拡大予防接種計画
世界中の子どもたちを予防可能な感染症から守るため、基本的なワクチン接種を推進することを目的に1974年WHOによって開始されたプログラムである。現在EPIで主として接種されているのは6種類のワクチン(BCG、ポリオワクチン、ジフテリア、破傷風、百日咳、麻疹ワクチン)であるが、これらに加えて、2006年末までにはB型肝炎ワクチンの接種が世界の164カ国で始まり、104カ国ではインフルエンザb型菌(Hib)ワクチンの接種が始まった。また新生児破傷風を予防するために妊婦への破傷風ワクチンの接種も行われている。
EPIワクチンの世界全体での接種率は1990年代を通じて70%以上に到達し、2005年には77%以上(6種類のワクチンのみ)となったが、地域によってその接種率には大きな差が認められる。国によっては実際の接種率と報告された接種率にかなりの差が認められたり、国内での貧富の差による接種率の差が認められることが知られており、接種率の向上と維持はEPIにおける永遠の課題である。またEPIPlusとして、予防接種の機会を利用し、ビタミンA製剤の投与など対費用効果の高い母子保健サービスを地域に届けることも行われている。
(石川尚子)
参考URL:ユニセフホームページ http://www.unicef.org/immunization/index.html>http://www.unicef.org/immunization/index.html
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