新生児ケア(1)蘇生、2)清潔な臍帯処置、3)保温(清潔で乾燥した布で羊水を拭き取りもう1枚の布で包む、Skin-to-skin)、4)初回授乳とその後の頻回授乳)の確実な実施を求めている。施設だけではなく、自宅や地域Communityで基礎的な新生児ケア(Community-based neonatal care)を実施する人材の育成も大きな課題である。(岩本あづさ)
参考資料:THE LANCET Neonatal Survival March, 2005
出生時より28日間の子どもを「新生児」と呼び、生後1週間以内を「早期新生児」、それ以後を「後期新生児」と区別する。子宮外という新環境に適応しなくてはならない新生児期は、人生の中で最も生命が危険に晒される時期である。産科と小児科の領域のはざまで十分なケアが行われず、この時期に死亡してしまう児も多い。
2001年に世界で死亡した5才未満の子ども1,100万人のうち400万人を新生児が占めた。4番目の「ミレニアム開発目標」(「世界の5才未満死亡数の減少」)実現のためにも近年、開発途上国における新生児ケアの重要性が強調されている。
世界の新生児の主要死亡原因は、仮死、未熟性、肺炎や新生児破傷風等の感染であり、その多くは出生後24時間以内に起こる。途上国では現在でも自宅出生児が多数を占め、たとえ医療施設を受診できても、水や電気、酸素は必ずしも存在せず、新生児ケアのスキル(skill) を持つスタッフも少ない。そのような厳しい環境下でも新生児死亡を減らすことができる取り組みとして、ENC(Essential Newborn Care:必須新生児ケア)が推奨されている。
ENCは新生児ケアの基本三大原則(1)保温、2)栄養、3)感染防止)を行動化したガイドラインで、主に出生直後の新生児ケア(1)蘇生、2)清潔な臍帯処置、3)保温(清潔で乾燥した布で羊水を拭き取りもう1枚の布で包む、Skin-to-skin)、4)初回授乳とその後の頻回授乳)の確実な実施を求めている。施設だけではなく、自宅や地域Communityで基礎的な新生児ケア(Community-based neonatal care)を実施する人材の育成も大きな課題である。(岩本あづさ)
参考資料:THE LANCET Neonatal Survival March, 2005
新生児ケアと同じ種類の言葉
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